送 信 塔 見て歩き
奈良県 ・ FM中継局
N様提供の画像で紹介します。


NHK天川川合 FM中継局  2021年8月撮影

NHK天川川合(てんかわかわい)FM中継局は、吉野郡天川村中越の虻(あぶ)峠に設置されています。
中継局へは、峠道から登山口より、さらに登ります。
中継局が設置されている場所は標高が約950mで、国土地理院の地図で確認すると、この辺りで一番高い地点のようです。

当中継局では、アナログ時代には、NHKとTVNのテレビ中継局も設置されていました。

しかし、NHK奈良放送局が2005年に調査したところ、天川村ではケーブルテレビが普及し、当テレビ中継局の電波を
受信している世帯は無かったとの結果が出て、アナログ終了より前の2006年10月31日をもって廃局になりました。
また、当中継局を親局としている天川洞川(てんかわどろかわ)テレビ中継局も同日に廃局になっています。
天川村広報誌2006年9月号の20ページに案内の掲載があります。)

大阪広域民放が開局しておらず、地元奈良2社のみのテレビ中継局にアンテナを向けてまで見ようとは思えませんが・・・。

ここで、かつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局はNHKとTVNのみの設置です。 2社共用中継局です。 開局は2社同時に1973年12月です。

送信アンテナは3波共用2L1段1面+1.8mグリッドパラボラの構成です。(グリッドパラボラは下位の天川洞川局向けと思われます。)
受信は約700m(ケーブル長)離れた地点で、3波共用4mグリッドパラボラにて西吉野中継局受けです。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。



全景です。

鉄塔の様子です。

FM中継局の開局は1980年7月です。

FMアンテナの鉄塔はテレビと別の単独のものです。高さ11.5mです。 テレビ鉄塔は隣接地に17m高のものがあったようです。

 

送信アンテナは3素子八木1段2面です。 角度を変えて2枚。

FM親局受信アンテナは、アナログテレビと同じく、約700m離れた地点(直線距離で北北西へ約580mの場所)で、5素子八木にて西吉野中継局受けです。
航空画像で見ると、送電線沿いの開けた場所のようです。

 


敷地の様子です。 アナログ時代には、もう一棟局舎があったらしいです。(テレビ局舎という意味ではありません。電源局舎?)


局舎です。

別角度から。

テレビの引込口でしょうか、閉ざされています。

 


表札です。 なぜかFMになっています。 FMはテレビと同じ局舎だったらしいので、テレビ廃局後、掛け替えられたのでしょうか?。

 


銘板が2枚あります。

 


FM銘板です。

鉄塔の形式銘板です。

 


FMの給電ケーブルは地下埋設のようです。
 


FM中継局の隣には、国土交通省の雨量観測所があります。
 


登山口にある表示です。 ここから登ります。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 TVN
チャンネル 43ch 45ch 41ch
出力 各局とも 3W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
当中継局は、デジタル化されず廃局になりました。(実際の廃局日は2006年10月31日です。)
 

NHK−FM  89.6MHz  10W


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