送 信 塔 見て歩き
長野県 ・ 中継局
山ノ内テレビ中継局 2006年9月、2007年9月、2014年5月 撮影
山ノ内中継局は、湯田中温泉や志賀高原で有名な山ノ内町をサービスエリアとする中継局です。
中継局は、町の中心部から南西方向にある宮山の東寄りの尾根にあります。
この中継局の特徴は、送信チャンネルのすべてがVHFだということでしょう。特に親局がUHFの長野放送、
テレビ信州、長野朝日放送もVHF送信というので、以前から、たいへん気になる存在で、見に行きたかったのがようやく実現しました。
また、地デジ開局に合わせて再訪問をしました。再訪問については、後半をご覧ください。
さらに、2014年5月に通りすがりに撮影しました。
最初にアナログ中継局の説明です。
開局はNHKとSBCが1964年8月、NBSが1970年4月、TSBが1982年10月、ABNが1991年9月です。
TSBとABNが共用以外は、各社個別に中継局を設置しています。
送信アンテナは、全社チャンネルごとに5素子八木1段3面の形式です。
受信は、全社送信点から約250m離れた場所で善光寺平中継局を受けています。アンテナは、NHKは2波共用2.4mグリッドパラボラ、
SBCは4mグリッドパラボラ、NBSは3mグリッドパラボラ、TSBとABNは共用4mグリッドパラボラです。
2007年10月にデジタル化されました。
前半は、2006年9月撮影のものです。
宮山の全景です。中継局は、左側山頂部の少し下です。(青い屋根の上方) 横湯川沿いから撮影。
拡大しました。
こちらは、登山口側(南側)から見た、宮山です。
全景です。 道の駅「北信州やまのうち」駐車場から撮影。
左から、SBC,NHK,NBS,TSB&ABNです。
NHK中継局
NHK中継局は、SBCと向かい合わせで、尾根の一番東寄りにあります。
全景です。 アンテナ部を2枚。 特養ホーム「いで湯の里」付近から
アンテナが大きくて干渉するためか、真ん中を上へずらしてあります。
アンテナは、上が総合(10ch)、下が教育(1ch)です。
局舎部です。 看板です。
局舎とアンテナ基部です。 見上げてみました。 尾根を200mほど西へ行ったところに
各社の受信ポイントがありました。
ただ、NHKには機器部しか見当たりませんでした?。
NHKの受信アンテナは、付近にあると思われますが、確認できませんでした。
SBC中継局
SBC中継局は、NHKとは獣道を挟んで向かい合わせにあります。訪問時期が夏場なため、樹木や雑草が
生い茂り、撮影に苦労します。SBCの表示や看板は確認できませんでした。
全景です。 アンテナ部を2枚。 特養ホーム「いで湯の里」付近から
SBCの受信ポイントも、尾根を200mほど西へ行ったところにあります。
受信機器には、SBCの文字がありました。
なお、親局は、美ヶ原ではなく、地附山の善光寺平局です。
NBS中継局
NBS中継局は、NHK中継局の西隣にあります。
全景です。 局舎です。 後は、町の中心方向
アンテナ部を2枚。 後側から見ました。(TSB&ABN中継局前から)
局舎に表札がありました。4チャンネルの 離れたところにある受信アンテナです。
表示もあります。
TSB & ABN中継局
TSBとABNは局舎と鉄塔を共用しています。NBS中継局のさらに西隣です。
全景を別角度から2枚。
アンテナ部を3枚。
表札です。 看板です。薄くてほとんど読めませんが、「善光寺平局」を
受信し、6チャンネルに変換して地域に放送している、という
意味のことが書かれています。
受信アンテナも他社と並んでありましたが、茂みに隠され良いものが撮れませんでした。
2社共用のようです。また、TSBの杭もありました。
各社とも、中継局と受信ポイントが離れているのは、尾根が東西に延びて、西側が少し高くなっており、中継局
からは長野市側を見通せず、見通せる位置に受信点を設けざるを得ないということのようです。
また、全局VHF送信は、地形的な特性からのようですが、いまひとつよく分かりません。(周囲が山で囲まれているため、
VHFテレビ電波の混信を受けないため、VHF送信が可能と云うことでしょうか。)
地上デジタル推進全国会議が発表している置局計画では、2007年に中継局を開局させるようです。
当然、UHFでの開局でしょうね?。
という訳で、山ノ内中継局でも2007年9月に地デジが開局するそうなので、それに合わせて、2回目の訪問をしてきました。
(以下は、2007年9月撮影です。なお、実際の開局は10月になってからでした。)
道の駅から見た全景です。前回訪問時と比べ、真ん中に背の高いデジタル鉄塔が新築されています。
南側から撮影。 SBC前から撮影。左隅にSBC、中・デジタル鉄塔、右・NHKです。
ところで、デジタル鉄塔はどのあたりに新築されたのでしょうか。以下をご覧ください。
デジタル設備は、局舎・鉄塔とも新築です。他の鉄塔との関係からか、局舎と鉄塔はNBS中継局の両側に
離れて造られています。NBSの西側に局舎、東側に鉄塔です。
また、付近は建築作業のためか、雑草が刈り取られ、きれいになっていました。そのため、前回撮影できな
かった位置からも撮影できましたので、後ほどアナログ設備も追加掲載します。(刈り取られた雑草を入れた
ポリ袋が大量に積み上げられてありました。工事終了後、回収されるのだと思われます。)
デジタル局舎を反対側から撮影。 見上げてみました。
左・NBSアナログ鉄塔、右・デジタル鉄塔です。
デジタル鉄塔を別角度から2枚。 鉄塔の中間部にボックスがあります。
モニターアンテナ?。
デジタルアンテナを別角度から2枚。 全社共用4L1段3面です。
アンテナには、「上」という文字と「B・C」の記号があります。(見えない北側がAと思います。)
SBC受信パラボラのすぐ北隣に、新設の受信パラボラがありました。4mグリッドパラボラです。アナログと同じ方向を向いています。
(かなり頑丈そうな鉄塔です。)この日も何か作業中でした。
なお、この受信パラボラの整備と関係あるのか、9月になっていましたが、この日はデジタル放送の電波は出ていないようでした。
以下は、前回撮れなかった位置からの、アナログ設備の写真です。
NHKの全景です。 SBCの局舎側面です。 SBCアナログパラボラの前面です。
TSB&ABN全景です。
2014年5月のGWに通りすがりに撮影しました。
アナログ中継局は、すべて撤去済みのようです。
ここが登山口です。右に分岐のコンクリート道(途中からは砂利)を進むと、KDDI基地局経由でSBC前へ
着きます。また、正面に見える案内板(右写真・参照)のところから獣道コースもあります。
獣道から行くと、まず受信点に着きます。獣道は、あまり人が入らないらしく、茂みが深かったです。
この2枚は、2007年9月撮影のものに差替えました。
中継局付近から見た風景を2006年9月撮影のもので紹介します。
TSB&ABN中継局前から見た、山ノ内町(北方向)です。
同じく、山ノ内町の中心方向です。写真の左下隅に、このページの最初の方のアンテナ全景写真を写した、
道の駅が少し写っています。
こちらは、東方向です。右寄りの大きな建物は、特養ホームです。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | SBC | NBS | TSB | ABN |
チャンネル | 1ch | 10ch | 12ch | 4ch | 6ch | 8ch |
出力 | 各局とも | 3W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | SBC | NBS | TSB | ABN |
チャンネル | 17ch | 13ch | 16ch | 15ch | 14ch | 18ch |
リモコン | 1 | 2 | 6 | 8 | 4 | 5 |
出力 | 各局とも | 1W |
山ノ内中継局のデジタルチャンネルは、基幹局の美ヶ原のチャンネルと同じです。