送 信 塔 見て歩き
兵庫県 ・ 小代ギャップフィラーシステム
N様提供の画像で紹介します。


兵庫県 ・ 小代ギャップフィラーシステム

兵庫県香美町小代(おじろ)地区は、テレビの難視聴地区でアナログ時代には5つの有線共聴システムでテレビを視聴していましたが、
デジタルでは「辺地共聴施設のデジタル化支援事業」による財政支援を受けて、新たに法整備されたギャップフィラーシステムを
全国で初めて導入した地域です。

当システムは2008年4月に開局しています。

システムの方式は、高台に設置した受信点で香住中継局の放送電波を受け、地域の3か所(GF1,GF2,GF3)に
ギャップフィラー中継局を設置し電波を送信しています。

GF1(大谷地区)とGF2(城山地区)の中継局へは光ケーブル伝送し、もう1か所のGF3(広井地区)の中継局は、
GF2からの放送波を受信しての再送信です。3か所からの送信でアナログ時代に共聴システムを利用していた世帯を
すべてカバーしているとのことです。

また、電波での送信ですので携帯電話などでワンセグ放送も受信可能です。


それでは、受信点から紹介します。

受信点は、地区の南側高台に設置されています。地元では「みかた歴史の杜」と呼ばれている、かつて山城があった里山です。


受信アンテナがある山です。

拡大しました。

 


ふもとからの遠景です。

受信アンテナの様子です。

別角度から。

 


さらに別角度から

アンテナ基部です。

 


ケーブル埋設の杭です。

注意看板もあります。

 


続いて送信点です。まずは、GF1です。

GF1は、小代区大谷にある香美町小代地域局(旧 美方町役場)の屋上に設置されています。

ここの屋上には、中波ラジオのギャップフィラーシステム(FM送信アンテナ)も設置されています。
詳しくは、「香美町ギャップフィラーシステム」のページをご覧ください。


高い位置から見た屋上の遠景です。

送信アンテナを拡大しました。

見上げた位置から撮影

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。

マスプロ電工のHPによると、上記のアンテナは「オムニ型アンテナ」、水平偏波・無指向性らしいです。

 

機器を角度を変えて2枚。

 


GF2は、城山地区の「小代診療所・保健センター 屋上」に設置されています。

建物の外観を角度を変えて3枚。 当建物は、1階が診療所、2階が保健センターのようです。

 


遠景です。

拡大しました。

別角度から。

 

送信アンテナを角度を変えて2枚。

 


機器です。

上部の機器です。

上部の横長の機器は、光受信機内蔵の送信機です。光信号を電波に変えて送信しています


GF3は、広井地区の「畑などのある丘陵地」に設置されています。


全景です。

ここへの伝送は光ケーブルではなく、GF2を放送波受けです。約50m離れた地点に受信点があります。
左・受信点、右・送信点です。

 

まずは送信点です。

全景を角度を変えて2枚。

 


送信アンテナです。

機器です。

 

受信アンテナの全景です。

 


受信アンテナの方向です。

ほんの少し別の位置から撮影、GF2が見えます。
画像左隅の支柱は、受信鉄塔です。

別サイトの画像を見ますと、開局当初は、八木アンテナの下にグリッドパラボラも設置されていたようです。

 

中継局データ

デジタル NHK総合 NHK教育 MBS ABC KTV YTV SUN
チャンネル 22ch 13ch 16ch 15ch 17ch 14ch 26ch
リモコン 10
出力 各局とも 0.01W

3か所とも同じチャンネル・出力です。

免許人は、「小代テレビ協会」です。構成集落は、「大谷」「城山」「神水」「水間」「広井」「石寺」の6集落で、
3か所の中継局で合わせて365世帯をカバー(マスプロ電工HP)しているとのことです。(近畿総合通信局の資料では343世帯)


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