送 信 塔 見て歩き
愛知県 ・ 固定局
一部の画像はS様提供です。
NHK設楽田口デジタル固定局 2018年5月撮影(S様提供)、2023年8月(当方撮影)
NHK設楽(したら)田口固定局は、北設楽郡設楽町田口の国道257号から田口小学校へ通じる交差点付近の高台に設置されています。
テニスコートとその駐車場の一画のようでした。
豊橋中継局からの放送波を4mグリッドパラボラで一旦この地で受信して、1.2mプレートパラボラにて設楽中継局へTTL伝送しています。
(どちらもG・E共用パラボラです。) 約3kmの短い伝送距離です。
開局は設楽デジタルテレビ中継局と同じ2009年12月です。
伝送先の設楽中継局は、アナログ時代からNHKのみの中継局(NHK−FM併設)です。
アナログ時代、番組伝送は名古屋テレビ塔からの放送波を直接、中継局で受けていましたが、デジタル基幹局が瀬戸市に移転したためか、
中継局での受信は難しくなったようです。
最初は、S様提供の 2018年5月に通りすがりに撮影した画像です。
鉄塔の全景です。 |
受信パラボラです。 |
送信パラボラです。(向こう向きです。) |
2023年8月に愛知県東部から岐阜県東濃地方への取材の折、ちょうど移動ルート上に当固定局がありましたので訪問しました。
なお、夕刻しかも見事な逆光で、良い画像ではありません。 あしからず。
県道沿いの中学校入口付近から見た遠景です。 |
左記画像の奥に見える交差点を右折しての見上げ全景です。 |
さらに進んでの、見上げ全景です。 |
こちらは坂を登りきって、小学校正門前からの遠景です。 鉄塔のすぐ左に、陽が落ちる最悪の時間帯でした。
全景です。 |
敷地の様子です。 |
表札です。 |
ラックにGPSがあります。 |
リングアンテナも設置されています。 設楽中継局をモニターしていると思われます。
こちらが、対向の設楽中継局方向の山並みです。
カシミール3Dで描画すると、この画像の中央辺り、奥の尾根に中継局があります。 地上からは見えないようです。
固定局鉄塔の先端からは対向のパラボラが見えると思われます。
(同じく、カシミール3Dで見通し判定をしたところ、見えるか見えないかのギリギリでした。)
ところで、設楽町及びその周辺の方々は民放テレビを見ることができるのでしょうか。
A−PABの「放送エリアのめやす」を見ても、この地域をカバーする民放中継局がありません。アナログ時代からケーブルテレビなのでしょうか。
ここで当固定局の対向、設楽テレビ・FM中継局についても書いておきます。
中継局は、北設楽郡設楽町と同郡東栄町の境の山中(尾根)に設置されています。大鈴山(標高・1011m)の北方
約700m辺りの
「損者砦(そんじゃとりで)跡」
と呼ばれている場所です。(尾根の北側先端部です。)
登山系のHPなどを参照すると、付近にはNHK中継局のほか、新城市消防無線局と設楽町無線局も設置されているようです。
また、北側の柴石峠から設備保守の登山ルートがあるようです。
当中継局は、アナログ時代から設置され、アナログ・デジタルともNHKのみが送信しています。
開局は、テレビが1966年10月、FMが1970年2月です。愛知県内では、豊橋中継局に次いで古くからの中継局らしいです。
また、高出力のFM局併設のためか、コンクリート局舎に屋上鉄塔と云う、大きな施設です。
アナログ時代の設備は、送信アンテナは2波共用6L1段4面、受信は送信点で、Gが8素子八木2列、Eが12素子八木2列2段にて
どちらも名古屋テレビ塔受けです。 送信チャンネルは、G・51ch、E・48ch、出力10Wです。
FMは、テレビと同じ鉄塔の先端にST1段の送信アンテナ。受信は送信点で、5素子八木2列にて名古屋基幹局(東山タワー)です。
送信周波数は、83.3MHz・出力100Wです。
2009年12月にデジタル化されました。施設はアナログ中継局の継続使用です。
送信アンテナは、アナログとの共用アンテナのようです。(デジタル化時に取り替え?)
番組伝送は、設楽田口固定局からのTTLを2mプレートパラボラ受けです。 送信チャンネルは、G・41ch、E・43ch、出力1Wです。
設置場所が山奥のため、ふもとから見える場所が限られているようです。 当固定局付近の地上からも見えません。
当方が見つけたのは、東栄町の小林大平集落への入口付近からの遠望です。 ←グーグルストリートビューにリンク
拡大すると、一番奥の尾根に、2基の鉄塔らしいものが見えます。(左側のものがNHK中継局と思われます。)
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