送 信 塔 見て歩き
岐阜県 ・ 中継局
明智テレビ中継局 2023年8月撮影
明智中継局は恵那市明智町滝坂の「恵那市営滝坂住宅」の西側高台(通称・滝坂山)に設置されています。
(大正村明智の森の東端と云った場所です。) 恵那市明智町地区をサービスエリアにしています。
最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKが1967年5月、CBC・東海テレビ・メーテレが同時に1969年3月、続いてGBSが1972年1月、CTVが1974年1月です。
NHKは単独、民放は鉄塔は全社共用ですが、局舎は開局日と同じ組み合わせ(3社共用と2社個別)に分かれて設置されています。
送信アンテナは、NHK・民放ともなぜか全局個別の4L1段2面です。(NHKは上段がG、下段がEです。
民放は上からCBC・東海テレビ・メーテレ・GBS・CTVの順です。)
(今は閉鎖されて見ることができないサイトにあった画像では、先発3社のアンテナは先端のゲイン塔に収まっていますが、
後発2社のアンテナは、ゲイン塔の長さが足らず、四角鉄塔部に突き出すように取り付けられていました。)
考えてみたのですが、1960年代の技術では、アンテナの共用化は難しかったのでしょうか?。
その後、更新もあったでしょうが組み替えされなかった?。
受信は、全社とも辺りの地上にアンテナを設置していました。全社個別のアンテナです。
NHKは2波個別の5素子八木2列2段、CBC・東海テレビ・メーテレは個別の14素子リングアンテナ2列2段、
CTVは3mグリッドパラボラ、GBSは2.4mグリッドパラボラです。
全社、中津川中継局受けです。
2008年11月末に、全社同時にデジタル化されました。
それでは、画像で紹介します。
住宅街から登って行く途中に見えてきました。
同じ場所からの送信アンテナの拡大です。
中継局に到着です。 この方向からは木立に囲まれています。よく見えません。 |
ところで、当中継局のデジタル化は微妙に複雑で、送信鉄塔は、民放がアナログ時代に使っていたものをNHKを含め全社共用です。
しかし、局舎は、NHKはアナログ局舎を継続使用し、民放はアナログ局舎とは鉄塔を挟んで反対側に全社共用で新築しました。
また、番組伝送ルートがNHKと民放で異なります。 と云う訳で、まずは全社共用デジタル鉄塔と民放局舎から紹介します。
民放局舎と鉄塔の位置関係です。 |
形式は4L1段2面が2セットです。 上段が民放です。 角度を変えて2枚。
ラックです。地中埋設で鉄塔と繋がっているようです。
民放の番組伝送は、この共用オフセットパラボラにて中津川中継局を放送波受けです。
民放局舎前です。広く空いています。奥に見えるのはNHK局舎です。
アナログ時代には、この場所に受信アンテナがあったのかもしれません。(未確認です。)
中継局の敷地の全景です。
左隅に民放局舎です。 合成
2基の鉄塔です。右はNHKの旧アナログです。
続いてNHKを紹介します。
NHK旧アナログ中継局は、奥の高台にあります。 現在は、デジタル局舎として運用されています。
かつてのアナログアンテナの跡地です。 |
こちらは、山岡固定局受けのTTLパラボラです。 また、モニターアンテナが送信鉄塔に向いています。 |
この地点からは、十分な強度で中津川中継局を受信できると思われますが、なぜかNHKは、途中に固定局を経由させています。
鉄塔にはGPSもあります。
表札です。 |
屋上鉄塔に銘板がありました。 |
送信鉄塔下のケーブル立ち上がり部に行き先が書いてあります。(NHKと民放のアンテナが別と確認できます。)
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | CBC | THK | メーテレ | CTV | GBS |
チャンネル | 52ch | 50ch | 60ch | 58ch | 56ch | 54ch | 62ch |
出力 | 各局とも | 10W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | CBC | THK | メーテレ | CTV | GBS |
チャンネル | 29ch | 13ch | 18ch | 21ch | 22ch | 19ch | 30ch |
リモコン | 3 | 2 | 5 | 1 | 6 | 4 | 8 |
出力 | 各局とも | 1W |
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