送 信 塔 見て歩き
静岡県 ・ 中継局
静岡県のK様提供


東伊豆テレビ・FM中継局  2007年9月、2008年7月、2012年9月、2014年12月撮影

東伊豆中継局は、賀茂郡東伊豆町白田の山中にあります。町営アスド会館 (←過去にドラマのロケに使われたことがあるようです。
今は、スポーツ施設です。)の北側、通称・チョウチン岳と呼ばれている場所です。2008年7月にデジタル化されました。


かつてのアナログ中継局の様子です。
当中継局は、まず1964年7月にNHKとSBSが同時に開局しました。民放UHF3社は1984年5月の開局です。
(なぜかSUTの開局が遅いです。)
支線式鉄塔は全社共用です。局舎と送受信アンテナは、NHK、SBS、UHF3社の3グループに分かれていました。
送信アンテナは、上からSBS単独、NHK2波共用、UHF3社共用の順でした。(SBSが一番上なのはHiチャンネルだからと思われます。
形式は、どれも4L1段2面です。)
受信は、送信鉄塔に並んで付いている2.4mグリッドパラボラで、上記グループ別に下田局を受けていました。

一方、FMの開局はNHKが1970年8月、K−MIXが1994年8月です。NHKは1985年10月に周波数を変更しているようです。
機器はNHKとK−MIXともにNHKのテレビ局舎にあります。送信アンテナは、テレビとは別の三角鉄塔に、3素子八木1段2面が
2セットあったようです。(上がNHK)←現状とは異なります。 
FM受信はNHKは約400m離れた場所の5素子八木で、K−MIXは送信鉄塔の5素子八木で、それぞれ下田局を受けています。

K様は4回にわたり訪問されています。古いものから順番に紹介します。


まずは、デジタル化前の2007年9月撮影のものです。


鉄塔の全景です。

送信アンテナ部です。

受信アンテナです。下方の八木はK−MIXのもの。

鉄塔をよく見るとFMの送信アンテナもあるようです。別鉄塔と云う資料の説明と現状は異なっています。
ただ、2014年撮影の画像をよく見ると、NHK局舎に穴を塞いだような跡がありますので、ここからケーブルが出ていたのかもしれません。
(最近の資料でも、別鉄塔のように書かれていますので、長年資料が訂正されていないと思われます。また、いつテレビ鉄塔へ移動したのかは未確認です。)
穴を塞いだような跡は、下方で紹介します。

 


FMアンテナの拡大です。

受信パラボラ(2.4m)が3基、縦に並んでいます。上からNHK、SBS、UHF3社の順と思われます。(根拠はありません。)

 


NHK表札です。

UHF3社の表札です。

消去法でSBS局舎です。表札は未確認です。

 


続いて、デジタル化時点(2008年7月)の撮影です。まだ工事中のようです。


全景です。工事のためか、フェンスがありません。

鉄塔の様子です。

デジタル受信鉄塔が新築されています。

アナデジサイマル時の送信アンテナは、上段が全社共用デジタル、中段がNHK2波とSBS共用アナログ、下段がSUT・SATV・SDT共用アナログと思われます。


ここからは、アナログ終了後の2012年9月の撮影です。アナログ設備は、まだ残っています。

全景と鉄塔の拡大です。

 


デジタル受信パラボラです。

パラボラ鉄塔の銘板です。開局2ヶ月前の製造です。

デジタル化で送信鉄塔の隣に独立した受信用パラボラ鉄塔が建ちました。
上がNHKの1.2mプレートパラボラ(TTL受け)、下が民放共用の3mグリッドパラボラ(放送波受け)です。

当中継局のデジタル受信は、NHKは下田局からのTTL、民放は下田局を放送波受けです。

当中継局までのルートは、NHKは、日本平(放送波)→婆娑羅固定局(TTL)→下田局(TTL)、
SBSとSUTは、日本平(放送波)→婆娑羅固定局(TTL)→下田局(放送波)、
SATVとSDTは、日本平(放送波)→下田稲梓局(放送波)→下田(放送波)の順に結ばれており、
局によりルートや方式が異なります。


NHK局舎とラックです。

UHF3社の表札を2007年9月とは別角度で撮影。

 


ここからは、2014年12月の撮影です。アナログ設備は撤去済みです。


先端部がスッキリしました。

引いた位置から。

海のほうに向くUHFアンテナがあります。

 


NHK局舎です。(現FM局舎)

新築の全社共用デジタル局舎です。

デジタル化前と後のヤフーとグーグルの航空写真を見比べると、UHF3社アナログ局舎の横にデジタル局舎が新築されたようです。
また、最近の資料にはNHKもこの新築局舎にデジタル機器を置いているように書かれていますので、従来からの局舎はFM専用に
なったと思われます。

2棟あった民放アナログ局舎は、デジタル化後の航空写真からは消えていますので、取り壊されたようです。

 


離れた場所にあるNHK−FM受信アンテナです。

NHK−FMの伝送路杭です。

 


GPSが見えます。また、ここにもUHFアンテナです。

これが最初に書いたFMケーブルを通した穴を塞いだ跡と思われるものです。

 


それぞれの時期の送信アンテナの比較です。


2007年9月 アナログのみの時期です。

2008年7月 アナログデジタルサイマル時です。

2012年9月 アナログ終了後です。

2014年12月 アナログアンテナ撤去後です。

少し分かりにくいですが、2007年9月と2008年7月を比べると、上2段は形状が異なって見えます。

また、2014年12月のデジタルアンテナも、それ以前とは異なって見えますが・・・。
当方のアンテナ変移の推測は、間違っているのでしょうか?。


最後に2012年9月撮影の風景画像をどうぞ。


城ヶ崎です。

 


伊豆大島です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBS SUT SATV SDT
チャンネル 53ch 51ch 55ch 37ch 35ch 33ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM  83.3MHz  10W  
K−MIX    78.6MHz  10W


デジタル NHK総合 NHK教育 SBS SUT SATV SDT
チャンネル 40ch 36ch 38ch 31ch 44ch 29ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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