送 信 塔 見て歩き
三重県 ・ 中継局

N様提供の画像で紹介します。


磯部テレビ・FM中継局     2023年2月撮影
志摩デジタル混信対策局併設(NHK Eテレのみ置局)

磯部中継局は、志摩市磯部町沓掛の青峰山(あおのみねさん)に設置されています。近鉄志摩線・五知駅の東 約1.3km辺りです。
志摩スペイン村にも近い場所です。 志摩半島の大部分をサービスエリアにしています。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。

開局は、NHKが1966年4月、MTVが1972年6月、名古屋民放4社は同時に1983年1月です。
NHKとCTVが共用、他の民放4社が共用の2グループに分かれて設置されていました。

送信アンテナの形式は各社とも6L1段3面です。組み合わせは、それぞれの中継局で、NHK2波共用とCTV単独(NHKが上段)、
名古屋民放3社共用とMTV単独(MTVが上段)です。

受信は、全社送信点でNHK−Gは1.8mグリッドパラボラにて伊勢中継局受け、Eは8素子八木2列にて名古屋テレビ塔受け、
CBCとTHKは2社共用1.8mグリッドパラボラにて伊勢中継局受け、メーテレは8素子八木2列にて名古屋テレビ塔受け、
CTVは1.8mグリッドパラボラにて東山タワー受け、MTVは1.8mグリッドパラボラにて伊勢中継局受けです。

当中継局では、CTVがアナアナ変更の対象でした。

また、NHK−FMとFM三重の中継局がNHKテレビ中継局に併設されています。FM中継局の開局は、NHKが1970年4月、
FM三重が1985年5月です。

2007年5月にデジタル化されました。デジタル化に際しては、NHKアナログ中継局を継続使用し、民放は隣接地に組立式の
局舎を新築、鉄塔をNHKと共用にしました。

ところで、当中継局ではデジタル化後、NHK−Eのみにフェージングによる混信で志摩市大王町波切(鳥羽市相差町を含む)
地区の約1400世帯に受信障害が発生していることが判明しました。これに対応するために補完中継局(混信対策局)が
2012年3月に設置されました。合わせて紹介します。

また、当中継局には、MTVを除く各局が固定局を併設しています。

それでは、現在の様子を紹介します。



近鉄・志摩線沿いから見た遠景です。

 


鉄塔を拡大しました。 


ここからは、直接訪問の画像です。


全景と鉄塔の拡大です。

 

さらに鉄塔を別角度から2枚。

 

送信アンテナが2段取り付けられています。 角度を変えて2枚。

状況から見て上段の1段は、NHK−Eの混信対策局のものと思われます。下段は磯部中継局の全社共用6L1段3面です。

ところで、NHK−Eの30chがフェーディングによる混信の影響を受けているとのことですが、太平洋沿岸で30chを使っている局は
和歌山・那智勝浦局のNHK−Gと静岡・湖西局のSDTの2局しか見当たりませんが、小電力でこんな遠距離でも影響を受けるのでしょうか。

 

テレビアンテナの下には、NHK−FMとFM三重共用の2L1段3面が取り付けられています。 角度を変えて2枚。

 


敷地の様子です。

 

こちらは、アナログ時代から継続使用のNHK局舎(FM2局も共用)です。 角度を変えて2枚。

アナログ時代には、左側面に角張った旧ロゴ(立体型)があったようです。

 


NHK局舎から屋上に伸びているラックです。

NHKの表札です。 FM三重のものは無いようです。

 

NHK局舎脇のこの建物は、民放局舎です。組立式の簡易な作りです。デジタルでは、CTVの機器もこちらにあります。 角度を変えて2枚。

 


NHK局舎へラックが伸びています。

ケーブルに表示があります。

 


民放側のGPSです。


この3mグリッドパラボラは、全社共用の伊勢中継局放送は受けです。
固定局の受信アンテナも兼ねています。


こちらの90cmプレートパラボラは、南勢中継局へのTTL送りのものです。
送信側は、なぜかNHKと民放で別々のアンテナを使用しています。
民放パラボラが上段です。

なお、MTVのみ南勢中継局へは、磯部中継局からの放送波伝送になっています。


この5素子八木2列はFM受信アンテナです。 両社共用のようですが、ハッキリしません。

また、以前には、NHK名古屋FM受けの8素子八木2列の予備アンテナもあったようです。 


テレビのモニターアンテナです。

FMのモニターアンテナです。


敷地境界の目印があります。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV MTV
チャンネル 51ch 48ch 45ch 43ch 41ch 39ch 37ch
出力 各局とも 10W

当中継局では、CTVがアナアナ変更の対象でした。変更前のチャンネルは27chです。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM  82.8MHz  100W
FM三重    78.1MHz  100W


デジタル NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV MTV
チャンネル 28ch 30ch 18ch 21ch 22ch 19ch 27ch
リモコン
出力 各局とも 1W

志摩デジタル混信対策局(NHK−E)   48ch   3W


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