送 信 塔 見て歩き
静岡県 ・ 中継局
画像はK様提供


伊豆長岡テレビ・FM中継局  1990年4月撮影 (このページの制作は2017年です)

伊豆長岡中継局は、伊豆の国市の葛城山山頂部に設置されています。葛城山の山頂は「伊豆の国パノラマパーク」という観光地で
ロープウェイで上ることができます。


最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKとSBSが1964年12月、SUTが1972年10月、SATV(当時の略称はSKT)が1978年10月、SDTが1979年8月です。
また、FMはNHKが1970年2月、K−MIXが1983年12月です。

中継局の組み合わせは、NHK・SBS・K−MIXが共用、SUTは単独、SATVとSDTが共用の3グループに分かれていました。
設備の様子は下方で説明します。

ロープウェイ駅が今より規模が小さかったらしく、中継局がよく見えたようです。


全景です。(2枚合成)
左からNHK・SBS・K−MIX共用、SUT単独、SKT・SDT共用です。(SATVの当時の略称はSKT<静岡県民放送>でした。)



NHK・SBS・K−MIX

SUT

SKT・SDT

それぞれの鉄塔の全景です。

 

ここで、アナログ設備の説明です。

送信アンテナは、NHKは2波共用、他社は、それぞれ単独です。形式はすべて4L1段2面です。
NHK・SBS共用中継局では三角鉄塔の上段がSBSです。SKT・SDT共用中継局では四角鉄塔の上段がSKTです。

一方、FMは2社共用2L1段3面です。東方向には電波を出していません。

受信は、NHKは約90m離れた地点で2波個別に8素子八木2列、SBSは送信点で8素子八木2列と8素子八木、
SUT・SKT・SDTは、それぞれ送信点で個別の1.8mグリッドパラボラにて、すべて日本平受けです。

FMは、K−MIXは送信点で5素子八木、NHKはテレビと同じ場所で5素子八木にて、どちらも日本平受けです。

また、当中継局には、各社の三島中継局送りの固定局が併設されていました。


ここからは、個別に中継局を見ます。最初は、NHK・SBS・K−MIXです。


見上げてみました。

左の八木は、K−MIXとNHK−FMの予備?
右向きのパラボラは三島送りです。


下部の八木アンテナです。

NHKは予備アンテナがあるようです。
 

上段の垂直グリッドパラボラはSBS三島中継局向け送信用らしいです。

 


各社のロゴです。


SUTです。

送受信パラボラを角度を変えて2枚。

 


局舎です。

全社共同の詳しい看板があります。

看板の鉄塔には、SBSの垂直グリッドパラボラがありません。正式なものでない扱いなのでしょうか。 


SKT・SDTです。


送受信パラボラです。
どちらも2社個別です。

 


パラボラを別角度から。

表札があります。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBS SUT SATV SDT
チャンネル 60ch 58ch 62ch 56ch 54ch 52ch
出力

各局とも

10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM  85.3MHz  100W
K−MIX    86.6MHz  100W


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