送 信 塔 見て歩き
富山県 ・ 南砺ワンセグ実験試験局


南砺市ワンセグ実験試験局  2011年12月、2013年5月、10月撮影

富山県南砺市では、アナログテレビ終了で空きができた電波帯域を利用して、新たな電波活用プランの実証実験を行う「ホワイトスペース特区」に
決定 (2011年4月) されたのを受けて、「限界集落が点在するICT先進地域でのホワイトスペースを活用した地域活性化事業」という長〜〜い名前の
事業を行うことなりました。(通称は「なんとちゃんねる」)

この実験試験局は、観光情報や災害時の情報提供の効果を検証するため、市内8か所に設置されます。
2011年12月21日より本稼働の予定です。(8か所は、城端 ・ 利賀 ・ 平 ・ 相倉 ・ 五箇山 ・ 上平 ・ 菅沼 ・ 道の駅上平 の各実験局です。)
                                          ↑すべて、旧役場(現・行政センター)か観光施設にあります。

11月30日に予備免許が出たとの報道がありましたので12月半ばに、このうちの2か所を見てきました。
寒波の到来で山間地は冬の装いでしたが、晴れ間を縫っての訪問です。


2012年12月には、さらに 福野 ・ 福光 ・ 井波 ・ 井口 の4実験局も開局しました。これで、実験局は12局になりました。
                       ↑こちらもすべて、旧役場(現・行政センター)にあります。


新たに、2013年5月に3局、10月に6局を訪問しました。後半をご覧ください。


当放送局は、2013年12月24日に正式に免許を受け、地上一般放送局となりました。(免許の有効期限は、2018年12月23日まで)

その後、当放送局は再免許せずに廃局となったとの情報がありました。

廃局後、1年以上経っておりますが、2020年4月上旬に、設備がどうなっているか見てきました。 こちらからどうぞ。


城端実験局

城端実験局は、南砺市の城端行政センター(旧城端町役場)の屋上にアンテナがあります。2011年12月開局の8か所の実験局のうち、
ここだけがギリギリ平野部にあります。

屋上には、3素子のリングアンテナが、180゜の2方向に設置されています。役所の屋上には、不釣り合いのアンテナですので、すぐ発見できました。


行政センターの全景です。

 


南側から見た屋上の様子です。パラボラなどあります。


通り側からの撮影です。

 


これが実験局(ワンセグ)のアンテナと思われます。

別角度から。

 


利賀実験局

利賀実験局は、南砺市の利賀行政センター(旧利賀村役場)の屋上にアンテナがあります。
こちらは、南方向にのみ3素子のリングアンテナが向いています。


行政センターの全景です。(2枚合成)

 


行政センター(奥の建物)を別角度から撮影。

屋上部を拡大しました。

利賀村地区の標高は、約600mと思いますが、訪問時はすっかり雪景色でした。日陰部分は、昼の時間帯なのに凍結しているように見えました。
アンテナを発見するより、まず現場へ到着することが大変です。

 


ワンセグアンテナを見上げてみました。


ワンセグアンテナの拡大です。

 


役所ですのでパラボラなど、行政系のアンテナもあります。

8か所の実験局のうち利賀局のみ他の7か所とは、大きく離れた場所にあるため、最初に訪問しました。

 


利賀村中心部(?)の遠景です。
  


ところで、行政センター付近から旧利賀アナログ中継局が遠望できましたので、撮影しました。


まだ、設備は健在のようです。

利賀村地区を含め五箇山地方は、デジタル化に際して、すべてケーブルテレビ対応となりましたので、この地域では電波によるテレビ放送は受信できません。
したがって、このワンセグ実験が、地域で唯一のテレビ放送電波です。


南砺市ワンセグ実験局の訪問を一年以上放置しておりましたが、2013年5月通りすがりに3局、見てきました。


道の駅上平実験局

道の駅上平実験局は、道の駅上平(ささら館)建物屋上にアンテナがあります。
北方向にのみ3素子のリングアンテナが向いていました。実験局の中で一番南にある局です。
東海北陸自動車道の五箇山ICの少し南、タカンボースキー場への登り口前です。


道の駅・上平「ささら館」の全景です。アンテナは、奥の建物の右隅です。 合成

 


拡大しました。

さらに拡大しました。

 


「道の駅」の標識です。向こうに見える坂道を登っていくと「タカンボースキー場」へ到着します。
 


上平実験局

上平実験局は、南砺市上平行政センター(旧上平村役場)の屋上にアンテナがあります。
東西2方向に3素子のリングアンテナが向いています。 建物の裏側に回っての撮影です。


上平支所の全景です。アンテナは建物屋上の無線塔横です。

 


消防署付近からの遠景です。

裏側から

 


拡大しました。

別角度から。

 


当方、このリングアンテナよりもすぐ隣の90CRと思われるアンテナの方向と使用目的が気になりました。
(行政系無線局でこのアンテナを初めて見ました。)
 


平実験局

平実験局は、南砺市平行政センター(旧平村役場)の屋上にアンテナがあります。
国道から100mほど入った場所です。 2方向に3素子のリングアンテナが向いていました。


平支所です。

 


アンテナです。

拡大しました。

 


2012年12月に第二期事業として、新たに4局が『市街地のエリア放送型システム』の実験試験局として開局しました。
(と云うことは、前年に開局した8局は『山間部を中心とするエリア放送型システム』の実験試験局となります。)

また、新たに開局した4局は、これまでの8局が同一コンテンツを放送していたのに対して、エリアごとに異なる内容を放送しているようです。


五箇山実験局

五箇山実験局は、南砺市上梨の国道156号線沿いにあります。国指定重要文化財の「村上家」(合掌造り)の近くです。
3素子のリングアンテナが北側に向いています。(集落の中心方向?です。)


アンテナは、国道156号線沿いの電柱にあります。

 

別角度から2枚。
  

菅沼実験局

菅沼実験局は、合掌造りの菅沼集落の駐車場隅(バス駐車場後ろ)にあります。(駐車場は国道156号線沿い、集落から見て高台です。)
3素子のリングアンテナが、集落のほうに向いています。


アンテナは、独立したコンクリート柱にあります。

アンテナです。

別角度から。

 


機器類です。

番組は、ケーブルで送られているようです。

 


集落は、国道の下方にあります。 上記の駐車場(有料)からは、つづら折の直行散策道、国道沿いを歩く遠回りの歩道のほか、           合成画像です。
エレベーターで垂直に降りる方法があります。

 


国指定史跡に指定された時に設置されたもののようです。(当時の知事の書です。)

 

菅沼集落は、国指定史跡(1970年12月指定)・重要伝統的建造物群保存地区(1994年12月選定)・世界文化遺産(1995年12月登録)になっています。
 


福野実験局

福野実験局は、南砺市福野行政センター(旧福野町役場)の屋上にアンテナがあります。


行政センター(裏側)です。

アンテナは、屋上にあります。

 


拡大しました。

ところで、第二期事業で開局の平地にある4局は、この形式のアンテナです。(無指向性のアンテナのようです。)
  


福光実験局

福光実験局は、南砺市福光行政センター(旧福光町役場)の屋上にアンテナがあります。


行政センターの全景です。

アンテナは屋上にあります。

 


拡大しました。
 


井波実験局

井波実験局は、南砺市井波行政センター(旧井波町役場)の屋上にアンテナがあります。

行政センターの全景です。

 


アンテナです。

拡大しました。

 


井口実験局

井口(いのくち)実験局は、南砺市井口行政センター(旧井口村役場)の屋上にアンテナがあります。


行政センターの全景です。

アンテナです。

拡大しました。

 


別方向からの撮影です。

拡大しました。

 


あと「相倉」が残っていますが、機会をみて訪問したいと思っています。

注・相倉局は、未訪問のまま廃局となってしまいました。2020年4月に跡地を訪問しています。 こちらのページからご覧ください。

 

放送局データ

南砺市ワンセグ実験試験局  50ch

12局とも、同一チャンネルです。出力は、5mW〜50mWです。


実際の放送画像です。 自動的に11に登録されました。


©2011-2020 送信塔見て歩きWeb