送 信 塔 見て歩き
神奈川県 ・ 中継局


横須賀鴨居テレビ中継局  2019年9月撮影

横須賀鴨居中継局は、横須賀市鴨居2丁目の旧横須賀市立上の台中学校体育館横の高台にあります。
(上の台中学校は2011年3月で閉校し、鴨居中学校に統合されました。)

当中継局は、横須賀市浦賀地区の東半分をカバーする中継局です。
アナログ時代には、NHKとTVKのみが電波を出していましたが、デジタルでは東京民放5社も開局しています。

浦賀と云えば、近世・近代の歴史に必ず登場する地名ですね。久里浜から走行していると「ペリー」と云う文字が目に付きました。


それはともかく、最初にアナログ時代の中継局の説明です。

NHKとTVKは1982年5月の同時開局です。機器は別々ですが、2社共用の中継局です。

送信アンテナは、3波共用4L1段1面+2L1段1面+2L2段1面と云う構成で、方向によって電波の飛びを変えていました。
受信は、NHKが2波共用16素子リングアンテナ2列、TVKも16素子リングアンテナ2列で、どちらも久里浜中継局受けでした。
(親局のチャンネルが隣接しているのに、なぜ2社共用でないのか謎です。)

2010年3月に全社同時にデジタル化されました。(東京民放5社はデジタル新局です。)
デジタル化に際しては、隣接地に全社共用中継局が新築されました。

それでは、現在の様子を画像で紹介します。



このように通りから高い位置にあります。

拡大しました。

さらに別角度から。

アナログ中継局は、デジタル中継局の左側に設置されていたようです。

 


鉄塔の様子です。

送信アンテナの拡大です。 形式はアナログ時代と同じです。

別角度から。 4L と 2Lx2 って、どう違うのでしょうか。

 

鉄塔には、1.2mプレートパラボラと1.8mグリッドパラボラの2基設置されています。

デジタルでは、受信は NHK−G,E と EX ・ TX ・ TVK が久里浜固定局からのTTL受け(NHK2波は送受信同一ch、TVKは1ch違いです。)、

あとの NTV ・ TBS ・ CX が久里浜中継局放送波受けとなっています。(EXとTXがTTLなのはなぜでしょうか。放送波受けだと混信でもあるのでしょうか。)

 

局舎を微妙に角度を変えて2枚。

 

「茂木ネットワークセンター」様や「三浦半島なんでも探偵団 〜B面〜」様のページには、表札が写っていますが、
今回は夏場の訪問で局舎の下部がよく見えませんでした。

「三浦半島なんでも探偵団 〜B面〜」様のブログには、デジタル工事中の画像もあります。 工事看板によると、幹事社はTVKです。

 


道路沿いから見上げると、先日の台風15号の影響なのか、中継局への階段が倒木で覆われ、
本来であれば局舎が見通しのはずが、見えませんでした。
画像の中央やや右に階段があります。

また、積上げられたブロックに沿って保守道がありますが、手前でフェンスで塞がれ行けません。

左へ進むと会津藩士の墓もあります。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 TVK
チャンネル 51ch 49ch 53ch
出力 各局とも 1W

アナログテレビ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX TVK
チャンネル 13ch 15ch 29ch 50ch 48ch 31ch 44ch 18ch
リモコン
出力 各局とも 0.1W

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