送 信 塔 見て歩き
長野県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


木曽妻籠テレビ中継局  2021年10月撮影

木曽妻籠(つまご)中継局は、木曽郡南木曽町吾妻の細野山地区の山中に設置されています。(妻籠宿 南西側の山中です。)

最初に、かつてのアナログ中継局の説明です。アナログ時代の当中継局は、南木曽(なぎそ)でした。

開局は、NHKが1966年1月、SBCが1968年9月、NBSが1977年10月、TSBが1997年12月、ABNが1999年1月とバラバラです。
中継局は、NHKとSBCは単独、NBS・TSB・ANBの3社は共用の3グループに分かれて、辺りに点在する形で設置されています。

送信アンテナは、VHF送信のNHKとSBCは、チャンネルごとに個別の5素子八木1段2面、UHF送信の3社は共用90CR2段2面です。
受信は、NHKは2波共用4mプレートパラボラ、民放は4mグリッドパラボラ(SBCは単独、3社共用中継局では、NBSは単独、
TSBとABNは2社共用)にて、全局、倉本中継局受けです。

当中継局では、2010年12月にNHKのみデジタル化されました。(アナログ中継局の隣に新築されました。)

木曽地域は、デジタル化に際してケーブルテレビが整備されました。そのため、デジタル化されずに廃局になった中継局が多いです。
当中継局では、民放がデジタル化されず廃局となりました。また、デジタルでは中継局名がアナログ時代の南木曽から木曽妻籠に変更されました。

投稿者様からの情報では、当中継局は長野県で一番中継段数が多い中継局とのことです。 (美ヶ原→木曽福島→上松→倉本→木曽妻籠)

S様、いつも画像と情報をありがとうございます。

それでは、現在の様子を紹介します。



全景です。

なぜか、グーグルストリートビューでは、この山中の中継局辺りだけ表示がでます。
それを見ると、2014年9月時点では、デジタル中継局の隣にアナログ中継局が残ってます。

 

鉄塔上部を角度を変えて2枚。

 


送信アンテナとTTL受信プレートパラボラです。

以前に牟礼中継局のページで書きましたが、当中継局は、長野県では
2か所のみのTTL伝送区間です。 (倉本→木曽妻籠)

 


GPSです。

 


局舎です。

表札です。

 


局舎の銘板です。

鉄塔の銘板です。

 



こちらは、林道の行き止まり近くにある、かつての「NBS・TSB・ABN 3社共用アナログ中継局」です。
現在は、業務用無線局になっているようです。

アナログ時代には、左側の奥の鉄塔に送信アンテナとNBSのグリッドパラボラ、右側手前の鉄塔に
TSB・ABN共用グリッドパラボラが設置されていました。また、道路側局舎壁面に3社のロゴがありました。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBC NBS TSB ABN
チャンネル 2ch 12ch 10ch 40ch 42ch 36ch
出力 V・Uとも 10W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育
チャンネル 46ch 44ch
リモコン
出力 各局とも 3W

当中継局では、民放各社はデジタル化されませんでした。


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