送 信 塔 見て歩き
三重県 ・ 固定局(FM中継局併設)

N様提供の画像で紹介します。


谷の山固定局 ・ FM三重 輪内中継局

谷の山固定局は、尾鷲市南部・賀田湾の北側、海に突き出した半島地形の谷ノ山にあります。
三重県南部への番組伝送の中継ポイントには都合の良い場所です。(山の名前は「谷ノ山」、固定局名は
「谷の山」のようです。)

中京地区の基幹局である瀬戸デジタルタワーと三重県基幹局の長谷山のそれぞれに併設の固定局から別ルートで
TTL伝送された番組は当地で合流します。
当固定局はNHK・MTV共用と名古屋民放4社共用の別々設置で、次のポイントの熊野中継局へTTL伝送しています。

また、当地にはFM三重の輪内中継局も設置されています。

固定局の開局は熊野デジタル中継局の開局に合わせ2007年3月です。また、FM三重中継局は、その前月に開局しています。


遠景です。

 


鉄塔群を拡大しました。
 

当固定局は、私有地にあり、入口が柵で閉鎖されており訪問できません。

投稿者様によりますと、上記画像は賀田湾を挟んで南西に位置する熊野古道・三木峠展望所から遠望です。
(グーグルストリートビューで同じ風景を見ることができます。)

山頂には6基のパラボラ鉄塔と、もう1基の無線塔が確認できます。拡大して順に見ていきます。
 

遠景画像の左(西側)から、個別に鉄塔を拡大します。なお、所属不明につき画像のみです。

NHK・MTV共用固定局とFM三重中継局が設置されている建物は、西から2基目(上記中央画像)と思われます。

設備の説明です。
受信側がNHK2波とMTV共用3mプレートパラボラ2基によるスペースダイバシティにて藤坂固定局をTTL受けです。
送信側は、同じく3波共用2mプレートパラボラにて熊野中継局へTTL送りです。また、もう1基2mプレートパラボラが熊野へ向いています。

何なのかと思って、さらに調べると、NHK−FM固定局も併設されていることが分かりました。磯部中継局の放送波をここで受けて、
マイクロ波に変換して熊野FM中継局へ伝送しています。(なお、FM三重の熊野中継局への番組伝送は、輪内中継局の放送波です。)

画像を見ているとFM受信アンテナがFM三重だけにしては多いので、違和感を感じて調べました。
 

ここでFM三重中継局について書いておきます。
送信アンテナは、3素子八木1段2面(鉄塔の先端のアンテナと思われます。南北方向に送信しているようです。)
受信は、5素子八木2段(鉄塔右側の低い位置のアンテナと予想します。)

NHK−FM固定局も同じ時期の開局ですが、法的には、矢ノ川固定局がここへ移転したことになっているようです。
(免許が継続ということなのかもしれませんが、詳しくは不明です。←未確認情報です。)
 

さらに画像が続きます。

名古屋民放4社共用固定局は一番東側(上記右画像)のパラボラ鉄塔と思われます。

設備は、受信側は名古屋民放4社共用3mプレートパラボラ2基によるスペースダイバシティにて浅間山固定局をTTL受けです。
(NHK固定局と比べ、受信側のパラボラ方向が微妙に異なります。)
送信側は、同じく4社共用2mプレートパラボラにて熊野中継局へTTL送りです。

 


入口の様子です。


グーグル航空画像です。


中継局データ

FM三重  76.8MHz  10W


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