送 信 塔 見て歩き
新潟県 ・ 中継局
糸魚川早川テレビ中継局 2007年11月、2008年4月、2008年10月、2015年7月撮影
糸魚川早川中継局は、糸魚川市の東側にある早川沿いを上流に進んだ「不動山」山頂にあります。
国道8号線の早川大橋西詰交差点を上流方向へ曲がり、ずっと行って左に折れ、越橋を渡ります。
後は、細い車道を道なりに登っていきます。標高の高い場所にも民家があり、驚きました。
また、糸魚川早川中継局でも、デジタル工事が進んでいました。2008年10月に再訪問し、見てきました。
後半をご覧ください。開局は12月です。
アナログ終了後の2015年7月にふもとから撮影しました。一番下をご覧ください。
ここで、アナログ中継局の説明です。
当中継局の正式名称は、NHKとNSTは糸魚川早川、BSN・TeNY・UXは、単に早川のようです。
開局は、NHKとBSNが1970年7月、NSTが1975年11月、かいみんt@1982年8月、UXが1986年1月です。
全社共用の中継局です。
送信アンテナは、6L1段3面で2グループに分かれています。上がNHK・BSN・NST、下がTeNY・UXです。
受信はNHK−Gが約120m離れた地点で8素子八木、NHK−Eが約100m離れた地点で8素子八木、
BSNが約130m離れた地点で8素子八木2列、NSTとUXが約70m離れた地点で共用1.8mグリッドパラボラ、
TeNYが約70m離れた地点で90CR、全社
糸魚川中継局を受けています。
情報では、中継局のある不動山の山頂付近一帯は、糸魚川市の史跡に指定されており、自由に建物が建てられないようです。
送信点から親局の糸魚川中継局は見通しですが、受信アンテナはやや下がった場所に隠れるように設置されています。
デジタル中継局を設置の際には、かなり苦労したようです。下方をご覧ください。
最初の3枚は、2007年11月撮影
越橋から見た不動山の全景です。 拡大しました。
別角度から。左隅に受信アンテナ(UHF)が見えます。
以下は、2008年4月撮影です。
山頂は、平坦で、整備されています。 中継局の全景です。
アンテナです。東側以外の3方向に指向性があります。
局舎です。扉に看板があります。
鉄塔には、NHKとTNN(現TeNY)の2枚、銘板がありました。
放送波受信アンテナは、中継局のある山頂部ではなく、VHF八木は、山道入口近くに、UHFパラボラは、
山頂のすぐ下に、それぞれあります。
VHF八木の鉄塔が2本 UHFパラボラと90CRです。 別角度から。
V・Uとも、実際のチャンネル数よりアンテナが少ないので、兼用しているようです。
不動山は山頂近くまで、車で来ることができます。
八合目まで来ると平坦な場所があり、「農村公園」という広場と車が20台ほど止められる駐車場があります。
中継局のある山頂へは、ここに車を止め徒歩でもよいですし、車道がさらに山道入口まで、あと300mほど
続いていますので、まだ車で行けます。(ただし、傾斜が急になります。)山道入口には、3〜4台の駐車
スペースがあります。そこから先は、徒歩でしか進めません。階段状の遊歩道を登っていきます。
しばらく行くと、西側が開けた場所に出ます。そこには、VHF受信アンテナがありました。
農村公園です。トイレもあります。 広い駐車場もあります。
山道入口です。ここまで、車で来ることができます。 詳しい案内板があります。
階段状の遊歩道を登ります。
遊歩道の細い場所は、注意が必要です。 山の裏側へ回り込むように進み、UHFパラボラ横
見える鉄塔は、VHF受信アンテナです。 の階段を登れば、山頂です。
山頂は平坦で中継局のほか、石碑、三角点、鳥瞰図などもあり、ハイキングコースにもなっているようです。
山頂はきれいに整備されており、西方向は樹木でさえぎられることがなく、天気がよければ、能登半島も
見えるようです。
この日は比較的見通しがよく、遠くに糸魚川中継局と糸魚川大野中継局も見ることができました。
VHF八木受信アンテナ付近の遊歩道から見た糸魚川中継局(左)と糸魚川大野中継局(右上)です。
糸魚川早川中継局は、全局糸魚川中継局の電波を受けています。
さらに、糸魚川ラジオ中継局も見えました。
山頂には、三角点もあります。中継局との位置関係は、こうなっています。
山頂からは、西方向の山々がよく見えます。
山頂から撮影。
この写真は、VHF受信アンテナ付近から撮影。 中継局前には、「鳥瞰図」もあり、山の名前が確認できます。
山頂からは樹木で、すぐ足元の集落が見えにくいです。
上記写真を拡大しました。糸魚川市の中心部です。
北陸新幹線工事現場から見た不動山(右隅)です。(この写真は、2007年11月撮影)
以下は、2008年10月撮影です。(比較のため、一部4月撮影のものもあります。)
越橋から見た遠景です。
この4月と比べ2段のアンテナが両方とも白くなっています。 また、局舎も違うように見えます。 |
2008年4月撮影。 2008年10月撮影。
訪問すると、局舎が建て替えられていました。アナログ局舎を取り壊し、デジタル局舎を新築するパターンを
初めて見ました。
情報では、不動山の山頂付近一帯は、糸魚川市の史跡に指定されており、新たな場所での局舎新築を
認められなかったため、やむなく既存建物を取り壊し同じ場所に新築したようです。
見た感じでは、まったく同じ位置のように思えました。
アナログ機器も新局舎に収まっているのかと思ったら、新局舎の横に波板で出来た仮局舎がありました。
こんな簡単な建物であと2年半持つのでしょうか。積雪は大丈夫??。
さらに別角度から。 登山道入口には、ラックがまだありました。
新旧局舎を、ほぼ同じ位置から撮影。
新旧アンテナです。
新アンテナは、大きさから見て、上がアナログ、下がデジタルでしょうか。
新アンテナをさらに2枚。
デジタル設備を大きな画像でどうぞ。 各社のロゴです。
表札はありませんでしたが、こんなものがありました。 GPSもあります。
2008年4月撮影。 2008年10月撮影。
鉄塔の銘板は、NHKのものだけになっていました。(TNNのものは、取り去られていました。)
鉄塔自体は、そのまま利用したようです。
新築されたのは、局舎だけでなく、糸魚川中継局を受信するパラボラも新調されていました。
2008年4月撮影。 2008年10月撮影。
2008年4月撮影。 2008年10月撮影。
こちらは、鉄柱も含め新築です。古いものは、大きなパラボラの重量に耐えられなかったのでしょうか。
先にも書きましたが、新たな場所に新築を認められなかったため、支えの斜め柱もダメだったようです。
支柱がないためアンバランスな印象を受けます。その分、基礎を頑丈に造ったものと思われます。
また、アンテナ位置を低くしたため、正面側の樹木が伐採されていました。建築制限の中、ギリギリの
苦労がしのばれます。
ところで、このパラボラはアナログ・デジタル共用でしょうか。他の場所にはUHF受信アンテナは
見当たりませんでした。
新パラボラの基礎部分です。芝生があります。 こちらは、鉄柱越しに見た、糸魚川中継局です。
当たり前ですが、正面に見えます。
山頂の様子を2枚。
山頂部です。 手前は、三角点です。
アナログVHF受信アンテナには、
当然ながら変化はありません。
2008年10月撮影の西側(サービスエリア方向)風景です。 3枚合成
2015年7月撮影の遠景です。
越橋から見た遠景です。樹木が大きくなっているようです。
中継局を拡大しました。先端部にあったアナログアンテナが取り外されています。
中継局データ
アナログ | NHK総合 | NHK教育 | BSN | NST | TeNY | UX |
チャンネル | 48ch | 46ch | 50ch | 44ch | 42ch | 40ch |
出力 | 各局とも | 3W |
アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。
デジタル | NHK総合 | NHK教育 | BSN | NST | TeNY | UX |
チャンネル | 28ch | 22ch | 32ch | 34ch | 36ch | 38ch |
リモコン | 1 | 2 | 6 | 8 | 4 | 5 |
出力 | 各局とも | 0.3W |