送 信 塔 見て歩き
長野県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


倉本テレビ・FM中継局  2021年10月、2024年8月撮影(すべてS様提供)

倉本中継局は、木曽郡上松町萩原の高台に設置されています。 JR中央線・倉本駅の東方、約1.5km辺りです。

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。

開局は、NHKが1966年1月、SBCが1968年9月、NBSが1974年9月、TSBが1992年12月、ABNが1998年12月です。
当 中継局では、NHK、SBC、NBSがそれぞれ単独、TSBとABNが共用の4グループに分かれて設置されています。

送信アンテナは、単独または、グループごとに共用(NHKは2波共用)で形式は、すべて4L2段2面です。
受信は、NHKは送信点で共用4mグリッドパラボラにて上松小川中継局受け、SBCは約80m離れた地点で60CR2列、
NBSは送信点で3mグリッドパラボラ、TSBとABNも送信点で共用3mグリッドパラボラにて、それぞれ上松中継局受けです。

なお、NHKは以前は、他社と同じように上松中継局を受けていたようです。

2008年12月に全社同時にデジタル化されました。

また当中継局には、NHK−FM中継局が併設されています。開局は1971年8月です。

それでは、まずは2021年10月の様子です。



大桑村須原の国道19号線沿いからの遠景です。

 


拡大しました。 左下から FM中継局、テレビ中継局、国土交通省、NTTドコモ、オプテージ反射板、ソフトバンク です。
 



別角度から

 


拡大しました。

 


FMとテレビの中継局を拡大しました。
 


 
それでは、デジタル中継局から紹介します。

全景を角度を変えて2枚。

  


さらに近づいて撮影。 全社共用の新築中継局です。

表札です。

 

鉄塔の様子と送信アンテナの拡大を別角度から3枚。 送信アンテナの形式は、4L2段2面が2セットです。

送信アンテナは、「NHK2波・SBC」と「NBS・TSB・ABN」の2グループに分かれています。
チャンネルの関係かと思われます。(上段がNHK組)

 


こちらのパラボラは、NHKの木曽妻籠中継局送りのTTLパラボラです。

鉄塔の銘板です。 他では見かけない工事名が入った銘板です。

 


GPSとここにも垂直八木があります。
 

倉本中継局の親局受信アンテナについては、このページの最後で紹介します。
 


続いてNHK−FM中継局です。


NHK−FMとデジタル中継局は、隣接しています。  左・FM、 右・デジタルテレビ

 

全景と鉄塔の拡大です。

NHK−FMは、局舎はアナログテレビと共用、送信鉄塔は単独で独立して建っていました。
現状を見ると、送信アンテナはアナログ終了後、かつてのテレビ鉄塔に移動したようです。

  


送信アンテナは、移動前と同じ3素子八木2段2面です。

 


横から見た局舎です。

表札はFMになっています。

 

受信は、5素子八木にて木曽福島中継局受けです。 角度を変えて2枚。

当地では、テレビは木曽福島局を受信できませんが、FM波は山を越えて(回り込んで)受信できるようです。

 


モニターアンテナです。

鉄塔下部とラックです。

やはり、この鉄塔はテレビ送信鉄塔だと、この銘板で確認できます。

 

それでは、テレビ受信点の紹介です。 ここからは2024年8月の撮影です。

受信点は中継局の北側、約60mの地点で全社共用4mグリッドパラボラにて上松中継局放送波受けです。


獣道があります。今回は草刈がしてあったそうです。

杭です。

 


何か見えてきました。

全景です。

 


4mグリッドパラボラです。

銘板です。

グーグル航空画像でもFM中継局の北方向にグリッドパラボラを確認できます。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB ABN
チャンネル 57ch 54ch 61ch 59ch 29ch 32ch
出力 各局とも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。

NHK−FM  85.6MHz  100W

FM長野は中継局を設置していません。


デジタル NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB ABN
チャンネル 27ch 34ch 23ch 50ch 48ch 52ch
リモコン
出力 各局とも 1W

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