送 信 塔 見て歩き
富山県 ・ 高坪山(反射板)
越中平中継局向け 高坪山反射板 2008年5月 撮影
富山県南部の五箇山地区にある高坪山山頂に、福光中継局(桑山)から発射されたSHF電波を見通し外の越中平中継局へ
届けるための反射板が設置されていることを、2007年の暮れに偶然知りました。
それまでは、2つの中継局のパラボラが変な方向に向いているとは思っていましたが、パラボラの目的が何なのか、あまり気にせずにいました。
しかしながら、そういうものがあると知った以上、見に行きたくなるのが人情というものです。(ホントか??。)
ただ、降雪時期が近づいていましたので、すぐの訪問は見送り、雪解けを待つことにしました。
という訳で、積雪も消えた5月中旬に、徒歩で片道1時間半かけて見てきました。
反射板の全景です。 基礎部分です。
なお、反射板の前面は、すぐ崖のようになっており、正面へ回っての撮影は無理です。
見上げてみました。 裏側です。
裏側をさらに2枚。
アースが取ってあります。 1ヶ所シールのようなものがあります。
補修してあるのでしょうか?。
山頂部から見た、平中継局です。 さらに拡大しました。パラボラは、間違いなく「こちら向き」です。
基礎越しに見た、福光方向です。
それでは、高坪山山頂から本当に「福光中継局(桑山)」が見えるのか、撮影した画像をご覧ください。
北北西に1ヶ所だけ、山越しに街並み見える方向があります。奥の高い山は、宝達山です。
フリーソフト「カシミール3D」で確認すると、高坪山山頂からは、旧福光町の中心部付近とその延長上の
小矢部市の中心部、稲葉山、宝達山が見えるようです。また、石川県の旧高松町付近の日本海も見える
ようです。訪問日は晴れていましたが水平方向は、もやっており、それほど遠くまでは見えませんでした。
方向から見て、これが「桑山」と思われます。
こちらは、旧福光町の中心部です。
山頂から見た、旧平村中心部です。左上の白い点は、「越中平中継局」です。
さらに拡大しました。
高坪山へのルートは、合掌造りで有名な「相倉集落」入口付近からの林道を車で進み、高坪山登山口まで行き、
そこから歩くのが一番楽ですが、今回は、自然歩道の調査(?)も兼ね、「たいらスキー場」奥の、「五箇山街道
鹿熊峠旧道」入口から、鹿熊峠を越えて高坪林道へ出るコースを徒歩で訪問しました。
歩いたルートを画像で紹介します。
旧道(自然歩道)入口です。 案内板もあります。
こんな道を進みます。 15分ほどで、鹿熊峠へ着きます。
峠には、表示板が建っていたようです。 あとは、下る一方です。反射板も見えてきました。
朽ちて、バラバラになっていました。
また、すぐ横には、割と新しいクマの糞がありました。
林道が見えました。ここまで、スタートから約30分です。 この画像は、相倉からの林道です。
右(まっすぐ方向)が高坪山側です。 奥がふもと方向です。
林道は、自然歩道との合流地点から未舗装になります。 正面に高坪山が見えるようになります。
途中、1ヶ所だけ5月の半ばというのに日陰なのか雪渓が残っており、びっくりしました。
また、沢の水も豊富で、自然歩道の所々は雪解け水なのか、ぬかるんでいました。
反射板も大きく見えます。 平中継局が見えたり隠れたりするようになります。
つづらおりを何度か過ぎると、もうすぐ登山道入口です。
途中、土砂崩れのところがありました。 登山口に到着です。ここまで、スタートから
補強してありました。 1時間10分です。
反対側から撮影。 入口には、表示もあります。
あとは、獣道を登ります。
一部、階段部分もありますが、ほぼ道なき道です。
突然、反射板が見えてきます。山頂に到着です。
スタートから、ちょうど1時間30分の道のりでした。
なお、早歩きでしたので、ゆっくり歩くと2時間ぐらい掛かると思います。
山頂です。 山頂側から見た反射板です。
山頂の表示(及び三角点)は、反射板から少し奥へ入ったところにあります。
案内板などがありますが、朽ちてバラバラな状態です。
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