送 信 塔 見て歩き
岐阜県 ・ 中継局
匿名希望様提供の画像で紹介します。


関ケ原テレビ中継局  2016年3月撮影

関ケ原中継局は、岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原にあるテレビ中継局です。


ふもとから見た 遠景です。


関ケ原と云えば、歴史に詳しくなくても、誰でも一度は聞いたことがある地名かと思います。 慶長5年(西暦1600年)にあった
天下分け目の戦いの場所です。(672年の「壬申の乱」もこの辺りで戦われたようです。)
当方、テレビ中継局に関係なくても、どんな場所(地形)なのか一度訪問したいと思っています。(が、機会がありません。)

テレビ中継局は、町の中心部の北側、山の中腹にあります。「関ヶ原明神の森」へ続く林道から少し入った所のようです。
アナログ・デジタルともNHKのみの中継局です。
2010年12月にデジタル化されました。

注・町の名前は「関ケ原」が正しいです。中継局の名称は一般的な「関ヶ原」なのか正式な「関ケ原」なのか、どちらもあって
  はっきりしません。 (中継局の表札は「関ケ原」に見えます。)


最初にかつてのアナログ中継局の説明です。

G,Eとも1969年8月の開局です。当時は岐阜放送局がローカルテレビ放送を開始する前でしたので、親局は
名古屋放送局(当時は中部本部?)が管轄する名古屋テレビ塔でした。
1973年2月に岐阜放送局がテレビ放送を開始したのに伴い、Gのみ岐阜基幹局に親局を変更しています。
(Eは、岐阜基幹局から送信されていません。)

送信アンテナは、4L2段3面です。
受信アンテナは、約1200m離れた場所にあり、林道をさらに山頂方向に登って行きます。Gは90CRにて岐阜基幹局受け、
Eも同じ場所で8素子八木2列にて、名古屋テレビ塔受けです。
なお、Eは1998年5月に受信点を今の場所に変更しています。以前の場所は、さらに山の上方にあったようです。
もしかしたら、開局当初の名古屋テレビ塔受信点かもしれません。(未確認です。)

デジタル化に際しては、アナログ中継局の局舎・鉄塔を継続使用しています。

それでは、デジタル中継局の様子を画像で紹介します。



全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナです。

アナ・デジサイマル時代には、先端のアナログアンテナを下げて、空いた先端部にデジタルアンテナが取り付けられたようです。
アナログ終了後の現在は、先端部のデジタルアンテナのみになっています。

ところで、右画像を見ると、下段のアナログアンテナが取り外された跡と思われる取り付け部と、デジタルアンテナとの取り付け位置が
45゜ほど ずれているように見えます。
当中継局は、実質減力されていますので、それと関係あるかもしれません。 (サービスエリアが変更されたと思われます。)

 

局舎です。 角度を変えて2枚。

 


さらに別角度から。この壁面には、以前はNHKの旧ロゴがありました。

表札です。「関ケ原」と判定しました。

 


鉄塔基部です。

銘板です。

 


GPSとモニターアンテナです。


当中継局の受信アンテナは、送信点から 約1km離れた高い場所にあります。受信ポイントがアナログ時代と同じ場所かは未確認です。


全景です。

 


少し向きが異なる グリッドとオフセットの2種類のパラボラがあります。

上段のオフセットが岐阜基幹局受け、下段のグリッドで瀬戸デジタルタワーを
受けていると思われます。

角度を変えて2枚。

 


瀬戸デジタルタワー受けと思われる、下段のグリッドパラボラの拡大です。

 

また、最上部には、瀬戸向きと思われる2列の16素子リングアンテナもあります。

 


鉄塔基部にある機器を角度を変えて2枚と 銘板です。

 


送信点とは、光ケーブルで結ばれているようです。



受信点から見た岐阜市方向の風景です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育
チャンネル 40ch 42ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育
チャンネル 24ch 31ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

デジタルの出力は通常、アナログの1/10ですので、当中継局は実質1Wから0.3Wへ減力されています。


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