送 信 塔 見て歩き
長野県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


八千穂テレビ中継局  2011年2月、2020年8月撮影

八千穂中継局は、南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)穂積の蟻山にあります。

開局は、NHKとSBCが1962年12月、NBSが1973年12月、TSBが1989年12月、ABNが1996年12月です。
調べているうちに、当中継局はNHKの開局順で、善光寺平、美ヶ原に次いで、長野県で3番目の中継局と分かりました。
主要局でもないのに、びっくりです。

最初に、アナログのみの時代の設備の説明です。
局舎は、NHKとSBCが共用、NBSが単独、TSBとABNが共用の3グループに分かれています。
なお、鉄塔は、NHK・SBC・TSB・ABNの4社共用です。(NBSは少し離れた場所で単独設置)

送信アンテナは、上段がNHK2波とSBCの共用、下段がTSBとABNの共用です。
アンテナ形式は、単独中継局のNBSを含め6L1段2面+4L1段1面の構成です。
なお、NHKとSBCは1977年11月に送信チャンネルをVHFからUHFに転換しています。(VHFチャンネル番号は情報が無く未確認です。)

受信はNHKは2.4mグリッドパラボラにて佐久中継局受け、SBCは8素子八木2列にて美ヶ原受け、
NBSは1.8mグリッドパラボラ、TSBとABNは共用1.8mグリッドパラボラにて、それぞれ美ヶ原受けです。

NHKは受信に支障が出たのか、1986年1月に親局を美ヶ原から佐久中継局へ変更しています。


2008年12月にデジタル化されました。

デジタルでは、アナログ共用中継局に隣接して全社共用の高床式局舎を新築し、鉄塔はNHKなどのアナログ鉄塔を継続利用しています。
アンテナ形式は全社共用6L1段2面となっており、アナログ時代とはサービスエリアが異なるようです。

また、受信は親局の美ヶ原と全社同一チャンネルの送受信のためなのか、約160m離れた地点でオフセットパラボラにて受けています。
(全社共用・放送波受け)


それでは、アナデジサイマル時代の様子を画像で紹介します。 (2011年2月)


全景です。

 


局舎です。

左奥からTSB・ABN共用、NHK・SBC共用、全社共用デジタルです。

この方向から見ると3棟が連なっています。


鉄塔の拡大です。
鉄塔画像の説明です。

アナデジサイマル時代に付き、デジタルアンテナは下段に取り付けられ、TSBとABNのアナログアンテナは、
上段へ吸収され、全社共用となっているようです。

右向きの2列の八木アンテナは、SBCの美ヶ原受け、同じ方向に向く下段のグリッドパラボラは、TSB・ABN共用の美ヶ原受け、
中段のこちら向きのグリッドパラボラは、NHKの佐久中継局受けです。

 


少し離れた場所にあるNBS中継局です。
なんとなく、右向きのグリッドパラボラがあるように見えます。


S様より2020年8月撮影の画像が届きました。ご覧ください。

全景を角度を変えて2枚。

アナログ設備は撤去済みです。 アナデジサイマル時代とは、雰囲気が異なりますね。 季節が違うからでしょうか。

 

送信アンテナを角度を変ええて2枚。

 


八木アンテナです。

GPSです。

 


現在の局舎の様子です。
  



こちらは、ふもとからの遠景画像です。 都合により2枚の画像を合成しています。
(中央のパラボラ鉄塔は長野県の八千穂中継局です。←その後、情報をいただき、現在<2020年9月時点>は廃止されているようです。)

 


送信鉄塔を拡大しました。 左の鉄塔は携帯電話基地局です。(KDDIにドコモが相乗り)

 


こちらは、送信点から約160m離れた場所にある全社共用美ヶ原放送波受けオフセットパラボラです。
2枚上の画像の左隅です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB ABN
チャンネル 54ch 52ch 56ch 58ch 60ch 62ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB ABN
チャンネル 17ch 13ch 16ch 15ch 14ch 18ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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