送 信 塔 見て歩き
石川県 ・ 中継局
直接訪問は、提供画像


輪島町野テレビ中継局  2005年4月撮影(遠景)、2010年3月撮影(直接訪問の提供画像)

輪島町野中継局は、輪島市町野町の岩倉山にあります。(中継局の正式名称は、NHKは輪島町野、民放は単に町野のようです。)

最初にアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKとMROが同時に1966年11月、ITCが1978年10月、KTKとHABが同時に1994年7月です。

中継局の組み合わせは、やや複雑で、NHKとMROは局舎を共用し鉄塔は別々、ITC・KTK・HABの3社は、局舎はITC単独・
KTKとHABは共用、そして鉄塔は3社共用です。

送信アンテナは、NHKとMROは3素子八木2段1面(NHKは2波個別でGが上段)、ITC・KTK・HABは3社共用4L1段2面です。

受信は、NHKは2波共用2.4mグリッドパラボラにて珠洲若山中継局受け、MROは5素子八木にて七尾中継局受け、
ITCは単独の1.2mグリッドパラボラにて七尾中継局受け、KTKとHABは共用1.2mグリッドパラボラにて七尾中継局受けです。

また、当中継局には、NHK−FM中継局が併設されています。開局は、1973年9月です。
送信アンテナは、3素子八木1段1面、テレビ鉄塔と共用でテレビアンテナの下に取り付けです。
受信は5素子八木2列にて七尾中継局受けです。

2001年11月に、FM設備を一新しているようです。(放送機器・送受信アンテナ)
 

それでは、画像で紹介します。 最初は、当方が2005年4月に撮影した遠景画像です。 


海岸から見た岩倉山です。

 


上記撮影場所からの拡大です。

 


別角度からの遠景です。

 


上記撮影場所からの拡大です。 鉄塔は、3本です。 左はUHF局、右2本はVHF局と思われます。

 


南側の柳田方向からから撮影。

 


拡大しました。
 


穴水町在住の方から、2010年3月撮影のデジタル化後の直接訪問の画像提供を受けました。 紹介します。

まずは、アナログ中継局部分です。


背後から見た全景です。
 

中継局越しに見た風景です。(町野町中心方向です。)
見えている局舎は、NHKとMROの共用です。(鉄塔は別々)

まずは、NHK中継局です。


NHKアナログの鉄塔です。

見上げショットです。

送信アンテナは、上からG・E・FM です。 テレビは2段、FMは1段です。 すべて1面です。

受信アンテナは、以前はグリッドパラボラでしたが、現在は別の形式に変わったようです。
当方撮影の2005年4月時点では、グリッドパラボラです。(上方画像参照)

 


こちらは、すぐ隣接地にあるNHK−FM受信アンテナです。
能登島の七尾中継局を受けています。

 

続いてMRO中継局です。


鉄塔の全景です。

送信アンテナを拡大しました。

 

                                              


受信アンテナは、5素子2列です。 能登島の七尾中継局(垂直偏波)受けです。

 

続いてITC・KTK・HAB 3社共用中継局です。


全景です。

鉄塔上部の拡大です。

送信アンテナは、UHF局は2面です。

受信パラボラは、上がITC単独、下がKTK,HAB共用と思われます。能登島の七尾中継局受けです。
モニター用の八木アンテナもあるようです。

 


ITC局舎です。

KTK,HAB局舎です。表示はHABが先です。

局舎は、背中合わせに建っています。
 


続いて、デジタル中継局です。

デジタル中継局は、全社同時に2009年12月末に開局しています。


全景です。
デジタル中継局は、全社共用です。

局舎が2棟並んでいます。右側の局舎は新築のようです。
 

局舎は、NHKは新築。 民放は、NHKとMROが使用しているアナログ局舎に同居です。

 


鉄塔です。 

独立したリングアンテナ鉄塔があります。

送信アンテナは、全社共用4L1段2面です。

受信は、NHKは2波共用2mプレートパラボラ2基のダイバシティ受信にて、七尾中継局に併設の固定局をTTL受け。
民放は3社共用3mグリッドパラボラにて七尾中継局を放送波受けです。

右画像の16素子リングアンテナは、民放用のキャンセリングアンテナです。
 


道のりの画像も提供を受けました。


県道6号(宇出津町野)線の、この角を右に入ります。

 


続いてこの角を左に曲り、岩倉寺方向に進みます。

こちらが岩倉寺の入口です。

グーグルストリートビューで見ると、広い駐車場があります。

 


案内板で現在地を確認。

登山口です。

 


中継局付近からの風景画像です。 提供画像


岩倉寺付近から見た日本海です。

中継局付近から見た日本海です。

 


中継局から見た若山中継局方向です。

同じく輪島中継局方向です。

 


この日は、立山連峰がうっすらと見えていたとのことです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 MRO ITC KTK HAB
チャンネル 4ch 8ch 6ch 47ch 45ch 43ch
出力 1W 1W 1W 3W 3W 3W

NHK−FM  83.6MHz   1W

FM石川は、送信していません。


デジタル NHK総合 NHK教育 MRO ITC KTK HAB
チャンネル 24ch 31ch 27ch 28ch 32ch 34ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

当中継局は、2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」により商用電源が切れ、非常用電源にて
運用しておりましたが、1月2日午後(16:00)以降、燃料が枯渇し停波しました。

中継局への到達及び燃料の継続的補給が困難と云うことで、1月24日午後(13:30)に商用電源が復活するまで、
停波が継続していました。(約700世帯に影響) ← 上記状況から、燃料は24時間しか持たないようです。
毎日の補給は、無理ですね。

その補完の意味で、2023年11月30日で通常放送が終了したBS103チャンネルを使って1月9日から随時
石川県内向けのニュースと全国ニュースの放送を始めました。また、12日午前4時からは、石川県向けの
総合テレビをそのまま(一部BSでの放送権利の無い番組や場面を除いて)スルーで放送をしています。

おそらく、BS103チャンネルの免許が切れる3月30日までの放送と思われます。
 


以下は、千枚田から真浦海岸にかけての風景画像です。  2005年4月に当方撮影

はじめは、町野中継局の西側(輪島市中心側)にある千枚田です。


千枚田です。

 


この2枚は、道の駅の看板などです。

 

周辺案内図です。
 

続いて、中継局の東側にある真浦海岸の「垂水の滝」です。


八世乃洞門(はせのどうもん)です。

大きな駐車場があります。(真浦ポケットパーク)

この「八世乃洞門」は、2007年3月25日の「平成19年能登半島地震」に続く余震で深刻なダメージを受け、
片側交互通行(夜間通行止め)が続いておりましたが、危険な状態だったため、隣接の山側に新トンネルが造られました。
(2009年11月1日開通)
 

なかなか読みごたえのあるブログを見つけましたので、リンクしておきます。

国道249号線・八世乃洞門新トンネル旧廃道と麒山道

 
2023年5月5日の地震では、トンネル出入り口付近で落石があり、しばらく通行止めの後、片側交互通行になっていました。
(7月には、全面復旧したようです。)

2024年1月1日に、再び、この地に大きな地震発生しました。新トンネルは、土砂で入り口部分が塞がれてしまいました。
緊急復旧はしたようですが、今後どうなるかは不明です。
 
 

 

 

 

 

 


 

この辺りは、ちょうど市境になっています。 両市の境界標識です。

 


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