送 信 塔 見て歩き
三重県 ・ 固定局

N様提供の画像で紹介します。


浅間山固定局

浅間山(せんげんさん)固定局は、度会郡(わたらい)大紀町永会の浅間山山頂にあります。
当固定局は、テレビでは名古屋広域民放4社のみが使用しています。テレビのデジタル化に伴い新設されました。

番組伝送は、多気固定局からのTTLを受け、当固定局で尾鷲中継局と谷の山固定局に向けてTTL伝送しています。

名古屋民放4社では、アナログ時代の尾鷲方面への番組伝送は、放送局により矢ノ川固定局経由や南勢中継局・固定局経由、
名古屋テレビ塔を直接受信などバラバラでした。(デジタルでは、一本化されたことになります。)

また浅間山には、NHKが名古屋から尾鷲へ中波ラジオ番組を伝送するための固定局を、テレビのデジタル化前から設置しています。
今回提供をいただいた画像を見ると、ラジオ固定局はテレビ固定局に同居したようです。

当固定局の南東約4kmの藤坂峠には、NHKとMTV共用の藤坂固定局があります。

それでは、現在の様子をご覧ください。


ふもとから見た遠景です。

 


山頂部を拡大しました。
 


それでは、直接訪問の画像です。


全景のワイド画像です。 無線局が並んでいます。

 

こちらは、テレビ固定局の全景です。 角度を変えて2枚。

 


局舎です。

 


屋上鉄塔の北面です。 2mプレートパラボラは、多気固定局受けです。

こちらは南面です。 3mプレートパラボラは、1基は谷の山向き、2基は尾鷲向きです。

 


受信アンテナが南北に向いています。

 

それぞれの方向を向くテレビアンテナです。(左・北向き、右・南向き)

 

こちらは、鉄塔両サイドにあるVHF帯の八木アンテナです。 NHKラジオ固定局の受信アンテナと思われます。

ここで、NHKラジオ固定局の説明です。
名古屋からのVHF波を受けてマイクロ波で尾鷲ラジオ固定局へ伝送しています。
なお、当ラジオ固定局は1983年4月に開局しており、それ以前は別ルートで番組が伝送されていたようです。
  


可動式のパラボラや長距離LANのパラボラもあります。

屋上へ伸びるラックです。

 

各ケーブルにある表示です。

谷の山向けの、VはCBCと東海テレビ共用、HはメーテレとCTV共用です。多気向けのV・Hは、谷の山とは逆です。
なお、画像がありませんが、尾鷲向きは、多気向けと同じです。送信出力は2方向合わせて2Wです。

NHKラジオ固定局が併設されていることが確認できます。


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