送 信 塔 見て歩き
富山県 ・ 中継局
宇奈月大原テレビ中継局 2007年8月、2009年8月、11月 撮影 (前半は2007年8月撮影、一部2004年9月撮影)
宇奈月大原中継局は、宇奈月温泉街の山側、宇奈月温泉スキー場のゲレンデの外れにあります。
温泉街のホテル向け中継局と思われます。場所が分からず放置しておりましたが、ようやく場所を確認し、訪問してきました。
この2枚は、2004年9月、黒部川をはさんだ温泉街の対岸からの撮影です。
(三角屋根は、黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」です。)
この時は、写真撮影の位置でカーテレビを視聴しましたが、宇奈月大原局の画像があまりクリアでなく、付近には中継局は無いと判断し、
当時は中継局訪問にあまり熱心でなく、そのまま放置していました。
結果から云えば、上記撮影物は、NHK中継局でした。そのほか、携帯電話の基地局やその他の業務無線の鉄塔がいくつも見えました。
左の写真での中継局の位置は、左寄りのアパートのような建物の上方の白い棒状のものです。
ここで、中継局の説明です。
開局は、NHKとKNBが1965年10月、BBTが1969年12月、TUTが1990年10月です。中継局は、NHKと民放の2グループに
分かれています。
送信アンテナは、NHKは個別の3素子八木1段1面、民放はKNBとBBTが共用TUTが単独でどちらも90CR1面です。
受信はNHKは2波共用1.8mプレートパラボラ、KNBとBBTは共用90CR2列、TUTも90CR2列にて、全局 宇奈月中継局受けです。
宇奈月大原中継局でも、地デジの工事が進んでいました。2009年8月に見てきましたので、下方をご覧ください。
さらに、11月に訪問し完成状態を見てきました。
当中継局は温泉地をエリアにしているためか、山間部にもかかわらず、開局がNHKとKNBは1965年とかなり早い時期です。
BBTとTUTも、基幹局開局と同時か早い時期に開局しています。
それでは、設備を見ていきます。
まずは、2007年8月の訪問記です。
全景です。1枚で入りませんでしたので、2枚合成です。
左・民放3社中継局 中・北陸セルラー電話(現au宇奈月局) 右・NHK中継局
NHK中継局
NHK中継局は、草むらの奥にあります。時期が夏だったため、背丈ほどもある雑草を掻き分けての訪問でした。
砂利道から見た全景です。 近寄りました。 局舎です。
見上げてみました。 送信アンテナ(VHF)です。 宇奈月局受信1.8mパラボラです。
GとEは別々(上がG)の3素子八木です。 「NHK」の文字があったようです。
表札です。
KNB & BBT & TUT 中継局
民放3社の中継局は、砂利道から比較的簡単にたどり着けました。
全景です。 アンテナ部です。 見上げてみました。
局舎です。 表札です。
アンテナ部を2枚。
送受信合わせて90CRが6枚あります。受信・送信ともKNBとBBTが共用、TUTは単独です。
先端部が送信アンテナ(1面)、下部が受信アンテナ(2列)、どちらもKN・BBTが上段です。
ところで、宇奈月大原中継局は、宇奈月中継局からの電波を受けて再送信しています。
宇奈月中継局からは、放送波と同じ周波数を、当中継局向けにパラボラで送信しています。
中継局の直下からは、対向の宇奈月中継局は、樹木などに隠され、見えませんでした。
上記写真は、中継局から50mほど離れ位置からの撮影です。
この位置からは、手前に鉄塔があり、きれいに見えませんでしたが、こちら向きのパラボラは確認できます。
スキー場のリフト券売り場やレストランの建物です。 左の写真の右側です。ゲレンデになっています。
中継局は、正面の樹木の向こう側です。
この案内板のところから入ります。 途中、温泉街がよく見える場所があります。
この2枚は、2004年9月の撮影です。
黒部川対岸から見た、宇奈月温泉街です。 奥に見えるのは、「想影橋」です。
途中、富山地鉄電車とすれ違いました。 こちらは、スキー場のさらに上方にある「平和の像」です。
この2枚は、2007年8月撮影 (この画像は、内山地内の県道沿いから撮影。)
ここからは、2009年8月訪問の地デジ工事の様子です。
全景です。 アナログ設備は、そのままで新規にデジタル設備を整えるようです。
重機が入れるように通路が造られていました。 デジタル設備の土台でしょうか。奥は、NHKアナログ。
デジタル局舎の基礎と思われます。 隣に鉄塔とポールがあります。
鉄塔には、まだ何も付いていません。 鉄塔の銘板です。デキタテです。
アナログ局舎のそばにパラボラがありました。
前回の訪問では、草むらに隠れ見逃していたのか??。
それとも、臨時のもの??。一体これは何??。
正体は、デジタル鉄塔へアナログ受信パラボラを移動させる時に一時的に使用した、臨時の宇奈月受けアナログパラボラだったらしいです。
ここからは、2009年11月の訪問時の様子です。
デジタル設備も完成です。 2枚合成
デジタル中継局の全景です。
デジタル局舎と鉄塔基部を3枚。
表札です。猪谷と同じ形式です。 鉄塔中間部になぜかパラボラが3基。
パラボラをよく見ると、一番下は、移設されたNHKアナログ受信用でした。
一番上は、NHK、真ん中は民放3社のデジタル受信用でしょう。
アナログNHK中継局です。鉄塔からパラボラが外され、スッキリです。
アンテナは、2段1面です。 別角度から。 GPSは3つ。
こちらは、すぐ近くから撮影した画像です。左隅は宇奈月中継局がある山、右隅に各中継局です。 3枚合成
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | KNB | BBT | TUT | |
チャンネル | 8ch | 12ch | 58ch | 56ch | 60ch | |
出力 | 0.1W | 0.1W | 1W | 1W | 1W |
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | KNB | BBT | TUT | |
チャンネル | 27ch | 24ch | 28ch | 18ch | 22ch | |
リモコン | 3 | 2 | 1 | 8 | 6 | |
出力 | 各局とも | 0.1W |
チャンネルは、全局富山基幹局と同一です。
2009年12月1日 開局予定
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