送 信 塔 見て歩き
長野県 ・ 中継局
S様、しくいち様 提供の画像で紹介します。


辰野テレビ・FM中継局  2021年3月撮影(S様提供)、2024年8月撮影(しくいち様提供)

辰野中継局は、上伊那郡辰野町伊那富の楡沢山中腹に設置されてます。県立辰野高校西側の山です。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKとSBCが1964年1月、NBSが1973年12月、TSBが1984年8月です。NHKとSBCは、60年代の開局につき、
VHF送信です。また、 ABNはアナログでは開局していません。

中継局は、NHKとNBSは単独、SBCとTSBは共用の3グループに分かれて設置されています。
送信アンテナは、VHFのNHKとSBCは、5素子八木1段2面(NHKではEが上段)、UHFのNBSとTSBは 4L1段2面です。
受信は、それぞれ送信点でNHK・SBC・TSBはそれぞれ個別の2.4mグリッドパラボラ(NHKは2波共用)、 NBSは1.8m
グリッドパラボラにて、全社伊那中継局受けです。
なお、SBCは1989年11月に親局を変更しているようです。

NHK−FMの開局は1973年9月です。テレビ鉄塔と共用で送信アンテナは3素子八木1段2面(テレビの下に取り付け)、
受信は、5素子八木にて飯田中継局受けです。

アナログ時代のNHK鉄塔には3段の八木アンテナが取り付けられていました。なお、テレビとFMのアンテナは指向性が少し違っていたようです。

2008年12月にデジタル化されました。アナログ未開局のABNはデジタル新局です。

デジタル中継局は、NHK中継局の場所で全社共用で開局しています。(ただし、少し説明が必要です。下方で説明します。)


それでは。現在の様子を紹介します。最初は、S様提供の2021年3月撮影の画像です。


中継局は、送電鉄塔の右側に見えます。

拡大しました。

  


送電鉄塔側から見た全景です。

送信鉄塔の拡大です。

別角度から。

送信アンテナです。

拡大しました。

 

デジタルアンテナは、突き出したようになっています。

 


デジタル受信アンテナです。

FM受信アンテナです。

グリッドパラボラは4mです。全社共用で、伊那中継局放送波受け。

 


こちらはデジタル局舎です。

デジタル受信パラボラの引き込み口です。

 


こちらは、アナログ局舎の表札です。

「アナログ」と表示が付いた表札です。デジタル化後(または同時)に新築されたと推測します。

他サイトに紹介されていた全景画像と現在とを比較すると、現在デジタル局舎が建っている場所にある局舎は別物です。
また、鉄塔の形状もあまり見かけない形式です。そこで、次のように推測しました。

大きな局舎を建てられる場所が無く、アナログ局舎(現FM局舎)を鉄塔の反対側の狭い場所に移転新築し、空いた場所に
今のデジタル局舎を新築、 また、アナログ鉄塔に空きがなく、鉄塔を新築する場所も無かったので鉄塔上部に突き出す
ステージを設置し、そこにゲイン塔を建てアンテナを設置と考えます。

なお、画像と資料からの判断ですので、誤りの場合はご容赦ください。

 


デジタルモニターアンテナです。

GPSです。

垂直八木アンテナがあります。

 


ここからは、しくいち様提供の2024年8月撮影の遠景画像です。


 


 

特に変化は無いようです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB
チャンネル 1ch 8ch 5ch 34ch 32ch
出力 3W 3W 3W 10W 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM  85.7MHz  3W

FM長野は中継局を設置していません。


デジタル NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB ABN
チャンネル 25ch 39ch 37ch 47ch 29ch 45ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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