送 信 塔 見て歩き
石川県 ・ 中継局
NHK(KTK・HAB共用)中継局 2005年5月撮影
舳倉中継局(併設)上記に加え、MRO・ITC も共用
NHK中継局は、つづら折りが終わったところが、さらに高い位置にあります。道路から専用通路がありますが、
見逃すとMRO中継局まで行ってしまいます。
全景です。
NHKの局舎へは、この砂利道を登ります。ふもとから登ってくる方向からは分かりにくいです。
左は、最初に全景が見えたところからの撮影です。 右は、見上げた位置からの撮影です。
先端部の拡大と鉄塔の全景です。 |
NHKテレビのアンテナ部です。 |
別角度から。 |
最先端は、NHK−FMの3素子八木1面、そのすぐ下はKTKとHABの2社共用6L1段1面です。
NHKテレビの送信アンテナは2D2段1面が2セットです。エレメントの大きさが違います。上がE(12ch)、下がG(3ch)です。
各アンテナとも1面で、市街地方向のみに向いています。
局舎です。 |
壁面のロゴです。NHKのみです。 |
入口です。表札が3枚あります。 |
輪島中継局の表札です。 |
民放の舳倉中継局の表札です。 |
ところで舳倉中継局の表札を読みとると、民放の設置は放送局が主体ではなく「(社)石川県情報通信基盤整備協会」が、運営(?)する僻地対策の
公共事業らしいです。(まあ通常、民放は住民数百人のところに向けては送信はしないと思います。NHKは、全国あまねく電波を届ける義務があります。)
ネットで検索したところ、上記の予想通りでした。協会の事務局はMRO内にあり(持ち回りらしいです)、これまでに中継局を4か所整備したようです。
舳倉中継局については、後半で説明します。
受信はNHKは2波共用4mプレートパラボラにて羽咋中継局受け、予備に2波共用8素子八木2列にて金沢基幹局受けです。
KTKとHABは地面に建っている2社共用3mグリッドパラボラにて金沢基幹局受け、予備に2社共用14素子リングアンテナ2列にて七尾中継局受です。
NHK−FMの受信は鉄塔の5素子八木にて金沢基幹局受けです。
MRO中継局付近からNHK局舎の屋上が見えました。
ところで、当中継局には、MROとITCを含め、舳倉テレビ中継局が併設されています。
どれがその設備なのか確認していきます。
海の方向に向く大きなグリッドパラボラが舳倉テレビ中継局の送信アンテナのようです。
運営主体が違うためか、NHKは自社鉄塔、民放はMRO中継局横の単独鉄塔にパラボラが設置されています。
資料を見ると、どちらも4mグリッドパラボラ+1.8mグリッドパラボラと云う2基構成になっています。
ん、これ以外に1.8mのパラボラがあるようですので確認します。
NHK鉄塔のパラボラです。向こう向きのパラボラが見え辛いですが、 やはり2方向にグリッドパラボラがあります。 |
別角度から。 |
さらに資料を調べると、舳倉中継局を親局としている中継局が門前町方向にあり、そちらに向けて送信しているようです。
なぜ輪島中継局でなく舳倉中継局を親局にしているのか疑問ですが、チャンネルによっては障害があるのかもしれません。
舳倉中継局を親局としている中継局は、NHKでは輪島三井と東門前、民放では門前暮坂です。NHKと民放で対象局が違うのも謎です。
90CRはITC中継局に向いています。そして3素子八木は隣接のMRO中継局に向いています。
何なのか調べたところ、どちらも舳倉中継局の設備で、親局である輪島中継局を受信するアンテナです。
ITC中継局との距離は約200m、そしてMRO中継局とは約10mです。(隣接なのに電波受信?。もしかして、親局受信距離は日本最短かも?。)
なお、輪島局に併設のNHK・KTK・HABの番組伝送は、局内でライン分岐しています。
中継局データ
輪島中継局
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | KTK | HAB | ||
チャンネル | 3ch | 12ch | 19ch | 17ch | ||
出力 | 30W | 30W | 100W | 100W |
HABは、アナアナ変更対象局です。22chでサイマル中です。 2004年5月現在
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
NHK−FM 83.9MHz 100W
舳倉中継局
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | MRO | ITC | KTK | HAB |
チャンネル | 56ch | 54ch | 38ch | 44ch | 42ch | 40ch |
出力 | 各局とも | 10W |
NHK教育は、アナアナ変更対象局です。52chに変更予定で、近くサイマル放送開始される予定です。 2004年5月現在の情報です。
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
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