送 信 塔 見て歩き
岐阜県・固定局
NHK固定局 2021年5月撮影
NHK固定局は、山頂のすぐ西側に設置されています。
まずは、アナログ時代の設備(テレビ)の説明です。
NHKの開局はGが1961年9月、Eが同年12月です。 GとEでは伝送ルートが異なります。
Gは、岐阜放送局から水晶山固定局経由です。水晶山固定局からの電波を4mプレートパラボラで受けて、4mプレートパラボラで放送用55chで
高山・神岡流葉・大津山の3中継局へ伝送していました。(この3局は、ほぼ同一方向のため、パラボラは1基のみでした。)
Eは、名古屋テレビ塔からの放送電波を8素子八木2列で受けて、4mプレートパラボラで放送用61chで高山・神岡流葉・大津山の3中継局へ
伝送していました。(GとEのパラボラは別々です。)
名古屋テレビ(現メーテレ)もアナログ時代には、単独で固定局を設置していました。
このページでアナログ時代の様子を説明しておきます。
開局は1964年10月です。NHK固定局の西隣にあったようです。 現在は空地です。
番組伝送は、中濃中継局の電波を1mグリッドパラボラで受けて、個別の2.4mプレートパラボラにて高山・流葉の2中継局へ伝送していました。
(予備に名古屋テレビ塔からの電波も8素子八木2列で受けていたようです。)
NHK固定局の説明に戻ります。
デジタル時代の現在は、NHK−Gのルートと共用でGBSも同居しているようです。(デジタル固定局の開局は、2社同時に2006年12月です。)
また、NHKの中波ラジオ・FM放送の中継ポイントも継続しています。
(アナログテレビ終了後あたりに、中波ラジオの伝送ルートや周波数が変わったようです。FMも周波数が変わった可能性があります。)
中波固定局の開局は、2001年3月です。 FM固定局の開局は、1967年7月です。
南面(名古屋方向)のアンテナ説明です。まずは、受信です。
テレビは、NHK−GとGBSは2波共用4mプレートパラボラで水晶山固定局をTTL受けです。NHK−Eは4mグリッドパラボラで瀬戸デジタルタワーを放送波受けです。
NHKの中波ラジオもパラボラで受けているようです。NHK−FMは土岐南中継局を放送波受けです。
送信は、テレビは3波共用2mプレートパラボラで下呂中継局へTTL伝送しています。また、小坂FM中継局へSHF伝送しています。
こちらは、高山方向を向くパラボラ群です。
鉄塔が1基あります。 |
鉄塔の2基のパラボラも高山向きです。 |
北面(高山方向)のアンテナ説明です。こちらは、送信ばかりです。
テレビは、3波共用の個別の2mプレートパラボラで高山、流葉中継局へTTL伝送しています。
NHK中波ラジオは、高山と神岡の各固定局へSHF伝送しています。(高山へは、少し前までは、VHFで中継局へ直接伝送していました。)
NHK−FMは、高山中継局と流葉固定局へSHF伝送しています。
鉄塔の2基のパラボラは、中波ラジオ用と予想します。 となると、レドームが平面の2mパラボラはFM用と思われます。
ドーム型FPUです。 |
お天気カメラとGPSです。 |
こんなアンテナもあります。 |
引込部です。
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