送 信 塔 見て歩き
岐阜県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


付知テレビ中継局  2023年7月撮影

付知(つけち)中継局は、中津川市付知町の通称・正ヶ脇山山頂に設置されています。
旧付知町(国道256号線沿い)をカバーする中継局です。 悪路ながら中継局まで車で訪問可能とのことです。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。

開局は、NHKが1966年4月、CBC・東海テレビ・メーテレが同時に1969年3月、続いてGBSが1971年10月、
CTVが1974年6月です。

鉄塔は全社共用、局舎はNHKとCTVが共用、その他の民放4社が共用の2グループに分かれて設置されていました。

送信アンテナは、各社とも4L1段3面です。局舎と同じ組み合わせでの共用です。(CBC組が上段)
受信は、NHKと東海テレビ、メーテレがそれぞれチャンネル個別の5素子八木2列(2基合成)、CBCが5素子八木2列2段、
CTVとGBSは個別の1.8mグリッドパラボラで、全社送信点にて中津川中継局受けです。

2008年11月末に全社同時にデジタル化されました。 それでは、画像で紹介します。



ふもとから見た遠景です。

 


拡大しました。

 


別角度からの遠景です。 付近には、KDDIの携帯基地局もあります。

 


拡大しました。
 


送信鉄塔を角度を変えて2枚。 送信鉄塔はアナログ時代からの継続利用です。

中継局の規模の割に鉄塔が高いのは、アナログ時代各社個別の受信アンテナが上から下にずらっと並んでいたからです。

今は閉鎖されているサイトの画像を参考にすると、送信アンテナのすぐ下には2基のグリッドパラ、以下垂直設置の5素子八木
アンテナ2列が縦に並んでいるのが確認できます。

なお、手元の資料を読み解くと、1995年12月に今の送信鉄塔が新築され、全社が移転したようです。
したがって、それ以前は、それぞれの局舎脇に送信鉄塔も2基あったものと思われます。


敷地の様子と一段高い場所にある鉄塔です。

 

送信アンテナは、アナログ時代と同じ4L1段3面(全社共用)です。

このアンテナ、サイマル時代から最先端にあるようです。 角度を変えて2枚。

 


局舎です。

状況がハッキリしませんが、この局舎、アナログ時代にCBCなど民放4社が使用していたものを
デジタルでは、NHKとCTVも引っ越してきて全社共用で継続使用しているようです。

また、NHKとCTVの共用アナログ局舎は鉄塔を挟んで反対側の高い位置にあったようです。

 

全社共用の中津川中継局放送波受けのオフセットパラボラです。 角度を変えて2枚。

このオフセットパラボラは、サイマル時代からここにあったのでしょうか。

情報が無く、移設または場所を空けるためにアナログ受信アンテナを共用したのかは不明です。
  ↑アナログ中津川のVHFチャンネルは、すべてHIチャンネルなので共用かと予想します。

 


GPSです。

鉄塔の銘板です。 まだ新しいことが確認できます。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV GBS
チャンネル 51ch 49ch 57ch 59ch 55ch 53ch 61ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV GBS
チャンネル 24ch 13ch 18ch 21ch 22ch 19ch 32ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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