送 信 塔 見て歩き
神奈川県 ・ 中継局
鎌倉デジタルテレビ中継局 2012年5月撮影
神奈川県鎌倉市の中心地区は、三方を山に囲まれ、元々テレビ電波が受信し辛い地域です。アナログ波の事情は、よく分かりませんが、
多分VHFの東京タワー波を何とか受信できていたのだろうと思います。(アナログ時代の鎌倉笛田中継局の親局受信は、5素子八木で
東京タワー受けでしたので、電波強度に問題はなかったようです。)
しかし、東京タワーからのUHFデジタル波は届かず、また付近の他の中継局の電波も受信できないことが分かり、大問題となったようです。
そのための対策として、近隣の逗子中継局のエリアを拡大し対応しましたが、まだ不感地帯がありました。
 
鎌倉市中心部か、そこを見通せる場所に中継鉄塔を設置すれば解決できることですが、景観保全の法律や条例がネックで、目立つ
建築物が建てられないようです。
 
アナログ終了が迫った2010年12月に、最終手段として、鎌倉市の協力も得て、市役所屋上に送信アンテナを設置し開局しました。
しかも、アンテナが目立たないように、屋上機器を目隠しするフェンスと高さや色を合わせる念の入れようです。
これにより、市役所の東側地域ではテレビの視聴が可能となりましたが、まだ難視聴地域が残っているようです。
 
(市役所の西側は山になっていますので、さらに別の中継局が必要なようです。)
|  市役所の全景です。 |  送信アンテナは、これです。 | 
|  隣接する小学校の門から見た市役所の裏側です。 |  左記画像の中心部分の拡大です。逗子受けリングアンテナがあります。 | 
逗子中継局を受信するリングアンテナもまた、屋上南面の隅に隠れるように設置されています。(送受信が同じチャンネルですので、
 
干渉しないようにもしてあるようです。)
|  ところで、屋上にはPHSの基地局とアンテナもあるようです。 |  市役所の裏側の拡大です。樹木で見えませんが、局舎があると思われます。 | 
親切なことに、鎌倉市役所のHPには、送受信アンテナや局舎の位置を示す図があります。(2012.5 時点の情報です)
中継局データ
| デジタル | NHK総合 | NHK教育 | NTV | TBS | CX | EX | TX | TVK | 
| チャンネル | 13ch | 15ch | 32ch | 36ch | 38ch | 40ch | 44ch | 17ch | 
| リモコン | 1 | 2 | 4 | 6 | 8 | 5 | 7 | 3 | 
| 出力 | 各局とも | 0.3W | 
なお一部情報では、ハイチャンネルの東京民放5社の出力は0.35Wと云うものがあります。
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