送 信 塔 見て歩き
岐阜県 ・ 中継局
中津川 NHK・GBS テレビ中継局(NHK−FM、FM岐阜の機器同居 ) 2023年8月撮影
NHKとGBSのデジタル中継局は、山頂の一番西側に設置されています。
アナログでは、名古屋広域民放中継局に同居していたGBSがデジタルでは、NHK側に引っ越してきました。
多分、番組伝送ルート(設備)がNHKと共用できて都合がよかったのだと思われます。
と云うか、GBSの土岐中継局(名古屋民放の土岐北中継局)は、当中津川中継局放送波受けですので、親局としてあり得ません。
それと当中継局では、FM放送は別の鉄塔から送信されていますが、親局受信アンテナは、テレビ局舎屋上か付近に設置されていますので、
当ページで紹介します。
全景です。 |
名古屋民放局舎と隣り合わせです。 |
余談ですが、2つの局舎の間は、第2展望台へのハイキングルートです。小さな道しるべがありました。
局舎です。正面は向こう側です。 |
表札です。 |
大きな4mプレートパラボラは、中濃中継局に併設の中濃固定局受けの3波共用TTL受信用です。
また、アナログ時代には、四角鉄塔部分にG・E個別のSG4段3面(垂直偏波・上段がG)が取り付けられていました。
鉄塔中間部です。 |
FPUパラボラがあります。 |
GPSです。 |
テレビモニターアンテナです。 |
こちらは、中波のNHK中津川ラジオ中継局への番組伝送用(送信)パラボラです。 最近新設されたものと思われます。 角度を変えて2枚。 |
なお、上記の受信側のアンテナ(名古屋放送局からの番組受信用)が見当たりません。
対向が中濃固定局かと思い、総務省の免許情報を見ましたが、電波形式がよく分からず、該当有無が不明です。
以前は、名古屋からのSHF波を、ここ保古山で受けて、VHF波で中津川ラジオ中継局へ伝送していました。
ここからは、FMの親局受信設備などを見ていきます。
局舎屋上には、5素子八木2段と5素子八木1基が設置されています。また、すぐ近くの南西側斜面にも5素子八木2段があります。
手元の資料が古く、現在の様子と一致しません。 以下は、現状を見ての予想です。
TTLパラボラと2段八木は、ほぼ同じ向きです。 |
FMモニターアンテナです。 離れた場所の鉄塔に向いています。 |
局舎屋上5素子八木2段は、TTLパラボラとほぼ同じ向きですので、中濃中継局の延長上にある岐阜基幹局向きと思われます。
残る局舎屋上の1基は、2段の八木より約30゜北側に向いていますが、そちらにはFM中継局がありません。
どこかにVHF固定局でもあるのでしょうか。向きからの推定では、七宗町の水晶山か郡上八幡中継局がある稚児山辺りかと思われます。
なお、この1段の八木アンテナは、ハイキング系サイトなどを見ると、10年以上前からあります。
こちらは、S様提供の画像です。 2基のパラボラと2段八木、1段八木の方向が分かります。 2023年7月撮影
続いて、少し離れた南西側斜面の2段八木です。
局舎裏から少し行くと見えてきます。 |
さらに近づきました。 |
風景を拡大し、山並みが分かるようにコントラストを上げました。 この山並みを「カシミール3D」で照らし合わせたところ、右側の樹木で隠れた辺りが |
光がフラットなS様提供の画像も併せて掲載します。
ところで、2段の5素子八木アンテナですが、どちらがNHKで、どちらがFM岐阜なのか判然としません。
ん〜ん、普通に考えると局舎屋上のものがNHK(岐阜基幹局向き)で、斜面のものがFM岐阜(土岐南中継局向き)とするのが自然です。
なお、2波共用で本アンテナと予備アンテナの可能性もあります。
局舎上の2方向の八木アンテナと斜面の2段の八木アンテナについては資料が無く、中津川中継局を扱った他サイトを見てもハッキリせず、
正確なところは不明です。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | |||||
チャンネル | 4ch | 12ch | |||||
出力 | 各局とも | 100W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | GBS | ||||
チャンネル | 24ch | 31ch | 32ch | ||||
リモコン | 3 | 2 | 8 | ||||
出力 | 各局とも | 20W |
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