送 信 塔 見て歩き
長野県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


戸隠陣場平テレビ中継局  2020年10月撮影

戸隠陣場平中継局は、長野市七二会(なにあい)の陣場平山山頂近くに設置されています。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。
当中継局は、NHKと民放では、なぜか中継局名の漢字が異なります。NHKは陣馬平、民放は陣場平です。
なお、国土地理院の地図では、陣場平山の表示になっています。

開局は、NHKが1970年11月、NBSが1975年11月、SBCとTSBが同時に1983年3月、ABNが1992年1月です。
民放では、NBSが単独で最初に開局しています。

開局順の関係もあるのか、NHKとNBSはそれぞれ単独、SBC・TSB・ABNの3社は共用の3グループに分かれて設置されています。

送信アンテナは、NHKは2波共用4L2段1面+2.4mプレートパラボラの構成です。民放は、6L1段1面+2.4mプレートパラボラの構成です。
(SBCグループは3社共用です。)
また、NHKの2.4mプレートパラボラは、大岡中継局への伝送のためと思われます。

受信は、NHK−Gは8素子八木2列、NHK−Eは8素子八木、SBCは8素子リングアンテナ、NBSは1.8mグリッドパラボラ、
TSBとABNも共用1.8mグリッドパラボラです。全社、美ヶ原を受けています。

2008年12月に全社同時にデジタル化されました。デジタルでは、中継局名が「戸隠陣場平」に統一されています。

それでは。現在の様子を紹介します。


デジタル中継局は、アナログ中継局の付近に全社共用で新築されました。


全景です。

鉄塔の拡大です。

 


鉄塔の様子です。

送信アンテナです。

送信アンテナは、全社共用4L2段1面が2セットの構成です。

当中継局では電波が、南の七二会側へは水平偏波、北側の戸隠方向へは垂直偏波で送信されているため、
2段2面ではなく、1面が2セットと表記します。

アナログ時代よりもエリアが広がっているようです。

 


局舎です。

新築だからか、表札があります。

 


受信パラボラを角度を変えて2枚。

3mグリッドパラボラで美ヶ原放送波受けです。

 


GPSです。

鉄塔の銘板です。

  

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB ABN
チャンネル 44ch 46ch 48ch 42ch 40ch 50ch
出力 各局とも 3W

当中継局は、全局がアナアナ変更の対象でした。変更前の各社のチャンネルは、NHK−Gが34ch、NHK−Eが36ch、
SBCが32ch、NBSが28ch、TSBが26ch、ABNが24chでした。

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB ABN
チャンネル 28ch 32ch 36ch 34ch 22ch 24ch
リモコン
出力 各局とも 10W

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