送 信 塔 見て歩き
三重県・中継局


桑名テレビ中継局  2004年4月、2013年5月撮影

桑名テレビ中継局は愛知県との県境、三重県桑名郡木曽岬町にあります。(長島温泉にも近いです。)
木曽岬中学校の西側500mぐらいの田畑が広がる地域に50m鉄塔が建っています。
ここからはMTVとNHK津総合テレビの2波のみが送信されています。
電波状況から云えば、特に中継局を設置する必要がないと思われる地域です。

多分、普段は名古屋のテレビを楽しんでいる桑名市など三重県北部地域の人々にMTVが放送を見てもらいたいために名古屋市東山区の
中京テレビ鉄塔向けのUHF受信アンテナと同じライン上に中継局を設置したのが始まりと思います。(その後、NHK津も追従)

中継局は、まずMTVが1971年5月に開局し、NHK−Gも1979年7月に開局しています。

2010年6月にデジタル化されました。


2013年5月に再訪問しました。9年のうちに大きく変わっていました。2回とも早朝の訪問で、一部の方向からは
逆光で見えにくくなっています。あしからず。



2004年の全景です。

2013年の全景です。

しばらく訪問しない間に、鉄塔の色が赤白からシルバーに変わっていました。中間にあったリングも消えています。
50m鉄塔でアナログ時代は、きれいな形でしたが、アナログアンテナが撤去されると変な感じです。

アナログとデジタルのサイマル時代は、どんな様子だったのでしょうか。近くまで何度か来ていたのですが、ここまでは足を伸ばしていませんでしたね。(反省)

 


2004年




2013年
高さを合わせるために画像の大きさが異なります。

 


2004年

2013年

敷地の様子です。鉄塔のすぐ下にデジタル局舎が新築され、アナログ局舎は撤去済みです。


それでは、まず2004年の画像から紹介します。

局舎が2棟あります。各社個別の局舎と思っていたら、大きなほうに後からNHKも加わり2社共用でした。

では、小さなほうは一体・・・?。

 


小さな局舎にはNHKのロゴが薄く見えます。また、ケーブルがテレビ局舎に延びています。

 


送信アンテナです。

津方向に向く受信パラボラです。

送信アンテナは、6L2段2面、2社共用です。受信はNHKが上の2.4mグリッドパラボラ、MTVが下の1.8mグリッドパラボラにて
それぞれ長谷山を受けています。

 

さらに別角度から2枚、上方に名古屋方向を向く5素子八木アンテナがあります。VHFローバンド用に見えます。
名古屋総合3チャンネルも受けているのでしょうか。いや、この素子の大きさはFMより低い周波数用ですね。
何なのでしょうか。

 

よく観察すると、鉄塔上部からワイヤーが斜めに地面まで降りています。

 


そして、碍子で折り返してNHK局舎へ繋がっています。

この形状って、AMラジオの非常用送信アンテナの形式ではないですか??。ここは、NHK名古屋の予備送信所なのでしょうか。
それとも、何かの実験??。調べてみましたが、残念ながら分かりませんでした。(何かの実験との情報がありましたが、未確認です。)


続いて、2013年の画像です。

送信アンテナを角度を変えて3枚。遮へい板みたいなものがあります。ん、もしかして放送波受信だとMTVは送受信同一チャンネル?。
アンテナ形式は、アナログと同じ6Lらしいです。

 

鉄塔の様子です。アナログとラジオ用(?)の設備は撤去され、デジタル受信パラボラのみになっています。
MTVの送受信が同一chだとすると、グリッドパラボラはNHK、オフセットパラボラはMTVでしょう。

 

局舎を別角度から2枚。

 


アナログ局舎は、撤去済みです。

 


表札かと思ったら、「蓄電池設備」の表示でした。

当中継局には、アナログ時代からずっと、デジタルになっても看板・表札の類は
ありませんね。

帰宅後、画像を整理していて気付きました。
銘板がありますね。逆光で眩しく、よく見ていませんでした。

 


鉄塔下部です。

GPSです。

 


送信エリア方向です。



遠くにCBCラジオの鉄塔が見えています。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 MTV
チャンネル 41ch 43ch
出力 各局とも 30W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 MTV
チャンネル 32ch 27ch
リモコン
出力 各局とも 3W

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