送 信 塔 見て歩き
神戸市 摩耶山


NHK総合テレビ・NHK−FM・兵庫FM 放送所 / NHK教育テレビ中継局  2004年10月撮影

NHK送信所は、サンテレビ送信所の角で西に曲がり、遊歩道を5分ほど行けば到着です。
ここには民放FM局のKissFMのアンテナも併設されています。

鉄塔保守の車道も兼ねている広い登山道は送信所までで、この先は細い道がふもとへ繋がっているようでした。

この場所は、摩耶山の山頂のすぐ西の位置になります。ということは、阪神地域は山の後ろ側になります。
ここからUHF電波を飛ばして足元の神戸市方向に届くのかなという気がします。神戸市については、ミニサテ中継局で
カバーしているのかもしれません。(FM波は波長が長いので回り込むと思われます。)

当送信所は、まずNHK−FMが1970年3月に開局し、続いて1971年5月にNHK総合、1979年3月にNHK教育、
1990年10月にKissFMの順で開局しています。

ここにはアナログのみの時代から沢山のアンテナが付いていました。それに加え、NHK教育テレビにはアナアナ変更があり、
その後デジタル放送が始まりました。

当方が訪問した2回は、一番多くのアンテナが付いていた時期と思われます。


ここで、アナアナ変更前のアナログのみの時代の設備を説明しておきます。

当送信所からは、NHK−G,EとNHK−FMに加え、民放FMのKissFMが電波を出しています。
送信アンテナは、NHK−Gが4L2段1面+4L1段2面、NHK−Eが4L3段1面(GとEのアンテナが異なるのは、Gは基幹局、
Eは中継局で出力や対象エリアが大きく異なるからです。)

また、NHK−FMが2L1段4面、KissFMがNHKと兼用の2L1段4面に加え、2L1段1面の5面体制です。さらにKissFMは
1994年4月に1KWに増力しています。(基幹局のエリア人口も約110万人違います。)
NHK−Gには予備アンテナもあり、本アンテナの下に2L1段2面+2L1段1面が取り付けられていました。

受信は、NHK−Gは神戸放送局からのSTL、NHK−Eはケーブルカー「虹の駅」下方約600m地点(送信点からは約1500m)で、
12素子八木2列にて生駒山受け(NHK−E神戸灘局と共用、大阪民放も同じ場所で受信)。
NHK−Eには、ホテル「オテル・ド・摩耶」近くに予備受信アンテナもありました。
NHK−FMはSTL(2mグリッドパラボラ)と予備で5素子八木(生駒山受け)、KissFMはSTL(2mプレートパラボラ)です。

このようにアナログ時代でも、普通以上に多くのアンテナが取り付けられていました。(受信も手間が掛かっています。)

それに加え、アナアナ変更とデジタル化で更に複雑になったと想像します。


それでは、画像で紹介します。

最初にお断りです。2004年10月撮影の画像はどんより曇りの日で、鉄塔の色も灰色で白黒写真のように見えます。


東側から見た全景です。

少し角度を変えて撮影。

西側から見た全景です。

右隅に見える建物は大阪民放の神戸中継局です。両中継局の間は登山道です。ここまで車が入れるので幅が広いです。
(乗り入れできるのは、関係車両のみです。一般車両は、ずっと手前で進入禁止です。)

 


遠景です。左・大阪民放中継局 右・NHK&KissFM

鉄塔の全景です。

見上げてみました。

 

鉄塔先端のテレビアンテナ部は、上がアナログG、下がデジタルGと思われます。(アナログ時代にはデジタルGの位置に
アナログ予備アンテナが取り付けられていたと推察します。)
その下の4L1面は、アナログEアンテナ(旧チャンネル)だったのではないかと推測します。
(アナログEアンテナは以前は3段でしたが、アナアナ変更時に旧チャンネル用として1段になったものと推測します。)

今3段で存在するのは、アナログE新チャンネル+デジタルEの兼用アンテナと思われます。

また、アナログG予備アンテナは撤去されたのでしょうか??。
いやいや、デジタルEアンテナの横に3面の2L+4Lアンテナがあります。これがアナログG予備アンテナと思われます。

一方、デジタル受信はGは神戸放送局から、Eは大阪放送局から直接STLで送られています。また、ここをTTL固定局として、
各方面へ番組を送っています。(ここから大阪放送局が見通せるのかは未確認ですが、一番上のパラボラがそれだと思われます。)

当送信所は相当、重装備ですね。

また、FMの下段の、やや東向きの素子はKissFM単独のものと思われます。ということは、大阪方面へ強く発射しているのでしょうか。

以上は、2014年の提供画像やその後の情報で分かったことで、以前の説明文ではアンテナの用途がよく分からず書いていませんでした。

 


別角度から。
 

FMアンテナです。
神戸市街地方向はチルトしています。

左の3段は、アナデジ共用のEアンテナと思われます。
右は、アナログG予備アンテナと思われます。

 


局舎です。2棟あります。向かって左はFM、右はテレビと思われます。

FM局舎を拡大。

当放送所は、テレビよりFMのほうが約1年早く開局しています。(試験放送を含めると、もっと差があると思います。)
これは、関西圏では一般的です。

 


FM局舎に2社のロゴがあります。

壁面に看板もあります。

 


テレビ局舎には表札があります。

ラックが延びています。また、GPSのようなものが見えます。

 


地面に建つ大きなパラボラです。
方向がはっきりしませんが、三木か姫路向きと思われます。

小さなタワーに八木アンテナとパラボラがあります。

 

放送所データ

アナログ NHK総合 NHK教育
チャンネル 28 45
出力 10KW 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM         86.5MHz   500W
兵庫FM(Kiss FM)  89.9MHz   1KW


放送所データ

デジタル NHK総合 NHK教育
チャンネル 22 13
リモコン
出力 1KW 3W

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