送 信 塔 見て歩き
千葉県 ・ 長柄町


ラジオNIKKEI 放送所  2005年8月撮影

ラジオNIKKEI は、1954年8月27日に開局した国内唯一の短波放送局です。

この局の名称は、自分では「ラジオNIKKEI」というより、「日本短波放送(NSB)」というほうがピッタリときます。
「ラジオたんぱ」でも、しっくりとしません。
(1978<昭和53>年11月に「ラジオたんぱ」に愛称を変更、さらに2004<平成16>年4月に愛称を「ラジオNIKKEI」 に変更しています。)

それはともかく、ラジオNIKKEI の放送所は、千葉県長柄町(房総半島のくびれている真ん中あたり)の市津湖というダム湖のほとりにあります。

付近は自然の豊かなところで休暇村やキャンプ場があります。ただし、放送所への曲がり角には、不釣合いなホテルの看板があります。
(目立つので分かりやすいですが・・・。)

こちらのアンテナは、水平ダイポール形式と思われますが、広い林の中にあるため設備の様子がよく分かりません。
鉄塔は、4本見えましたが、まだほかにあるかもしれません。

この2枚の写真は、湖の対岸 町営のテニスコート・プール付近から撮影したものです。

資料によれば、アンテナは「折り返し水平ダイポール1列1段」で、周波数ごとに1セットあるようです。
第1、第2合わせて6波ありますので、計6セットあるものと思われます。

 


局舎です。

表札です。

門の表札は、新社名に替わっていました。

 

局舎に一番近い鉄塔です。 東京方向に垂直グリッドパラボラが上下に2基あります。 角度を微妙に変えて3枚。

 

アンテナ線の様子と上下のパラボラの拡大です。

 

敷地の様子です。アンテナへの給電線(?)が地表のポールを渡っています。 また、水平アンテナを引っ張っている器具と思われるものがあります。

 


局舎前は空き地になっており、さらにケーブルが奥(湖の方向)に伸びています。

もう1基の鉄塔下部です。

 


付近は、キャンプ場になっており、注意書きがあります。

看板の拡大です。

 


局舎から奥へ、道が延びていましたが、時間の関係で行きませんでした。

多分、もう2本の鉄塔へ行き着くものと思われます。
 



この分岐を右へ進みます。
通り(県道14号線)との角にも同じ看板があります。

こんな道を進めば、局舎へ到着です。
左の場所から車で5分です。

 

放送所データ

周波数  第1放送 3.925MHz  6.055MHz  9.595MHz
       第2放送 3.945MHz  6.155MHz  9.760MHz

出力   第2放送の3.945MHz以外は、50KW  3.945MHzのみ10KW

第1放送は、1961年9月に10KWから50KWに増力しています。また、第2放送も3MHz帯を除き、1981年9月に10KWから
50KWに増力しています。

ラジオNIKKEI では、2018年10月から周波数の運用を見直し、第1、第2放送とも電波状態が安定し、最も聞かれている
6MHzのみの送信とし、一部時間帯は3MHzで補う体制に移行しました。(第1放送の3MHzは根室からのみ送信)
9MHzは、通常は休止していますが、大規模災害の発生時などは緊急放送を行なうとのことです。

なお、免許上は、周波数ごとに運用時間の制限は設けられていません。


ラジオNIKKEI には、北海道根室市に第1放送 3.925MHz 10KWの中継局があります。

別ページで紹介しています。


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