送 信 塔 見て歩き
岐阜県 ・ 中継局


NHK白鳥ラジオ中継局  2016年10月、2017年5月 撮影

白鳥ラジオ中継局はNHK第1放送のみの送信です。当中継局は、通常のラジオ送信所とは形状が異なり、郡上市白鳥町中津屋の
「関西電力大島保線所」内に機器を置き、送電線放送といわれる方式で電波を発射しています。
(以前、新潟県・津南ラジオ中継局でも紹介した方式です。)

と云いつつ、ここは電力会社の何の施設なのかも よく分かりません。
敷地には、パラボラのある鉄塔と建物があるのみです。保線所と云う名称ですので資材倉庫なのでしょうか。(現在、保線所として
使用しているのかも不明です。ただし、表札はあります。)

岐阜県は中部電力管内なので、近くの関西電力の発電所から大阪方面へ向けての送電線まで、ここから給電線(もちろん電波の)が
延びていると考えられます。 (なぜ、中部電力の送電線に接続しないのかは謎ですが・・・。送電ルートがサービスエリアと合致している
のかもしれません。)

それはともかく、とすると中継局としての位置(アンテナ位置)は、この保線所ではなく、山の中の送電線との結合地点(給電点)が
正しいのかもしれません。

なお、結合地点では超高圧電流が流れていると思われ、危険なので山へは入りませんでした。
2017年5月に通りすがりに、国道から結合部(給電点)らしいものが見えましたので、車を止めて撮影しました。

前置きは、これくらいにして画像をどうぞ。



全景です。

敷地の様子です。
 

保線所は、国道156号線から脇道に入った所にあります。

 


門です。

表札です。

 


パラボラのある鉄塔です。

パラボラです。白鳥固定局に向いているものと思われます。

銘板があります。

番組は、名古屋から郡上八幡固定局→白鳥固定局経由でSHF波で伝送されています。

 


先端にパラボラと同じ向きの垂直八木もあります。

 

建物のそばに中波ラジオのモニターアンテナがあります。銘板を確認したところ729KHzの名古屋第1放送を受信しています。

 


モニターアンテナの柱から山のほうへ太いケーブルが延びています。これが給電線と思われます。


2017年5月GWの取材帰りに、国道156号線を通ったところ、給電点らしいものが目に留まりました。


こちらが、電波と電流の結合部と思われます。

なお、この地点は、高圧電量が流れており、危険です。

白く見えるものは、碍子かと思ったら、「結合コンデンサ(CC)」と呼ばれる電波を重畳させる装置らしいです。
また、重畳させた電波は弱まって消えるまで放置(垂れ流し)ではなく、「プロッキングコイル(BC)」と呼ばれる装置により、
ある場所でカットしているそうです。(見つけるのは無理かと思いますが、なんか宿題が増えてしまいました。)


中継局からの電波は、比較的広範囲に聞こえている印象を受けました。(北側は、道の駅「白鳥」辺りまで聞こえました。)

やはり、送電ルートとサービスエリアがうまく重なっているようです。

なお、第2放送は送信していませんので、他の中継局を聴取する必要があります。
(NHK岐阜HPには秋田第2放送の周波数も案内されています。)

 

中継局データ

NHK第1放送   1161KHz   100W


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