送 信 塔 見て歩き
神奈川県 ・ 中継局


相模湖テレビ中継局  2015年5月撮影

相模湖中継局は、相模原市緑区の北部、相模湖にかかる相模湖大橋のすぐ東側にある嵐山山頂部にあります。
2009年3月にデジタル化されました。

当中継局は、神奈川県の西端にある中継局で、アナログではNHKとTVKのみの送信でしたが、デジタルでは東京民放5社も送信され、
隣接する山梨県上野原地域の一部で東京波が見られるということで注目されています。
本来のサービスエリアは、旧相模湖町、旧藤野町のそれぞれ一部と思われます。

今回は、相模湖大橋西詰にある県営駐車場(無料)に車を止め訪問しました。登山口から約30分の道のりです。


アナログ設備は、すべて撤去済みで、それらしい痕跡はありませんでした。

ここで、アナログ中継局の説明です。
最初にも触れましたが、当中継局はNHKとTVKのみの中継局でした。当時、東京民放をこの辺りでどうやって見ていたのかが気になります。
開局はNHKが1968年6月、TVKが1973年11月です。局舎は別々でしたが、送信鉄塔・送信アンテナは共用です。形式は4L1段2面です。
受信はNHK−Gは8素子八木2列で東京タワー受け、NHK−Eは2.4mグリッドパラボラで愛川中継局受け、TVKは約90m離れた場所で
3mグリッドパラボラで愛川中継局受けでした。
NHK−Eは1993年6月に、TVKも1994年7月に、それぞれ親局を変更しています。
以前の親局は、NHK−Eは東京タワーと思いますが、TVKは不明です。(津久井局?)また、理由も未確認です。(混信でしょうか?)

それでは、画像で紹介します。



全景です。鉄塔が曲がっているのは広角レンズのためです。あしからず。 

別角度から。

当中継局では2012年9月から10月にかけて一部の局でチャンネルリパックが行われました。

対象局とチャンネルは、次の通りです。NHK−E 26→47、NTV 25→37、TBS 22→42、CX 21→41、EX 24→43、TX 23→44

 


局舎です。以前は同じ場所に2棟のアナログ局舎がありました。アナデジサイマル時の設備がどうだったのか気になります。
(一時的に仮設にしたのでしょうか。他で見たことがありますが、建築制限で、新たな敷地に建物が建てられないのだと思われます。)

 

角度を変えてさらに2枚。

 


鉄塔の銘板です。アナログ時代からのものです。

 

送信鉄塔です。アナログ時代には、NHK−Eの受信パラボラもありました。NHK−Gの受信アンテナは、付近の地上にあったようです。

現在、鉄塔には受信アンテナはありません。では一体どこに・・・。 答えはすぐに見つかりました。中継局から東へ黄色の杭が続いています。

 

少し東に下った茂みにパラボラ鉄塔があります。全社共用の津久井中継局受けTTLです。
以前は、この鉄塔にTVKの愛川中継局受けの3mグリッドパラボラも付いていたと思われます。

 


山頂部には、行政系や携帯電話の基地局もあります。

 

 



山頂の様子です。神社やベンチ、それに案内板があります。 山頂は樹木に覆われ展望はありません。 合成

 


山頂の表示です。

風景が見えるのは、ここのみです。

 

案内板です。

 



ここが登山口です。



相模湖ダムです。

嵐山です。

登山口のすぐ前には、県営の相模発電所があります。

 

中継局データ

アナログ NHK総合 NHK教育 TVK
チャンネル 51ch 49ch 47ch
出力 各局とも 3W

アナログ放送は2011年7月24日をもって終了しました。


デジタル NHK総合 NHK教育 NTV TBS CX EX TX TVK
チャンネル 19ch 47ch 37ch 42ch 41ch 43ch 44ch 18ch
リモコン
出力 各局とも 0.3W

©2015 送信塔見て歩きWeb