送 信 塔 見て歩き
東京都 ・ 中継局


J−WAVE 港中継局  2015年10月撮影

六本木ヒルズに本社があるJ−WAVEは、2012年4月に基幹放送所をNHK−FMとともに、それまでの東京タワーから
東京スカイツリーに移転させました。
送信点が上がったため、より広い範囲に電波が届くようになり、東京タワーに留まったTFM(FM東京)とサービスエリアを
合わせるためか、出力を7KWに抑えられたほどです。

しかしながら、送信所が都心から北東側へ移動したことで、六本木ヒルズを含む都心部の高層ビルに遮られ、東京都港区の
南西部などに難聴取地域が発生したらしいです。

これに対応するため、総務省の「平成26年度 無線システム普及支援事業(民放ラジオ難聴解消支援事業)」を活用し、
中継局を整備することにしたようです。
中継局の設置場所は、J−WAVE本社も入っている六本木ヒルズの屋上です。 2015年11月開局予定です。


送信アンテナの取り付け位置は、サービスエリアの方向を考えると、屋上の南西側だろうと目星を付け、東京メトロ・広尾駅で
地上に出て、近づいていく形で撮影しました。

注 ・ 六本木ヒルズの屋上はヘリポートとなっており、中央部を空ける必要があり、北東と南西の2か所に基台を設置し、各種アンテナが集中しています。


有栖川宮記念公園横からの撮影です。

拡大しました。
左側には、J−WAVEの予備アンテナと思われるダイポールアンテナも見えています。
また、その下のカバー付きパラボラは、神奈川・大山向きらしいです。

グーグルストリートビューでは、この通りからの中継局アンテナ取り付け前の六本木ヒルズを見ることができます。
興味があれば、画像が更新される前にどうぞ。(2015年10月現在の情報です。)

 


この画像は有栖川宮記念公園を通り過ぎ、麻布消防署付近からの撮影です。
ちょうど、中国大使館の横門(?)の向かい側になります。
3素子八木アンテナが2方向に向いています。 過去の画像と比較すると、これが中継局の送信アンテナと思われます。
南西側の張り出した部分(各種アンテナ基台?)に取り付けられています。 (下方に比較画像があります。)

 


こちらは、少し西側へ行き、ギリシャ大使館付近からの撮影です。
この位置からも、J−WAVEの予備アンテナと思われるダイポールが見えます。

 

こちらは、元麻布の住宅や店舗が建ち並ぶ一角からの撮影です。(六本木ヒルズの南側になります。)  右画像は、同じ場所からの拡大です。

 


この後、元麻布を抜け麻布十番(一ノ橋JCT下)経由で、東京タワーのいつもの撮影ポイントである「赤羽橋」へ向かいました。

途中、鳥居坂近くで大きなアマチュア無線のタワーを見かけました。都会の真ん中で電波を出されているなんてびっくりです。


さらに、増上寺近くまで行き、以前との比較画像の撮影です。


2009年3月に芝・増上寺付近で撮影の画像です。
張り出しだ部分の先端には何もありません。

こちらは今回、ほぼ同じ方向からの撮影です。
 

 


こちらは、2010年12月に東京タワー特別展望台から撮影の画像です。

 

地上から見る限り、3素子八木2面以外にFM送信用アンテナと思われるものが見えませんので、J−WAVE港中継局の
送信アンテナと判断しました。


広尾・麻布周辺は、各国の大使館が多く集まっている場所のようでした。(寺や教会も多いように感じました。)

途中、中国大使館前では、早朝にもかかわらず10人以上の警察官が集まり、物々しい雰囲気でした。要人の出入りがある感じでした。


ところで、この中継局、本社から直で送信されているのでしょうか、それとも東京スカイツリーの放送波を受けての再送信なのでしょうか。
(独自の試験電波を流していますので、直に送信と見るのが自然ですね。また、芝公園からの観察では、スカイツリーに向く
FM受信アンテナは確認できませんでした。)

 

中継局データ

J−WAVE港中継局  88.3MHz 100W

NHK−FMも都心部での受信状況は同じと思われますが、横浜や千葉に基幹局があるためか、中継局設置の動きはないようです。


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