送 信 塔 見て歩き
岐阜県 ・ 中継局
一部、K様提供画像があります。
下呂テレビ・FM 中継局 2005年10月撮影
下呂中継局は下呂温泉の南側、大平山(標高 855m)の山頂部にあります。山頂付近には、テレビ・FM中継局だけでなく
携帯電話基地局、行政関係の無線中継局などもあるようです。
飛騨川沿いから見た大平山です。
山頂部の拡大です。左側の4本がテレビ塔のようです。
ここでアナログ時代の様子を説明します。
当中継局は岐阜県内では、高山中継局に次いで2番目に古く1964年9月にNHK・CBC・THK・NBNの4社5局が同時に開局しています。
また、GBSは1970年7月、CTVは1971年11月の開局です。
老舗局では、NHKは単独、民放3社は共同で中継局を設置し、後発2社は、それぞれ単独で中継局を整備しています。
送信アンテナは、老舗5局はVHF送信で、それぞれ個別の5素子八木2段4面、後発2局は6L2段3面です。(送信アンテナはNHKでは、
Eが上。民放は上から、CBC・NBN・THKの順で設置されています。)
受信は、NHK−Gは送信点で2mプレートパラボラにて水晶山固定局マイクロ波受け、NHK−Eは約300m離れた地点で、CBCは
約150m離れた地点で、THKは送信点で、NBNは約150m離れた地点で、それぞれ個別の8素子八木2列にて名古屋テレビ塔受け、
CTVは送信点で1.8mグリッドパラボラにて東山タワー受け、GBSも送信点で3mプレートパラボラにて船山固定局マイクロ波受けです。
なお、NHK−Gでは、1973年に親局を固定局受けに変更していますが、これは、放送が東海3県の広域放送から岐阜県域放送に
切り替わったためと思われます。(NHK岐阜のローカル放送が1973年3月に始まっています。)
2007年11月に全社同時にデジタル化されました。
FM放送の開局は、NHKが1968年2月、岐阜FMが2001年4月です。NHKでは局舎はテレビと共用、アンテナは独立した別鉄塔にあります。
岐阜FMはGBSと局舎・鉄塔とも共用です。
送信アンテナは、どちらもST1段。
受信は、NHK−FMは5素子八木にて飛騨金山中継局受け、岐阜FMは5素子八木1列2段にて土岐南中継局受けです。
この度、K様よりアナログ終了直前の2011年5月にふもとから撮影した画像の提供を受けました。
画像の紹介の前にデジタル中継局の説明です。
NHKはアナログから継続して局舎を使用、そこにGBSが同居しました。また、鉄塔は新築です。
一方、名古屋民放4社は共同で中継局を新築しました。
送信アンテナは、グループごとに全社共用6L2段4面です。
番組伝送は、全社 船山固定局をTTL受けです。なお、船山までのルートが岐阜発の局と名古屋発の局で異なります。
岐阜発のNHK−GとGBSは、岐阜基幹局からの放送波を水晶山固定局で受けて船山へTTL伝送です。
名古屋発のNHK−Eと名古屋民放4社は、瀬戸デジタルタワーからの放送波を船山で受けての転送です。
縄文橋付近からの遠景です。
上記画像の左側(テレビ中継局部分)の拡大です。
左からCTVアナログ、ほんの少しだけ見えるのがNHK−FM、NHK・GBS共用デジタル、NHKアナログ、名古屋民放デジタル、
名古屋民放アナログ、業務無線局が2基、GBSアナログ・岐阜FM共用 と思われます。
林道からの遠景です。 この位置からは、CTVアナログとNHK−FM中継局が見えないようです。
NHKアナログアンテナの拡大です。
VHF八木は90゜に交わる取り付け方ではないようです。
今回提供を受けたのは、アナログ終盤のデジタルとのサイマル時代の画像です。
現在(2019年時点)では、八木アンテナ等のアナログ設備は撤去済みだろうと思います。
また、民放の「岐阜FM」は、その後会社を解散し、現在は別会社の「エフエム岐阜」が放送免許を継承しています。
中継局データ
テレビ | NHK総合 | NHK教育 | CBC | THK | メーテレ | CTV | GBS |
チャンネル | 4ch | 12ch | 10ch | 6ch | 8ch | 26ch | 38ch |
出力 | 10W | 10W | 10W | 10W | 10W | 30W | 30W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
NHK-FM 84.4MHz 10W
岐阜FM 82.1MHz 10W
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | CBC | THK | メーテレ | CTV | GBS |
チャンネル | 29ch | 31ch | 16ch | 15ch | 14ch | 17ch | 30ch |
リモコン | 3 | 2 | 5 | 1 | 6 | 4 | 8 |
出力 | 各局とも | 3W |
注・当方撮影の画像は、バス車内からガラス越しの撮影に付き、変な反射が写り込み ピントも甘いです。ご了承ください。
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