送 信 塔 見て歩き
奈良県 ・ 中継局

N様提供の画像で紹介します。


NHK 十津川小原FM中継局  2021年8月撮影

十津川小原FM中継局は、吉野郡十津川村の小原峰に設置されています。奈良県南部の十津川村地域の一部をカバーしています。

以前には、NHKとTVNのテレビ中継局も併設されていましたが、アナログ終了以前に廃局になっています。
また、大阪広域民放は元々開局していません。

奈良県南部地域ではデジタルテレビ放送は、電波ではなく、ケーブルテレビにて視聴されています。
そのため、アナログ終了後もデジタルテレビ中継局は設置されていません。

それでは、かつてのアナログ中継局の説明です。

NHKの開局は1968年2月です。また、TVNの開局は、1974年11月です。2社共用中継局です。
送信アンテナは、3波共用4L1段4面+3mグリッドパラボラの構成です。(送信用の3mグリッドパラボラは、
受信世帯向けではなく、下位中継局の下北山寺垣内中継局向けのものです。)
受信はNHK−GとTVNが送信点で2波共用3mグリッドパラボラにて大和大塔中継局受け、
NHK−Eは、約70m離れた地点で、12素子八木2列2段にて生駒山受けです。

他サイトのアナログ時代の画像を見ると、テレビの送信鉄塔には、2方向に向けて3mグリッドパラボラが
取り付けられていたことが確認できます。

一方、NHK−FMの開局は1979年8月です。局舎はテレビと共用ですが、送信鉄塔は別です。


それでは、現在の様子を紹介します。


全景です。

敷地の様子です。

 

FM送信鉄塔を角度を変えて2枚。

 

FM送信アンテナは、円盤型2段です。 微妙に角度を変えて2枚。

 


局舎です。

別角度から。

テレビ時代からの局舎です。テレビ3波も同居していたため大型です。

 


NHKロゴです。

表札はテレビのままです。

TVNが同居していた時代にロゴや表札があったのかは未確認です。他サイトの2009年12月ごろの画像にもそれらしいものはありません。


続いてパラボラ鉄塔です。


銘板があります。 製造は2020年10月と新しいです。
全景を角度を変えて2枚。

以前は、この場所に支柱式のテレビ送信鉄塔がありました。また、その鉄塔にはFPUらしい小型パラボラも設置されていました。

テレビ廃止後、鉄塔が建て替えられFM鉄塔にあった受信パラボラが移動したようです。
(他サイトの画像を見ると、行仙岳向きのFM受信パラボラの大きさも小さくなっています。伝送周波数が変わったようです。)

先端部にテレビアンテナがあったように見えますが、この鉄塔からテレビ電波を出したことはないと思われます。

 


行仙岳固定局受けのパラボラです。 角度を変えて2枚。

 


ラックです。

引き込み部です。

 



登山道です。 山頂近くまで車で行けるようです。

杭があります。

山頂の表示です。

 

中継局データ

NHK−FM  84.7MHz  10W


アナログ NHK総合 NHK教育 TVN
チャンネル 50ch 52ch 54ch
出力 各局とも 10W

当テレビ中継局は、TVNが2009年7月31日で、NHKが2010年8月23日で廃局になっています。 


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