送 信 塔 見て歩き
京都府 ・ FM中継局


京北FM中継局  2021年7月撮影

京北FM中継局は、京都市右京区京北周山町の城山にあります。アナログ時代には、NHKとKBSがテレビ中継局を設置していました。
(デジタル化されずにテレビは廃局になりました。)

この城山には、その昔 周山城(しゅうざんじょう)と云う山城がありました。
時は戦国時代、織田信長の命を受けた明智光秀が丹波攻略に向け、周山街道上の拠点として築いた城です。
しかし築城からわずか1年後、光秀は本能寺の変で信長を討つも、その後豊臣秀吉に討たれてしまいました。
城は秀吉が継続整備しましたが、必要性がなくなったのか、しばらく後に廃城になったとされています。

そのような歴史のある山に中継局は設置されています。

昨年のNHK大河ドラマの影響か登山者が増えているようです。興味があるかたは、ネット上を検索ください。数多くのサイトがヒットします。

ここで、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局はNHKが1968年10月、KBSが1974年6月です。開局時期が離れていますが、2社共用の中継局です。

送信アンテナは3波共用2L1段2面、受信はNHK−GとKBSが約5000m離れた地点で共用4mグリッドパラボラにて
比叡山の京都基幹局受け、NHK−Eは約320m離れた地点で8素子八木2列2段にて生駒山受けです。

それでは、画像で紹介します。


全景です。

NHK−FM中継局の開局は、1971年9月です。 アナログテレビ中継局に同居していました。

 

鉄塔の様子を角度を変えて2枚。

 


FM送信アンテナの拡大です。 3素子八木1段3面です。

アナログテレビアンテナは、先端部に取り付けられていたようです。

 


敷地の様子です。

 

局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。 アナログテレビ時代のままです。

ロゴです。

 


ラックの様子です。

モニターアンテナです。

 


鉄塔に銘板が2枚あります。

こちらは、アナログテレビのものです。

FMのものは無いようです。

 


ケーブルが埋まっていることを示す杭が複数あります。
送信点には親局受信アンテナがありませんので、受信点へ
続いているものと思われます。

電話番号が違うので、調べてみたところ、上記杭の番号は、上京区時代のもののようでした。
張り替えられている方は、中京区の今の番号です。


ところで、当中継局の受信点は直線距離で、送信点の北西約250mの地点にあります。(ケーブル長は320mのようです。)


受信点の全景です。

 

受信アンテナを角度を変えて2枚。 小塩山の京都基幹局を受けています。

資料では、5素子八木が1基となっています。 増設されたようです。

 

受信局舎を角度を変えて2枚。

 


受信点のそばに「周山城跡」の石柱があります。 ただし、この辺りは、城の中心部ではありません。

ネット上で見つけた「周山城址を守る会」が1998年7月に作成した案内図と国土地理院の地形図を見比べると、
アナログNHK−GとKBSのテレビの受信パラボラがあったのは本丸の東端(二の丸辺り)、アナログNHK−E八木アンテナがあったのは、
そのさらに東へ150m辺りの平坦部の端と思わります。(NHK−Eの受信点は、上記FMの受信点でもあります。)



こちらが登山口です。

 


案内板があります。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 KBS
チャンネル 51ch 49ch 47ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
 

NHK−FM    87.9MHz  10W

FM京都は開局していません。


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