送 信 塔 見て歩き
生駒山


生駒山のデジタルアンテナ  2014年7月撮影(比較のため、過去の画像も並べてあります。)

アナログテレビ放送が終了してちょうど3年。久しぶりに生駒山へ行って来ました。 訪問当日は大変な暑さで、日差しも強く、一通り撮影した後は、
すぐに退散しましたので、見落としがあるかもしれません。(下りのケーブルカーでは、昼前に帰る人はおらず乗客は私一人でした。)


遊園地付近にあるテレビ関係の鉄塔7本のうち、NHKの2本とMBSのものは、エレメントが取り外され、送信塔の役目をしていませんでした。
(ゲイン塔自体は残っているため、高さは変わりません。)

また、他の民放鉄塔先端部には、STなどに替わって、デジタルアンテナが取り付けられていたのが大きな変化です。少し低い位置にある
デジタル化当初のアンテナもそのままですので、アナログ時代と同じく正副2基体制になっていました。
生駒山のNHK送信所にはデジタルの予備アンテナは無いようです。

それでは、順番に見ていきます。(遊園地の中の鉄塔から紹介します。)


YTV・MBS

この鉄塔ではデジタル化に際しては、他社と違って先端部にアンテナが取り付けられました。そして現在は、アナログ本アンテナがあった場所に
デジタル予備アンテナが取り付けられています。
MBSの移転は、デジタル化が落ち着くまでの一時的なものかと思っていましたが、この先も共用で行くのでしょうか。
(まだ落ち着いていないのかもしれませんが・・・。)


2004年3月撮影

2006年10月撮影

2014年7月撮影

 

比較はこれくらいにして、現在の様子をどうぞ。

 

先端のデジタルアンテナのカバーが色あせてきているようです。

 


局舎の様子です。

 


2006年10月撮影

2014年7月撮影

局舎壁面の表示がロゴに替わっていました。

 


2006年10月撮影

2014年7月撮影

表札もYTVのものが新しくなっています。(アナログのコールサインは、マズイでしょう。MBS側も一度取り外したような痕があります。)

「読売」の文字も正式社名の「讀賣」になっています。


ABC

先端部がSTからデジタルアンテナに替わっています。また、中間部の胴巻き状のアンテナが目を引きます。
鉄塔は以前は赤白に塗られていたものが白系一色に変わっていました。


2006年10月撮影

2014年7月撮影

 


2006年10月撮影

2014年7月撮影

元のSTの状態と高さを合わせるためなのか、支柱を伸ばしたようです。また、重量が増えたのか、太くなっています。

 


2006年10月撮影

2014年7月撮影

別角度から、隣のYTV鉄塔と高さを比べると変化がわかります。
また、アナログ予備アンテナが撤去され、スリムになった印象です。(両社とも)

 


2006年10月撮影

2014年7月撮影

さらに別角度から。

 


2006年10月撮影

2014年7月撮影

パラボラにも変化があります。

 

現在の様子です。

 


局舎です。

門の表札に変化はありません。(両側とも)

 


KTV

スキュー配列のデジタルアンテナはそのままで、先端部のSTがデジタルアンテナに置き換わっています。


2004年3月

2006年10月

2014年7月

 


2006年10月

2014年7月

先端部の比較です。

 


2006年10月

2014年7月

中間部の比較です。

 

現在のデジタルアンテナを別角度から2枚。

他の鉄塔では、アナログアンテナがすべて撤去されていますが、この鉄塔では、以前予備アンテナだった2ダイポールがそのままです。
(2003年画像と比較し、同じものと判断しました。)

なぜかと考えた結果、山頂部には、これ以外にVHF系の送信アンテナが見当たらないので、これがモバキャスアンテナと判断しました。
鉄塔下部には、以前は無かったマスプロ社のパラボラもあります。これは番組受信アンテナと思われます。

モバキャス社は大阪地区では、新規にアンテナを調達せず、チャンネルが近い既存のテレビアンテナを利用したようです。

異常な暑さの中、ボーっとしていて、現場でスーパーゲインや受信パラボラも見ていたのに、モバキャスアンテナだと気付きませんでした。
(帰宅後、画像を整理していて分かりました。そのため、受信アンテナの大きな画像はありません。)

 


2006年10月

2014年7月

鉄塔下部にパラボラアンテナが見えます。

 


現在の門の様子です。表札には変化はありません。

 


旧アナログMBS

スーパーターンは取り外されていますが、局舎も鉄塔もそのままです。今は、FPUなど社内連絡用に使われているようです。


2006年10月

2014年7月

 


2006年10月

2014年7月

 


2006年10月

2014年7月

 


2006年10月

2014年7月

2014年7月

 

局舎壁面のコールサイン表示も そのままで、ここだけ時間が止まっている印象です。

また、以前の訪問で見かけた局舎屋上の双ループは見当たりませんでした。結局、何だったのかは不明のままです。


NHK

この2枚は、現在の様子です。

 

まずは、旧総合テレビの鉄塔です。FPUで使われているようです。


2006年10月

2014年7月

 


2006年10月

2014年7月 予備アンテナも撤去済みです。

 

続いて、旧教育テレビの鉄塔です。こちらもFPUで使われているようです。


2006年10月

2014年7月

 


2003年8月

2014年7月

 

デジタル鉄塔です。中間部にあったアナログSTは取り外されていました。


2006年10月

2014年7月

2014年7月

 


現在のデジタル鉄塔の全景です。

 


2003年8月

2014年7月

局舎屋上のパラボラが減っています。アナログ用は、撤去されたのでしょう。

 


2003年8月

2014年7月

表札には変化がありませんでした。また、局舎にも目立った変化は無いようです。

また、フェンス内側にあった看板は見当たりませんでした。 雑草が生い茂っており、細かい部分は未確認です。

 

旧教育テレビ鉄塔にあるパラボラの銘板が撮影できました。

鉄塔のパラボラの中には教育テレビのTTL送信用があるかもしれません。(近畿地方の総合テレビは、各県別の放送ですので、ここを経由して
送られていないと予想します。←一部府内向けの総合テレビTTLがあるかもしれません。)

 


TVO

目立った変化は感じられませんが、パラボラが減ったようです。なお、現地まで行かなかったので、詳細は不明です。


2004年3月

2014年7月

 


2006年10月

2014年7月

アナログSTLが撤去されたようです。


その他の放送関係のアンテナ

デジタルラジオ(DRP)

実験アンテナがあったNTT鉄塔の様子です。関係設備が取り外し済みのようです。


2003年8月

2006年10月

2014年7月

 

FM COCOLO


2003年8月

2014年7月

 

NHK奈良テレビ・FM基幹局 松尾山


2006年10月

2014年7月

生駒山の東に見える松尾山山頂部にあるNHK奈良基幹局鉄塔です。

先端部にあったアナログアンテナが取り外されたようです。


広域民放4社のデジタル送信アンテナは、それぞれ2基取り付けられています。後から設置された先端部のアンテナが現在の本アンテナだと予想します。
(取り付け位置が高いのが理由です。)←未確認です。(YTV・MBS共用は、先付けが先端部につき、後付けが予備と思われます。)

MBSでは、局舎も鉄塔も残していますので、中波補完のFM中継局のアンテナを設置するものと思われます。また、将来的にはデジタル送信所を
ここへ戻すのもあり、かと予想します。


カメラを構えていなかったので、写真は撮れなかったのですが、近鉄電車に乗って奈良から生駒駅へ向かう途中で生駒山中腹の奈良テレビ送信所が
よく見えるポイントがありました。(晴れた午前中には、鉄塔が反射で明るく見えました。)
機会があれは、次回撮影します。


手元の記録を見ると前回生駒山を取材したのは2006年10月でした。約8年過ぎていますが、送信所のアンテナがアナログからデジタルに替わった以外、
局舎も鉄塔本体も、そして遊園地の遊具もほとんど変わっていませんでした。


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