送 信 塔 見て歩き
長野県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。


NHK天龍平岡FM中継局  2022年4月撮影

天龍平岡FM中継局は、下伊那郡天龍村平岡に設置されています。特養老人ホーム「天龍荘」の東側すぐの山中です。
当中継局は、天龍村の中心部などをエリアとしています。

Wikipediaの説明では、天龍村には信号機が設置されていないそうです。また、天龍村は長野県最南端の自治体で、
村の中心部から南へ直線で約6km地点は愛知県・静岡県との県境です。

それはともかく、アナログ時代には、老舗3社(NHK・SBC・NBS)がテレビ中継局を設置していましたが、この地域での
テレビ視聴は ケーブルテレビに切り替わったようで、当中継局のデジタル化は、されませんでした。
現在は併設のNHK−FM中継局のみが存続しています。

ここで、かつてのアナログテレビ中継局の説明です。

開局は、NHKが1968年6月、SBCとNBSが 同時に1977年1月です。送信鉄塔は全社共用、局舎はNHKと民放の
2グループに分かれて設置されています。

送信アンテナは、NHKは共用4L1段1面+3mプレートパラボラ1基、民放は共用4L1段1面+3mグリッドパラボラ1基の構成でした。
(3mパラボラは、サービスエリアの世帯向けではなく、遠山中継局送りのものだったと思われます。)

受信は、各社とも南へ約200m離れた場所で、NHKは個別の8素子八木2列、SBCも8素子八木2列、NBSは2社から少し離れた場所で
2.4mグリッドパラボラにて、全社 信濃阿南中継局受けでした。

かつて存在したサイトには、鉄塔に上から4L1段・FM・3mグリッドパラボラ・3mプートパラボラの順で取り付けられた全景画像がありました。

また、NHK−FMの開局は、1980年7月です。
送信アンテナは、テレビ4Lアンテナの下に3素子八木1段2面です。受信はテレビと同じ場所で5素子八木1基にて、 こちらも信濃阿南中継局受けです。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。

全景と鉄塔の拡大です。

 


送信アンテナを角度を変えて2枚。

北東・南西に長い谷筋に電波を飛ばすため、
アンテナは180゜方向に設置されています。

 

 

局舎です。2棟あります。

 

表札はアナログ時代まのままです。 また、建物にも銘板があるようです。

 


こちらは、鉄塔の銘板です。


当中継局の受信点は、送信点から南側の離れた地点に設置されています。

グーグル航空画像で見ると、ほぼ真南の約170m地点辺りは樹木が無く地面が見えています。ここかもしれません。
ただし、アンテナのようなものは見えません。

今回、S様が訪問してくださいました。ありがとうございます。


樹木の間に何か見えます。

 

受信アンテナを角度を変えて2枚。 かなり急斜面に建てられているようです。

 


ケーブル埋設の看板があります。

杭です。

 


受信点から見た親局方向です。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 SBC NBS
チャンネル 52ch 50ch 54ch 56ch
出力 各局とも 3W

当テレビ中継局はデジタル化されず、アナログテレビ放送終了とともに2011年7月24日をもって廃局になりました。
ケーブルテレビで対応したものと思われます。
  

NHK−FM  85.9MHz  3W

FM長野は、開局していません。


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