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岐阜県 ・ 中継局 / 固定局


神岡テレビ中継局  2004年11月、2007年10月、2014年5月、2015年10月、2021年5月撮影

神岡テレビ中継局は、神岡町の中心部のすぐ南西側の観音山山頂近くあります。 今回(2015年10月)、直接訪問すると、
テレビとFMの中継局が100mほど離れた場所に設置されていることが分かりました。

当中継局は、2008年11月に全社共同でデジタル化されました。


この画像は、デジタル化前の2007年10月、神岡町堀之内付近の国道156号線沿いから撮影です。
一番右の高い場所が山頂です。

神岡中継局は、当方自宅から比較的近距離にあり割と大きな中継局であるにもかかわらず、いつでも行けるという思いから
長らく放置しておりました。 2015年10月にようやく直接訪問しました。

アナログテレビ放送が終了して、既に4年以上過ぎていますので、アナログ設備は すべて撤去済みです。


ここからは、以前に撮影した遠景画像とともに、かつてのアナログ中継局の説明です。

まずは、2004年11月撮影の画像です。


神岡町堀之内付近の国道156号線沿いから撮影。  右側、山の尾根に中継局があります。

 


上記の拡大画像です。  左から、NHKなど5社共用中継局、CTV中継局、少し離れてNHK−FM中継局です。

当中継局は、NHK・CBC・THKの老舗3社(4局)が1964年10月初めに開局(オリンピックに間に合いました)しました。
その後、メーテレが1970年12月、GBSが1971年7月、CTVが1974年12月の順で続きます。

中継局はCTVのみ単独で、他社は共用です。 これは、多分GBSが同居した時点で、局舎が一杯になったものと推測します。

 

テレビ中継局の遠景です。 時間と角度を変えて2枚。 左がNHKなど5社共用中継局、右がCTV中継局です。

 

5社共用中継局の送信アンテナは、2グループに分かれており、上がNHK2波・CBC・THK、下がメーテレ・GBSです。
形式は、どちらも4L1段3面です。 アンテナが分かれているのは、チャンネルの関係と思われます。

受信は、各社個別にアンテナを設置しています。NHKは局舎横の地面から建つ2波共用の2mプレートパラボラ、民放の受信アンテナは、
CBCが約60m離れた地点で3mプレートパラボラ、THKは約70m離れた地点で3mプレートパラボラ、メーテレも約70m
離れた地点で1.8mプレートパラボラ、GBSは送信点近くで1.8mプレートパラボラ、各局とも流葉中継局受けです。

 

こちらが、斜面にある民放各社の流葉中継局受けパラボラアンテナの拡大です。(少し場所を変えて2枚。)

位置関係とパラボラの大きさから見て、少し上に離れているのがGBS、
下に3つ並んでいるものは、左からTHK、メーテレ、CBC と思われます。

 

こちらは、CTV中継局の拡大です。 とはいえ、見えているのはアンテナのみでが・・・。  微妙に角度を変え2枚。

CTVも送信アンテナは、4L1段3面、受信は鉄塔の1.8mプレートパラボラで流葉中継局受けです。


以下は、2007年10月撮影です。 デジタル工事前につき、2004年と変化はありません。

ただ、樹木が大きくなっており、見えにくくなりつつあります。


堀之内付近の国道156号線沿いから撮影

 


テレビ中継局部分の拡大です。

 


こちらは、流葉山中腹のNHK流葉中継局付近から見た、神岡テレビ中継局の遠景です。


FM中継局は、テレビ中継局よりも距離で約100m、標高で約10m山頂寄りの場所にあります。

直接訪問の画像とともに下方で紹介します。


2014年5月に道の駅から観音山を撮影していました。


奥の山が観音山です。

 


中継局部分を拡大しました。

一番左の建物は、行政系の無線局と思われます。

 


こちらは2004年に東町付近から撮影した画像です。

2つの画像は、撮影位置が異なるので比較しにくいですが、向かって右寄りの樹木が低い場所にCTV中継局があったようです。
FM中継局は、中央やや左側の樹木の低い場所あたりにあります。

 


2つ上の画像の右端の建物です。 デジタルテレビ中継局のようです。


2021年5月に通りすがりに見えたので車を止めて撮影しました。


デジタル中継局の全景と鉄塔、アンテナの拡大です。

順番が前後しますが、ここからは、2015年10月の直接訪問の画像です。


山道を登ってくると最初に現れるのが、デジタルテレビ中継局です。

山頂側から見た全景です。
最近の傾向ですが、局舎には表札 ・ 看板 ・ ロゴ等は何もありません。

 


ドアを見上げてみましたが、表札はありません。

唯一、電力計に「神岡DTV」の表示かありました。

 

送信アンテナです。 角度と大きさを変えて3枚。

下に付いているのは、流葉中継局受け3mプレートパラボラです。また、GPSが6個見えます。

当デジタル中継局までの番組伝送は、岐阜からと名古屋からの2ルートあり、

NHK−GとGBSは、岐阜基幹局→(放送波)→水晶山→(TTL)→船山→(TTL)→流葉中継局→(放送波)→神岡中継局 です。

また、NHK−Eと名古屋民放4社は、愛知基幹局(瀬戸デジタルタワー)→(放送波)→船山→(TTL)→流葉中継局→(放送波)→
神岡中継局の順です。

 


受信パラボラを拡大しました。崖のようなところにあるため、前側へ回れません。

 


この空地は、アナログ中継局の跡と思われます。

CTV中継局跡からデジタル中継局方向を撮影。

 

下の2枚は、以前との比較です。


2004年に堀之内地区から撮影した画像です。

こちらは、2015年にデジタル中継局横で撮影。

2枚の画像は、写した方向は逆ですが、石垣と電柱は同じものと思われます。

アナログ鉄塔があった辺りに、デジタル中継局の電力計柱が設置されたと思われます。

 


デジタル中継局付近から見た、流葉山です。 よく目を凝らすと流葉中継局が見えました。

印は、左からNHK固定局&FM岐阜中継局、デジタルテレビ中継局、上方に業務鉄塔です。

 


こちらは、FM岐阜流葉中継局のアンテナです。
NHKのFM固定局パラボラは見えていません。

こちらは、デジタルテレビ中継局です。
船山向きパラボラが少し上向きに見えます。

 


上方にはNTT系や行政系と思われるパラボラ鉄塔があります。
こちら向きのパラボラもあります。テレビ中継局付近に反射板がありますので、それの対向先かもしれません。


NHK−FM中継局(神岡ラジオ固定局併設)  2004年11月、2007年10月、2015年10月撮影

当中継局は、1967年12月の開局です。(高山FM中継局も そうですが、岐阜基幹局よりも先に開局しています。
<岐阜基幹局の開局は1971年3月です。>)


この2枚は2004年11月撮影の遠景画像です。

 

この2枚は2007年10月撮影の遠景画像です。
 

FM中継局は、テレビ中継局からさらに登っていくとあります。

何か見えてきました。


登り切った所からの全景です。

 


中継局の敷地です。尾根の幅一杯に柵があります。

山頂へ行くには、柵際ギリギリを歩きます。敷地内にも踏み跡がありますので、一部の登山者は、危険回避のため、
敷地の中を通っているものと思われます。

テレビ中継局の辺りは広いのに、なぜ狭いこの場所にFM中継局は設置されたのでしょうか。
多分、少し標高が高い分、ラジオ固定局の送受信に都合の良い場所なのでしょう。実際、ラジオ中継局の辺りからは、
FM中継局のほうが鉄塔下部までよく見えます。(樹木が生い茂り、段々見えづらくなっていますが・・・。)

また、流葉にはNHKのFM中継局が設置されていないため、遠くまで電波を飛ばす必要がありそうです。

 

送信アンテナはST1段です。 一番下パラボラは、流葉固定局受けSTLです。

その上の2段八木アンテナは、船山固定局受け中波ラジオSTLです。
ここから、上にあるパラボラで、ラジオ中継局へ向けてSHFで伝送しています。

 

FM送信アンテナと神岡ラジオ中継局送りのSTLパラボラの拡大です。 斜め下向きです。 角度を変えて2枚。

 

下段の流葉固定局受けSTLパラボラの拡大です。 流葉固定局は、樹木で見えません。 角度を変えて2枚。

当中継局へは、岐阜基幹局→(放送波)→土岐南中継局→(放送波)→船山固定局→(SHF)→神岡流葉固定局→(SHF)→
神岡中継局の経路で番組が伝送されています。

岐阜基幹局開局前は愛知基幹局を受けていたものと思われます。

 


局舎を角度を変えて2枚。

 


表札です。固定局については書かれていません。
 



FM中継局からさらに行くと、行政系と思われる無線局がありました。
そして、ほんの少し行くと山頂です。

 


山頂の様子です。

三角点があります。

 


テレビ中継局付近から見えた山々です。

左から、笠ヶ岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、西穂高岳、 右側の枝の下が焼岳です。

 

テレビ中継局の少し下に反射板があるようですが、ルートが不明なため、深入りしませんでした。また、流葉受けパラボラ跡地も未確認です。



テレビ中継局付近から見えた「道の駅」です。(ここに車を止めさせていただきました。)
2014年撮影の画像は、ここからのものです。


観音山は、その名の通り登山道沿いなどに33体の観音像が祀(まつ)られています。今回は、ふもとにあるラジオ中継局へも
寄りたかったので、登りと下りで別ルートを通りました。
また、登山口の状況が分からなかったので、車は道の駅に止め、そこからのスタートです。

山頂へは、いくつかのルートがあるようです。
当方が登ったのは、神岡大橋西詰近くの朝浦不動尊の所からです。(旧 神岡鉄道の線路下をくぐった所です。)
帰りは、18番観音の所で合流(分岐)する登山道を北方向へ下り、途中から林道経由で神岡小学校付近へ出ました。
(途中、東海ラジオ中継局へ寄り道しました。 ← 別ページをご覧ください。)

 


廃線跡の向こう側が登山口です。
 

脇に、「観音山巡拝道案内図」があります。
左上の濃い緑の所へ登っていきます。

観音像は山頂付近にはなく、18番観音を頂上として当方が使った2つのルート沿いに点在しています。
(上記案内図では、逆V字状になっいるのが分かります。)

 


線路下をくぐって登山口へ行くと、工事中で閉鎖されていました。すぐ上に見える不動尊までも行けません。
どうしたものかと、ふと横を見ると、迂回ルートの表示があり、それに従い大回りをしました。(約10分のロスです。)

不動尊の所へ行ってみると、小学校近くから新しい道路を造っていました。

 


こちらは、廃線下を出たところから見た登山口の様子です。 合成パノラマ
この画像は、下山後の撮影です。 登るときには、工事関係の車両が5〜6台止まっていました。

 


神岡大橋から下流方向の高原川です。


また、18番観音の少し上を終点とする林道(車道)が別ルートから来ていました。(通っていないので道の状態は不明です。)


ここが、林道の終点部です。 道は左から来ています。奥が山頂方向。

右画像は、終点部(上記画像の突き当り)から見た林道の様子です。

樹木が伐採されていますので、ここから荷揚げをしたと思われます。


蛇足ですが、

このたびのノーベル物理学賞受賞のもととなった「スーパーカミオカンデ」は、富山県境に近い飛騨市神岡町東茂住にある「東京大学
宇宙線研究所付属神岡宇宙線素粒子研究施設」のニュートリノ観測施設です。
この観測施設は、神岡鉱山茂住坑跡を利用して建設されました。直上地表面から地下約1000mの場所にあります。(地下1000m
と云っても、山の頂上からの深さですので、坑口から、ほぼ水平移動で行けるそうです。)

また、茂住地区には、かつてNHK単独のアナログテレビ中継局、『茂住中継局』が神岡鉄道・茂住駅付近にありました。
(デジタル化されず廃局になりました。別ページ参照)

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV GBS
チャンネル 53ch 49ch 56ch 59ch 45ch 43ch 41ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

 

NHK−FM 85.3MHz  10W

FM岐阜は神岡に中継局を設置していません。この地域は流葉中継局でカバーしているものと思われます。


デジタル NHK総合 NHK教育 CBC THK メーテレ CTV GBS
チャンネル 29ch 31ch 16ch 15ch 14ch 17ch 30ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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