送 信 塔 見て歩き
静岡県 ・ 中継局
浜松テレビ・NHK−FM中継局 2023年8月撮影
NHK浜松放送会館(浜松支局)は、老朽化のため機能が次々と移転し、2018年2月には建物が閉鎖となっていました。
ただ、会館閉鎖後も併設のテレビ・FM中継局は、そのまま稼働していましたが、いよいよ中継局を含む建物全体が
解体撤去されることとなりました。
そのため、それに先立ち2021年から敷地の南側で新中継局の建設工事が始まっていました。(建て替えは2015年から
検討していたそうです。)
新中継局は、2023年春には完成し、同年5月22日より正式稼働しています。
今回訪問した2023年8月中旬時点では、旧鉄塔の上部が撤去、また会館も内部の解体が進んでいるように見えました。
旧会館・旧鉄塔とも11月末には、完全撤去となるようです。
それでは、2023年8月の様子をどうぞ。
こちらが新鉄塔です。
ここの中継局は、晴れた日の午後に訪問すると正面側からは逆光です。
当中継局の新築(建て替え)については、NHK静岡のHPでも特集が組まれ、詳しく説明されています。
それによりますと、鉄塔高さは132.9m、この高さは日本平のデジタルタワーよりも高いとのことです。
HPに掲載の画像を参照すると、テレビ・FMどちらの送信アンテナも旧鉄塔よりも高い位置に設置されています。
また、テレビ送信アンテナは上下2段の構成とのことです。(HPには、詳細がありませんが、多分、全社共用
4L4段4面が2セットだと思われます。)
これにより、アンテナ作業や障害発生に際して、アンテナを切り替え放送が継続できる体制を整えています。
多分、下段が予備的な運用と予想します。 また、自家発電のほか受電も2系統が確保されています。
続いてFMアンテナです。
続いては、その他の付属設備です。
茂みから覗くと奥の方に新局舎が見えました。
ここからは、旧施設の現在の様子です。
旧鉄塔です。 現在は、先端のゲイン塔が下された状況です。 |
パラボラも一部残っています。 |
「イ」の記念碑は健在です。
左・2016年10月撮影、 右・2023年8月撮影
ところで、アナログ終了後に更新されたFMアンテナは、まだ新しいため、旧鉄塔に仮設アンテナを取り付け、その間に現用アンテナを
新鉄塔へ移動させるという工事も行われました。
上方で紹介したNHK静岡のHPの中にも仮設アンテナが写っている画像があります。
グーグルストリートビューでも、旧鉄塔に仮設アンテナ、新鉄塔へ現用アンテナが移設済みの状態を見ることができます。(2023年3月の様子)
前回訪問時の画像とFMアンテナを見比べてみます。
同じものと判断できます。
FMアンテナの移設に関して、NHK静岡が地域へ配布したと思われるチラシ(?)がHP上にPDFファイルで上がっています。
(2023年8月現在、参照可能。 閲覧はお早めに。)
それによりますと仮設アンテナからは、2月6日早朝から5月末予定で(実際には5月21日まで)電波が出されていたようです。
移設に際しては、アンテナの補修(錆取り、再塗装)も行われています。
それと、静岡放送会館の新築移転のタイミング(2018年3月12日)で、これまで中波の第1放送・第2放送に付与されていた
「JODG」「JODC」のコールサインが廃止されたとのことです。(旧浜松放送会館の閉鎖も大きく影響していると思われます。)
今回の訪問では、定時に現地に居なかったので確認できませんでしたが、ネット情報では、現在は静岡局のコールサインが
読み上げられているとのことです。
中継局データ
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | SBS | SUT | SATV | SDT | ||
チャンネル | 20ch | 13ch | 21ch | 22ch | 23ch | 25ch | ||
リモコン | 1 | 2 | 6 | 8 | 5 | 4 | ||
出力 | 各局とも | 1KW |
NHK−FM 82.1MHz 250W
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