送 信 塔 見て歩き
兵庫県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介します。
相生若狭野テレビ中継局 2020年1月撮影
相生若狭野中継局は、相生市若狭野町の宝台山に繋がる山の中腹に設置されています。
当中継局は山陰になって相生中継局の電波が届かない
JR山陽本線が通る辺り向けの中継局のようです。
最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKが1968年10月、大阪広域民放とSUNの5社は同時に1980年7月です。中継局はNHKと民放に分かれて設置されています。
送信アンテナは、どちらも全波共用の4L1段2面です。
受信はNHKは2波共用4mグリッドパラボラにて竜野中継局受け、大阪広域民放4社は4mグリッドパラボラにて神戸中継局受け、
SUNは1.8mグリッドパラボラにて神戸基幹局受けです。(大阪民放とSUNの受信アンテナが別々なのは、親局の出力が
違うからです。大阪民放は弱い電波を受信する必要があります。なぜ近い中継局を受信しないのかと云う疑問はあります。)
全社送信点での受信です。
なお、アナログ終盤での大阪民放4社の親局は、神戸中継局のアナアナ変更の関係で、竜野中継局へ変更されていたようです。
2010年2月に全社同時にデジタル化されました。デジタル化に際しては、アナログ同様にNHKと民放は別々に中継局を整備しています。
それでは、現在の様子を紹介します。
ふもとからの遠景です。
中継局は尾根から少し下がった地点に設置されています。
中継局部分を拡大しました。 右はさらに拡大画像です。 |
それでは、中継局別に紹介します。 NHK中継局からです。
全景です。 |
鉄塔の拡大です。 |
敷地の様子です。
情報では、このアンテナはアナデジ共用タイプらしいです。デジタル化時に交換されたようです。
局舎です。 |
別角度から。 |
表札です。 |
局舎はアナデジサイマル時に建て替えられたようです。 一時期、アナログ機器もあったものと思われます。
ラックです。 |
GPSとモニターアンテナです。 |
銘板です。 この様式はアナログ鉄塔ですね。
続いて民放中継局です。
NHK中継局(手前)との位置関係は、こうなっています。
奥に見える
民放のほうが、少し高い位置です。
全景です。 |
鉄塔の拡大です。 |
敷地の様子です。
こちらも、デジタル化に際して送信アンテナをアナデジ共用タイプにしたようです。
モニターアンテナです。 |
GPSです。 |
銘板です。 内容はアナログ時代のもののようです。
最後は、尾根にある受信施設です。
遠景です。
位置関係は、こうなっています。 左下が中継局、右上の送電鉄塔横に見えるのが受信鉄塔です。
受信点は、標高255m地点と思われます。
拡大しました。
一瞬、ダイバシテイ受信なのかと思いましたが、2つのパラボラが近すぎです。 資料を見るとNHKと民放5社は別々に受信していました。
敷地の様子です。
資料を見るとNHKは送信点まで無給電で引っ張っています。(距離は約130mです。)
画像ではハッキリしませんが、機器を通らず直接鉄塔に延びているケーブルがあると思われます。
民放の受信ケーブルに表示があります。HとVの内訳が気になったので、ついでに調べたところ、
HがABC・YTV・SUN、VがMBS・KTVです。(NHKは両方ともVです。)
注・Hは水平偏波、Vは垂直偏波です。
ケーブル埋設の注意看板です。
よく見るとNHKは、SUNより後の最後ですね。
グーグル航空画像を見ると、約1km北方の宝台山山頂には、NTTなど4基以上の大きなパラボラ鉄塔が確認できます。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | MBS | ABC | KTV | YTV | SUN |
チャンネル | 51ch | 49ch | 53ch | 55ch | 57ch | 61ch | 59ch |
出力 | 各局とも | 1W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | MBS | ABC | KTV | YTV | SUN |
チャンネル | 29ch | 13ch | 16ch | 15ch | 17ch | 14ch | 25ch |
リモコン | 1 | 2 | 4 | 6 | 8 | 10 | 3 |
出力 | 各局とも | 0.1W |
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