送 信 塔　見て歩き
石川県 ・ 中継局
後半は、門前町のＨ様提供

東門前テレビ中継局　　２００８年４月、１１月 撮影

輪島市門前町の高塚山の山頂付近にあるようですが、現時点では、ルートがはっきりしないため、ふもとからの遠景のみです。
開局は、ＮＨＫが１９７０年１２月、ＩＴＣが１９７２年３月、ＭＲＯが１９７５年９月、ＫＴＫが１９９２年４月、ＨＡＢが１９９６年７月です。
中継局はＮＨＫとＨＡＢが共用、ＭＲＯとＩＴＣが共用、ＫＴＫが単独の３グループに分かれて設置されています。
送信アンテナはグループごとに全社共用ですべて４Ｌ１段４面です。受信はＮＨＫは約１００ｍ離れた地点で２．４ｍグリッドパラボラにて
舳倉中継局受け、ＭＲＯは送信点で６０ＣＲにて輪島中継局受け、ＩＴＣは送信点で３ｍグリッドパラボラにて輪島中継局受け、
ＫＴＫとＨＡＢは約３０ｍ離れた地点にある共用３ｍグリッドパラボラにて輪島中継局受けです。
（ＮＨＫのみなぜか輪島中継局に併設されている舳倉中継局を受けています。ＶＨＦ波は混信でもあるのでしょうか。）
当中継局にはＮＨＫ−ＦＭ中継局も併設されています。

南側から見た、高塚山の全景です。

山頂部を拡大しました。

こちらは、２００８年１１月に撮影したのものです。
上記画像と比べると、一番左の鉄塔が高くなっています。

ここからは、門前町のＨ様提供の画像で紹介します。２００９年４月と２０１０年３月の撮影です。

全景です。　鉄塔が３本見えます。

アナログはＮＨＫとＨＡＢ、ＭＲＯとＩＴＣ、それにＫＴＫは単独の組み合わせです。
また、デジタルは、ＮＨＫは単独で、民放４社は共同で設置したようです。

まずは、ＮＨＫとＨＡＢ共用アナログ中継局です。（ＮＨＫは単独で、デジタル化したようです。）

全景です。局舎が２棟あります。　　　　　　こちら２枚は２社共同アナログ局舎です。

ＨＡＢは通常、開局時期が近いＫＴＫと組むのですが、東門前では、なぜかＮＨＫと組んでいます。
何が理由なのか、分かりませんでした。

アナログ局舎の横にあるのは　　　　　　　　　　　上・ＮＨＫ，ＨＡＢ共用アンテナ（ＮＨＫはアナ・デジ共用）
ＮＨＫ単独のデジタル局舎と思われます。　　　　下・ＮＨＫ−ＦＭアンテナ（ＦＭ単独でＳＴとは珍しい）

ＦＭのＳＴは、アナログテレビの廃止とともにＶＨＦ波が消えますので、貴重な存在になると思います。

アンテナ部をそれぞれ拡大しました。

ＦＭの輪島局受信アンテナが付近にあると思われます。

こちらは、約９０ｍ離れた場所にあるＮＨＫの受信アンテナです。

グリッドパラボラはアナログ用で、舳倉局を親局としています。

資料によると、ＮＨＫは舳倉局を受信しているとのことですが、
門前で舳倉局が受信できるのかと調べたところ、舳倉局には、こちら向きの１．８ｍグリッドパラボラがあることが分かりました。
本来エリアの舳倉島向け以外に、能登半島北部向けのアンテナがあることになります。
（ただし、このパラボラが一般家庭向けなのか、番組伝送用のものかは未確認です。）

後ろのプレートパラボラはＮＨＫデジタル受信用です。輪島受けと思われます。ＴＴＬかもしれません。

ＮＨＫアナログ受信アンテナを別角度から。

続いてＭＲＯ，ＩＴＣ共用中継局です。

全景と局舎、表札です。

９０ＣＲは、時々見かけますが、６０ＣＲというのを初めて見ました。
角度の違いで、どんな効果があるのでしょうか、興味のあるところです。

最後は、ＫＴＫアナログ（？）です。また、民放４社のデジタル中継局を兼ねているようです。

また、パラボラは、上がＫＴＫ，ＨＡＢ共用アナログ輪島局受け、下が民放デジタル共用七尾受けと思われます。

デジタルチャンネルは、輪島局と東門前局は全社同一ですので、放送波受信に付き、親局は七尾局に
したのだと思います。

東門前中継局では、ＫＴＫが本来の３９ｃｈのほか、５１ｃｈも出しています。よく分かりませんが、
これは、七尾デジタル中継局のＩＴＣが３９ｃｈを使っていますので、一部地域向けの混信対策用と思われます。

民放デジタルの表札です。

東門前局は、見所一杯のようです。一度、直接訪問したいですね。

中継局データ

ＦＭ　　　　ＮＨＫ−ＦＭ　　　　ＦＭ石川は送信していません
　周波数　　８４．８ＭＨｚ
　　出力　　１０Ｗ

画像の提供をありがとうございました。

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