送 信 塔 見て歩き
静岡県 ・ 中継局
N様提供の画像で紹介しています。


川根テレビ中継局  2019年11月撮影

川根中継局は島田市川根町の幸多山の中腹に設置されています。

最初にアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKとSBSが同時に1966年1月、SUTが1979年4月、SATVとSDTが同時に1985年7月です。
NHKとSBSは同時開局ですが、中継局は別々の設置です。SATVとSDTは共用です。
NHKとSBSは、早い時期の開局ですのでVHF送信です。

送信アンテナは、NHKとSBSは、チャンネルごとに5素子八木1段2面(垂直偏波)、UHF3社は、4L1段1面+4L2段1面の
組み合わせで、 SUTは単独、SATVとSDTは共用です。
受信は、NHKは約1200m離れた地点で個別の8素子八木2列、SBSは約100m離れた地点で8素子八木2列、
SUTも約100m離れた地点で、 2.4mグリッドパラボラにて、この3社は浜松中継局受けです。SATVとSDTは送信点で
1.8mグリッドパラボラにて中川根中継局受けです。

老舗3社が浜松中継局受けなのは、中川根中継局と同時開局(SUTは川根が先)で、中川根中継局の親局が川根中継局だからで、
さらに以下の理由があると思われます。
後発2社の中川根中継局の親局は島田中継局ですので、中川根中継局からは、牧之原は見えますが、物見塚は見えないようです。
また、SUTは川根が先に開局したため、浜松しか選択肢がなかったと思われます。
なかなか興味深いですね。 デジタルルートも単純ではありません。 下方で説明します。

デジタル化されたのは、NHKとSBSが2009年4月末、SUT・SATV・SDTの3社は1か月遅れの5月末です。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。


開局は、1か月違いますが、全社共用の新築中継局です。アナログ設備は撤去済みと思われます。


ふもとからの遠景です。中継局は、中央の電力鉄塔の右下です。

 

全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナです。角度を変えて2枚。

 


受信のオフセットパラボラです。

モニターアンテナです。

鉄塔の銘板です。

 


局舎です。

表札です。

 


ラックにはGPSと、もう1基モニターアンテナがあります。


ところで、当中継局までのデジタルの番組伝送ルートについてです。
・ 当中継局の親局は、中川根中継局を放送波受けです。
・ 中川根中継局の親局は、川根身成固定局TTL受けです。
・ 川根身成固定局の親局は、島田中継局放送波受けです。(島田中継局以降は、全社同じルートです。)

このルートでは、アナログ時代には無かった固定局を経由しています。
(3mグリッドパラボラで受けて、1.2mプレートパラボラで送信しています。)

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBS SUT SATV SDT
チャンネル 10ch 2ch 12ch 57ch 60ch 62ch
出力 3W 3W 3W 10W 10W 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 SBS SUT SATV SDT
チャンネル 40ch 26ch 29ch 41ch 27ch 47ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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