送 信 塔 見て歩き
長野県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


駒ヶ根中沢テレビ中継局  2022年10月撮影

駒ヶ根中沢中継局は、駒ヶ根市中沢の永見山に設置されています。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
開局は、NHKが1968年7月、SBC・NBS・TSBの民放3社が1984年5月に同時開局です。
ABNはアナログ・デジタルとも開局していません。

開局時期が離れており、NHKと民放の2グループに分かれて設置されていました。距離も約100m離れています。

VHF送信のNHKの送信アンテナはG・Eとも5素子八木1段2面(上段はG)、UHF送信の民放は共用4L1段2面+
2L1段1面の構成です。
受信は、NHKは約700m離れた地点でG・E個別の8素子八木2列、民放は約600m離れた地点で、SBCは8素子八木2列、
NBSとTSBは共用3mグリッドパラボラにて、全局 美ヶ原受けです。

2009年12月に、既存局のみデジタル化されました。

それでは。現在の様子を紹介します。


デジタル中継局は、民放アナログ中継局を継続利用し、NHKも同居したようです。

全景を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナは、アナログアンテナの下に取り付けられました。
形式は、アナログUHFと同じ、全社共用4L1段2面+2L1段1面の構成です。

 


さらに拡大しました。

 

局舎は2棟あります。新しいほうは電源局舎です。表札はアナログ時代からのもののようで、NHKの表示がありません。

また、画像はありませんが、鉄塔には民放表示の銘板があるらしいです。

 


引き込み部です。

こちらは、電源局舎の銘板と思われます。

続いて、受信設備です。送信点からは直線距離で、南西方向に約480m離れています。
(民放アナログと同じ場所です。最初に説明の約600m離れた場所と云うのは、ケーブルの長さと思われます。←資料より)

全景を角度を変えて2枚。

 


全社共用4mグリッドパラボラにて、美ヶ原を放送波受けです。

機器の銘板です。

 


ケーブルは地下埋設のようです。

 


付近には、基礎の残骸があります。民放のアナログ受信点跡と思われます。

なお、NHKのアナログ受信点は、さらに西へ150m辺りの場所にあったようです。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB
チャンネル 8ch 12ch 56ch 58ch 60ch
出力 1W 1W 10W 10W 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB
チャンネル 25ch 31ch 37ch 43ch 29ch
リモコン
出力 各局とも 1W

アナログ・デジタルともABNは開局していません。


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