送 信 塔 見て歩き
神奈川県 ・ 中継局


横須賀武テレビ中継局  2019年9月撮影

横須賀武中継局は、横須賀市武3丁目の武山中腹に設置されています。横須賀市、三浦市の各一部をエリアにしています。
アナログ時代は、NHKとTVKのみの送信でしたが、デジタルでは東京民放5社も開局しています。

まずは、アナログ時代の中継局の説明です。
開局はNHKが1972年9月、TVKが1981年2月です。 機器は別々、鉄塔と送信アンテナは共用の中継局です。

送信アンテナは3波共用4L1段1面+4L2段1面(垂直偏波)の構成です。
受信は、NHKは2波個別の8素子八木にて東京タワー受け、TVKは1.8mグリッドパラボラにて鶴見基幹局受けです。

また、地元コミュニティFMの「FM・ブルー湘南」も中継局を設置しています。

2009年3月に全社同時にデジタル化されました。(東京民放5社はデジタル新局です。)


説明が続きます。

当中継局では、デジタル化後にも変更があります。TBS ・ CX ・ TX の3つのチャンネルでチャンネルリパックが行われました。

これは、デジタル放送では13chから52chを使用すると決められていますが、当中継局ではデジタル化時にチャンネルの空きがなく、
一時的に53ch以上が使われていたため、アナログ終了後に、チャンネルの再編成が行われました。

新チャンネルの電波は2011年9月12日から発射され、旧チャンネルは11月21日で送信を終了しています。

そして、さらに2012年2月にはエリアの拡大が行われました。

南に向く送信アンテナが追加され、出力も0.3Wから1Wへ増力されました。
その結果、これまでは当中継局のエリアに含まれていなかった三浦市の北半分がエリアに含まれるようになりました。
 

お待たせしました。それでは画像で現在の様子を紹介します。



北側の県道から見た中継局の遠景です。 ドライブレコーダーより

 


車道(ハイキング道)からの全景です。 手前左は水道施設です。 また、他の無線局もあるようです。

 

少し別角度から中継局のみの全景です。2枚。

通り沿いにデジタル中継局が新築され、その奥の一段高い場所に、かつてアナログ中継局がありました。

旧アナログ鉄塔は現在、地元コミュニティFMの武中継局になっています。

 

鉄塔を角度を変えて2枚。

 

送信アンテナです。角度を変えて3枚。

デジタル化当初は、4D1段2面(垂直偏波)×2 の構成で、上段がハイチャンネルのTBS ・ CX ・ EX ・ TX、
下段がローチャンネルのNHK−G,E ・ NTV ・ TVK の振り分けでした。

カバーで確認できませんが、当中継局のデジタルアンテナは双ループではなく、ダイポール形式らしいです。

現在は、南面に2段追加され3面の構成になっています。 各局のアンテナの振り分けは、リパック後も同じと思われますが未確認です。

また、複数の位置から見ると既存の2面(北と西)は、アンテナがチルトしているようです。

 


オフセットパラボラが2基あります。

上段がNHKと東京民放5社共用の東京スカイツリー放送波受け、下段がTVKの鶴見基局放送波受けと思われます。

 

局舎を角度を変えて3枚。 表札等は、見当たりませんでした。

 


自局と他局のモニターアンテナです。

 


こちらは、デジタル中継局の後ろに建つ、旧アナログ鉄塔です。

この鉄塔から送信する「FM・ブルー湘南」の武中継局については、別ページをご覧ください。


今回、当中継局へは時間の都合もあり、車にて直接訪問しました。

一騎塚交差点を曲り住宅街を徐々に登って行きます。狭いY字路を右に進むと路面がアスファルトからコンクリートに変わり、
道幅も半分になります。車同士のすれ違い不可能な幅です。
Y字路から曲りくねった道を約250m進むと水道施設があります。その正門横に中継局があります。

この道は武山へのハイキングコースらしく歩行者にも注意が必要です。 なお、車は水道施設の前で回転可能です。
道は山頂まで続いているようですが、当方は、ここで折り返しました。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 TVK
チャンネル 51ch 49ch 47ch
出力 各局とも 3W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX TVK
チャンネル 13ch 15ch 32ch 36ch 38ch 40ch 44ch 17ch
リモコン
出力 各局とも 1W

当中継局では、アナログ終了後、チャンネルリパックが行われました。

作業は、まず2011年9月12日から新チャンネルの電波が発射され、旧チャンネルは11月21日で送信を終了する流れで行われました。
TBS・CX・TXの3つのチャンネルが対象です。(TBSが56→36、CXが58→38、TXが60→44に変更されました。)

また、その後2012年2月には、アンテナの追加と出力を0.3Wから1Wへの増力が行われました。


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