送 信 塔 見て歩き
奈良県 ・ 固定局

N様提供の画像で紹介します。


NHK行仙岳固定局  2021年8月撮影

奈良県吉野郡十津川村にある行仙岳山(標高・1227m)には、奈良県南部のNHK−FM中継局へ番組を伝送するための固定局が設置されています。

N様より画像提供を受けました。紹介します。


全景と鉄塔の様子を微妙に角度を変えて2枚。

 


パラボラの拡大です。

別角度から。

鉄塔の銘板です。

当固定局は、1977年10月より運用されています。

状況がはっきりしませんが、かつてはFM固定局以外の設備も併設されていた時期があるようです。

メジャーな山のようで、登山・ハイキング系ブログには、この鉄塔画像がいくつもUPされていました。その中には
すぐ横に 支柱式鉄塔があり、護摩壇方向(?)に向くグリッドパラボラ(垂直偏波)が写っているものがあります。
また、今とは異なる向きに 小型パラボラが取り付けられています。

画像を日付順に追うと、2012年5月中旬にパラボラは撤去され、ヘリコプターで、ふもとに降ろされたようです。

また、この鉄塔自体も2代目(?)のようでした。

手元の資料では、当固定局で奈良基幹局(松尾山)の放送波を受けて、十津川小原と下北山の各FM中継局へSHF波で
伝送していることになっていますが、現在は護摩壇固定局からのTTL伝送に替わっています。

そういえば、NHK護摩壇固定局に向きが不明の2列の八木アンテナがありました。あれは、奈良基幹局のFM電波を
受けていたわけですね。(向きが生駒山よりやや東と云うのも合っています。)
そうすると、護摩壇固定局のパラボラのどれかは、当固定局向きと云うことになります。

現在の取り付けられているパラボラアンテナを、上方左画像で説明します。
上段の左向きは十津川小原FM中継局向け、右向きは下北山FM中継局向けです。下段の左向きは護摩壇固定局受けです。

10年ほど前のブログ画像からの推測では、以前は当地で5素子八木2段にて奈良基幹局を受けていたようです。

 


このFMアンテナはどこかの局をモニターしているようです。

 

局舎を角度を変えて2枚と表札です。 局舎も新しく見えます。

 


ラックです。

局舎への引込口です。何か表示があります。


拡大しました。
パラボラの対向先の表示です。

後から受信するようになった護摩壇固定局の表示が古いのは、この鉄塔は最初、護摩壇受信専用で建てられ、
後から、古い鉄塔より送信側のパラボラが移ってきたからのようです。
(2017年ごろのブログの画像には、鉄塔が2基あります。)
 


白谷トンネル東口にある登山口です。(ここの標高は、約820mのようです。) 階段を登って行きます。(ルートの半分ぐらいは階段のようです。)

登山・ハイキング系のブログによりますと、約1時間で山頂に到着します。

 


山頂表示です。 三角点もあるようです。


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