送 信 塔 見て歩き
富山県 ・ 固定局
NHK倶利伽羅 固定局 跡 2008年7月撮影
富山・石川県境の倶利伽羅峠にNHK固定局が過去に存在しました。今回、情報提供をいただき、現地を訪問してきました。
アンテナは撤去されていましたが、現在でも局舎や鉄塔などを見ることができます。
東側の道路から見た遠景です。 南側広場から見た遠景です。
上記写真を拡大しました。パラボラ基台が分かります。 北側から見た全景です。
富山向きです。
局舎です。扉には、表札があったようです。 コンクリート面に看板が残っています。
NHK富山放送所とは?。(こんな呼び名を使っていたことありましたっけ?。)
富山向きのパラボラ基台です。 富山方向です。この日は、霞んでいました。
こちらは、1984年撮影の富山基幹局の鉄塔です。(2枚とも)
中間部のグリットパラボラが、対向のアンテナと思われます。
ところで、この固定局、何に使われていたのか、かなり以前に何かで見た記憶があるのですが、はっきりしません。
固定局の形状から見て、富山向きにしかパラボラがありませんので、金沢局の放送波をここで受けて、富山局へ転送
していたものと思われます。だとすれば、FM中継局の設備だと思います。
(PCM化に伴い、廃止されたのでしょう。当方の記憶では、金沢→富山間のPCM回線の開通は、かなり遅く1984年
ごろではなかったかと思います。 手持ちの古いFM雑誌では、1983年3月時点では未開通です。←放送波中継。)
この固定局の情報を受けたときは、「すっかり忘れていたというか、まだ残っていたのか。」というのが正直なところです。
旧NHK固定局は、倶利伽羅峠の最高地点(標高277m)である国見山の山頂部にあります。
1/25,000の地図では、ちょうど富山・石川県境上に見えます。
この階段を登れば、倶利伽羅峠の最高点です。 山頂には、加賀藩5代藩主前田綱紀の時に建立された
固定局も見えます。 「倶利伽羅権現石殿」があります。
今回訪問した倶利伽羅峠は、地元では平安時代末期の源平古戦場として、あまりにも有名です。
現地には、それを物語る石碑や案内板が多数ありますので、写真で紹介します。
なお、倶利伽羅歴史国道や源平合戦について、興味のある方は、多数のWebサイトがありますので、
そちらをご覧ください。
案内板がいくつもあります。(これ以外にも多数あります。)
県境上に旧跡があるため、案内板設置者が小矢部市と津幡町のものがあります。
案内板を拡大しました。源氏軍と平家軍の動きが分かります。
角にたいまつをつけた牛の像があります。恐ろしい形相をしています。
案内板を拡大しました。 松尾芭蕉も奥の細道で、ここを訪れています。
日本三大不動尊の倶利伽羅不動寺もあります。 なんと、付近でニホンカモシカにも出会いました。
K様より情報提供をいただきました。ありがとうございます。
付近にあった鳥瞰図をどうぞ。 こちらは、富山方向です。
この図によれば、立山連峰の下に富山市が見通せるようです。
天気のよい日に、再訪問し確認することにします。
金沢方向です。
2008年9月に再訪問し、風景写真を撮影してきました。
富山基幹局です。見通しできることが確認できました。
こちらは、高岡中心部です。海をはさんで後ろの山並みは、黒部市生地方向です。
4枚合成で、稲葉山からクロスランドタワーまでの風景です。 高岡市街地 呉羽・城山 クロスランドタワー |
こちらは、金沢方向です。 3枚合成
©2008 送信塔見て歩きWeb