送 信 塔 見て歩き
京都府 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。
福知山テレビ・FM中継局 2016年12月撮影
福知山中継局は福知山市池部の烏ヶ岳(からすがたけ)にあります。テレビとFMの中継局が設置されています。
2007年11月にデジタル化されました。
最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKが1965年2月、大阪民放4社が1969年5月、KBSが1970年7月です。
中継局はNHKと民放の2グループに分かれて設置されています。
送信アンテナは、NHKは2波共用4L2段4面、民放は全社共用4L3段4面です。
事情は分かりませんが送信アンテナの形式が異なるとともに送信出力もNHKが300W、民放が200Wと異なっています。
受信は、NHK−Gは送信点で小塩山からのマイクロ波受け(グリッドパラボラ受け?)、NHK−Eは約700m離れた地点で
4mプレートパラボラにて舞鶴中継局受け、大阪民放4社は約400m離れた地点で4mプレートパラボラにて舞鶴中継局受け、
KBSは送信点で3.3mプレートパラボラにて榎固定局マイクロ波受けです。
NHKでは、1997年9月に送信アンテナを更新しているようです。
一方、FM中継局の開局は、NHKが1966年2月、FM京都は1991年7月です。 設備については画像で説明します。
それでは、現在の様子を画像で紹介します。
NHK中継局
全景です。局舎前に大きなパラボラがあります。 |
地面から建っていたアナログ・FM兼用鉄塔は、アナログアンテナが撤去されFM専用鉄塔になっています。
さらに別角度から。 |
正面からの画像です。 |
このアンテナの向きは、生駒山のような気がします。(未確認です) |
受信は2波共用4mと2mのプレートパラボラ2基にて小塩山固定局TTLをダイバシティ受けです。
(4mパラボラは、最初の全景画像を参照ください。)
GPSです。 |
デジタルモニターアンテナです。 |
続いてFM中継局部分です。
FM鉄塔です。 |
送信アンテナはST1段です。 ん、よく見るとSTの素子の取り付け方が変です。6枚あるように見えます。 |
モニターアンテナです。 |
1984年3月にERPを変更しているようなので、送信アンテナを この時に4枚から6枚にしたのでしょうか?。
記憶に間違いがなければ、こんなスーパーターンを初めて見ました。
受信は5素子八木で京都基幹局(小塩山)受けです。
なお、アナログ時代には、5素子八木の反対側にもVHF八木がありました。(教育テレビの生駒山受け予備?)
また、アナログ総合テレビ小塩山マイクロ受けのグリッドパラボラも、この鉄塔に付いていたようです。
それともう一つ大事なことを忘れていました。この鉄塔はアナログ鉄塔でしたので、先端にはアナログ送信アンテナもありました。
表札です。 |
付近にある杭です。 |
民放テレビ中継局
局舎です。
受信パラボラです。 |
GPSです。 |
モニターアンテナです。 |
受信は、大阪民放4社は2mプレートパラボラにて粟鹿山固定局TTL受け、KBSは2mプレートパラボラにて榎固定局TTL受けです。
FM京都中継局
福知山中継局では、FM京都中継局は単独で設置されています。
全景です。
局舎です。 |
表札です。 |
鉄塔に銘板があります。 |
烏ヶ岳山頂の表示です。
付近から見た風景です。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | MBS | ABC | KTV | YTV | KBS |
チャンネル | 50ch | 52ch | 54ch | 58ch | 60ch | 62ch | 56ch |
出力 | 300W |
300W | 200W | 200W | 200W | 200W | 200W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
NHK−FM 84.8MHz 50W
FM京都 81.3MHz 50W
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | MBS | ABC | KTV | YTV | KBS |
チャンネル | 25ch | 13ch | 16ch | 15ch | 17ch | 14ch | 23ch |
リモコン | 1 | 2 | 4 | 6 | 8 | 10 | 5 |
出力 | 30W | 30W | 20W | 20W | 20W | 20W | 20W |
当中継局では、アナログ時代もデジタルになってからもNHKと民放では出力に差があります。ただ、ERPを見るとほとんど差がない
(というか、デジタルでは、出力の小さい民放のほうが大きい)ので、アンテナの性能の差なんでしょうか。
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