送 信 塔 見て歩き
山梨県 ・ 番外編


日本ネットワークサービス(NNS)東京波受信設備   2008年10月撮影

NNSは、山梨県内の一ケーブルテレビ会社ですが、山梨県内に民放が2社しかないことによる東京民放の再送信や
電波が届きにくい地域が多くあることなどにより、広く普及しています。このため、NNSは地元民放なみの力を持って
いるようです。(会社名も、日本初のケーブルテレビ会社のためか、大きな名前を名乗っています。)

このページでは「番外編」として、NNSの東京波受信設備を紹介します。なお、受信設備は、本社(富士見)と下飯田、
さらに三ツ峠山の3か所にあることは確認していますが、三ツ峠山以外の2か所は現在稼動しているかは未確認です。


NNS本社

NNSの本社は、甲府市富士見1丁目にあります。思っていたより小さな建物でした。


新しくできた、道路沿いから撮影した全景です。

 

  
各種衛星受信アンテナです。              こちらが、東京波受信アンテナ群です。

 


鉄塔最上部のパラボラです。三ツ峠山向きかもしれません。(未確認です。)


下飯田 東京波受信点

市内には、もう一か所、荒川に架かる長松寺橋と新荒川橋の中間付近の右岸にも受信点があります。


下流側から見た受信鉄塔です。 手前と奥に100mほど離れて2本の鉄塔があります。

手前側から紹介します。

  
情報によれば、東京波のうち8chと10ch(すなわちフジテレビとテレビ朝日)のアナログ波受信用
八木アンテナ群らしいです。(右の写真は拡大版です。)

 

  
続いて、こちらは12ch(テレビ東京)用受信アンテナ群らしいです。(右の写真は拡大版です。)
上部の2本は、FM用?。

以前は、この2本の鉄塔にそれぞれ、受信チャンネルを示す看板が取り付けられていたようです。


局舎でしょうか。

 

  
少し上流側にも受信アンテナがあります。NNSのものかは、不明です。
もしNNSのものでしたらMXテレビ用??。VHF波とは、さらに違う受信ポイントがあるようです。

 


東京波受信点付近から見た、東京方向です。NHK甲府の鉄塔も見えます。(中央の赤白鉄塔)
この付近では、うまく山岳回折波が拾えるようです。また、8・10chと12chの受信ポイントが100mほど
離れているのは、微妙に電波の強さが違うからでしょうか、謎です。

カシミール3Dを使って東京タワーまでの、距離・方位などを測定した結果、距離は108.3km、方位は、ほぼ
真東の89.2度、標高差は254.0mと出ました。上記画像では、NHK鉄塔の少し左側でした。

 

付近には、東京方向へアンテナを向けている家がありました。

このあたりでは、家庭用テレビアンテナでも東京波が受信できる
ようです。
(当方、手持ちのアナログ・デジタル両用の携帯電話で
受信を試みましたが、アナログ・デジタルとも受信確認には
至りませんでした。)


三ツ峠山 東京波受信点

三ツ峠山の受信点は、三ツ峠山と御巣鷹山を結ぶ尾根にあります。NTT設備の北側です。
付近は樹木に覆われ、東京方向、甲府方向とも見通しがきかず、少し残念です。

 
受信アンテナの全景です。
HIチャンネルVHFが3セット6本、ローチャンネルかFM用が1本。
UHFアンテナは、2本セットのものが、4方向にむき、1本単独で
さらに別方向に向いています。また、地上デジタル用と思われる、
大きなパラボラがあります。

この付近で受信調査をしたところ、甲府・富士吉田の各局より、東京方面各局のほうが強く入感していました。
三ツ峠山は、東京波を受信するには、もってこいの場所であることが確認できました。

近くの御巣鷹山山頂での受信画像はこちらから。

 

 
鉄塔下部です。パラボラ鉄塔は、あとから設置のようです。

 


小さな表札です。使用者が分かり助かります。

さらに、受信アンテナをご覧ください。

 

  

 

  
こちらは、地デジ受信用でしょうか?。別角度から2枚。

 

   
こちらのパラボラは、甲府方向に向いています。  御巣鷹山山頂近くから見た送信用パラボラです。
ここで受けた放送波をNNSへ伝送している
のでしょうか?。

 


同じ位置からの撮影です。NNS受信点は、左寄りNTT設備のすぐ下です。中央はFM中継局です。


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