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長野県 ・ 中継局
S様提供の画像で紹介します。
NHK木祖楢川FM中継局(NHK第1放送FM補完中継局併設) 2022年5月撮影
木祖楢川(きそならかわ)FM中継局は、木曽郡木祖村薮原の峠山に設置されています。ちょうと、国道19号線の鳥居トンネルが
貫いている山です。また、付近には南北の尾根沿いに行政や携帯電話など多くの無線局が設置されているとのことです。
(県の反射板もあります。) これらは、グーグルの航空画像でも確認できます。
そんな中、アナログテレビは、老舗3社(NHK・SBC・NBS)のみの開局でした。(NHK−FM併設)
当テレビ中継局は、デジタル化されずに廃局になりました。
現在は、併設のNHK−FMと2016年に開局した中波ラジオのFM補完中継局になっています。
それでは、かつてのアナログテレビ中継局の説明です。
開局はNHKが1966年12月、SBCとNBSは同時に1976年12月です。後発民放2社(TSB・ABN)は開局していませんでした。
中継局はNHKと民放は別々に設置されていました。
送信アンテナは、NHKはVHF送信でG・E個別の3素子八木1段2面+5素子八木1段1面の構成です(Eが上段、3段目がNHK−FM)。
SBCとNBSは共用4L1段2面+2L1段1面の構成です。
受信は、NHK−Gは北北東へ約200m離れた地点で8素子八木1基、Eは送信点で8素子八木1基、SBCはNHKの近くで
8素子八木2列1段、NBSも同様に3mグリッドパラボラにて、全社 美ヶ原受けです。
一方、NHK−FMの開局は、1973年9月です。FM中継局は、テレビと共用です。送信アンテナは、3素子八木1段3面、
受信は送信点で5素子八木2列にて美ヶ原受けです。
また、当中継局には既存のFMのほか、中波ラジオの第1放送のFM補完中継局も設置されています。
FM補完中継局の開局は、2016年11月28日です。
それでは、現在の様子を画像で紹介します。
全景です。
別角度から。 |
この位置からは鉄塔しか見えません。 |
鉄塔の拡大です。 さらにFM送信アンテナを、角度を変えて2枚。 |
上下2段になっています。素子の大きさから見て、上段が第1放送FM補完、下段がNHK−FMと思われます。
(よくよく見ると、微妙にアンテナ方向が異なっています。)
局舎です。 表札は、アナログ時代のものも含め、無いようです。
受信アンテナのほか、いろいろアンテナが付いています。 順番に見ていきます。
こちらは、自局のモニターアンテナです。3素子がNHK−FM、輻射器だけのものがFM補完かと思われます。
中波受信のループアンテナがあります。 |
銘板です。 594KHzですので、東京第1放送を受信しています。 |
この受信アンテナは、予備用なのでしょうか?。 そう云えば、FM補完の親局受信アンテナが見当たりません。
投稿者様によりますと、当地へは光ケーブルが来ているそうなので、第1放送の番組は光回線で送られているのかもしれません。
(未確認です。)
謎の変形したリングアンテナがあります。 |
鉄塔の銘板です。FMものと鉄塔のものです。(テレビのものは撤去済み?。) |
リングアンテナは、しくいち様が2020年5月に訪問された際には、形を保っていますので、その後、積雪などで変形したものと思われます。
付近には三角点もあります。
当中継局へは、木祖村の木曽広域消防分署横の旧中山道を途中から分岐する悪路を登って行き、鳥居峠でさらに分岐し、進むと到着です。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | SBC | NBS | ||
チャンネル | 3ch | 12ch | 58ch | 60ch | ||
出力 | 1W | 1W | 10W | 10W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
当中継局は、デジタル化されずに廃局になりました。
NHK−FM 83.2MHz 1W
NHK第1放送FM補完 86.0MHz 10W
FM長野は中継局を設置していません。
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